大阪のまちづくりぶろぐ

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アートとメディアとまちづくり~第4回CITEトークセッションレポート~

2010年11月05日 | 講演会情報
10月19日(火)に淀屋橋にある商業施設、淀屋橋odonaの2階にあるi-spotで行われた第4回CITEトークセッションに参加して来ました。

講師はFM802プロデューサーの谷口純弘氏でした。


FM802はリスナー層を若者に絞り、流す音楽をロックに限定するとともに、ビジュアルにこだわるラジオ局というコンセプトで開局されたそうです。
そのような状況の中、谷口氏はFM802のプロデューサーとして、「digmeout」というアート雑誌やりそな銀行をはじめとした企業とのアートを通じたコラボレーションのプロデュースを数多く手がけてこられました。
なぜラジオ局がビジュアルにかかわるアートを発掘・発信していく必要があるのか?と疑問に思ったのですが、谷口氏のお話をお聞きして、関西の身近なアーティストによるビジュアルイメージが若者の共感を呼んだり、アーティストの作品がミュージシャンの目にとまりCDのジャケットに起用されたり、アートを通じた企業とのコラボレーションが始まったことをきっかけに、その企業が番組スポンサーになってくれるなど、ビジュアルによるアートが人や企業との繋がりを産み出し、相互に育てあって行く土台になっているということがよくわかりました。
我が家の車のバンパーにも貼ってあり、なじみの深かった開局当初のバンパーステッカーキャンペーンも、黒田征太郎氏のアートによるビジュアルキャンペーンの一環だったそうです。とにかく大量に配布したというバンパーステッカーを貼った車がまちに溢れることで、大阪はもちろん他府県でもFM802の名前が知られるようになり、長野県のスキー場等から広告が入ったというお話をお聞きして、アートの持つ発信力の強さを改めて思い知らされました。

講演では、11月12日~14日まで開催される「ミナミホイール」についてもご紹介して頂きました。ミナミのライブハウス21ヶ所で同時開催されるまちぐるみのこのイベントは、全国から多くの人が訪れ、まちに賑わいをもたらすそうです。
この他にも、これまで取り組まれたプロジェクトについて、ビジュアルを交えながら多くの事例をご紹介して頂きました。講演の詳細についてご興味のある方は、CITEさろんのホームページをご覧ください。

淀屋橋odonaの2階にあるi-spotでは、アートとまちづくりをテーマにしたミニ講演会であるCITEトークセッションが引き続き開催されます。
次回はNPO法人プラス・アーツ理事長である永田宏和氏を講師に、「まちをアートで編集する」をテーマにしたお話が聞けるそうです。

永田氏は防災とアートを結び付けることによって、子どもから大人まで楽しみながら学ぶことが出来る新しいカタチの防災訓練「イザ!カエルキャラバン!」を企画運営されるなど、社会における様々な分野にアートを加えることで、課題や問題を解消し、活性化させることを目的に活動をされています。われわれ大阪市都市工学情報センターが事務局を務める都市大阪創生研究会においても、8月の本会議でご講演いただき、大変好評を博しました。
詳細は下記の通りですので、興味を持たれた方は是非参加して下さい。(参加費は無料で、どなたでも参加出来ます)

●日 時 : 平成22年11月17日(水) 18:30~20:30
●会 場 : アイ・スポット
●講 師 : 永田宏和氏(NPO法人プラス・アーツ理事長)
●テーマ : 「まちをアートで編集する」
●主 催 : CITEさろん/大阪市都市工学情報センター共催
●参加費 : 入場無料
●詳 細 : CITÉトークセッション(11月17日分)参加者募集のお知らせ


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