鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

11月16日(水)晴れ、空は鳩が群れで旋回している。

2011-11-16 08:30:59 | 直言!
この頃、鳩が群れでよく旋回している。
今は朝の8時半です。朝、6時半、広告塔にとまっていた鳩、20羽ほどとまっていたが10羽ほどいっせいに飛び立った。
あれは餌を取りにいくのだろうか。
冬に近づくと寒い地方では雪迎えといって蜘蛛がお尻から糸をだして空に飛ぶという。運がよければ何メートルも飛んで行くが3・4メートルで落下する蜘蛛がいる。再度、挑戦してまた飛ぶそうだ。失敗して糸が絡んで丸く絡まって落ちていく。そういえばこんなものを子どものころ見た記憶があるが----。
それとも樹木の多い佐紀町に住んでいた時に見たのだろうか。
この話は今、読んでいる文庫本、宮田輝著書の「約束」の上の中に書かれている。蜘蛛が飛ぶことをこの本で初めて知った。
宮田輝さんの著書は「こんなことが人間生きている中にある。こんなことなら書けそう」と思うがそういうふうにはいかない。
長い間、取材活動して人間観察をして誰かの人生を詳細に聞き取りしないと書けない。自分の人生体験だけでは書けない。「泥の川」もすごい小説で驚いた。軽くない重たい小説、しかしその人の人生を上手く描写して構成して書いておられる。読みやすいので好きな作家の1人である。

山崎豊子さんも人の成りや人生描写を長く取材して聞き取りして書いていおられる小説に驚く。日航機墜落事故を扱った「太陽が沈まない」著書から、山崎豊子さんの小説を読むようになった。これもやはり才能なんだと思っている。すごいなと思って読んでいる。
取材にかなりの日程を要しておられるのがわかる。
絶対に本にできるという確信を得て取材活動を精力的にしておられるのが読んでいて分かる。
宮田輝さんの小説は読みやすい。こんな年になって切ない恋愛の言葉を並べたてた小説はもう読む気になれない。その人が生きたその人の半生のような小説を好んで読んでいる。昭和に戦前に生まれて敗戦、戦後を生きてこられた人の人生を特に好んで読んでいる。何か共感するものがあって読みやすい。

鳩の群れが旋回しているのを見て蜘蛛が飛んでいる様子を書いた宮田輝さんの小説のところを思い出していた。蜘蛛たちは鳥たちに食べられていく。それでも自分のエリヤを広げるためにお尻から糸をだして飛ぼうとする。
鳥たちは蜘蛛を食べるために旋回しているのだろうか。飛んでいる鳩の群れに見てそう思った。

今日は4時から鶴橋駅近くで取材です。
帰りが遅くなりそうで早く作れる食材を1品でも昼には作らないといけない。
それまでに昨日の現場の原稿をこれから作成しないといけない。
また----。
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