てんやわんや アメリカ 犬育て

飼育放棄された「ゴールデンレトリバーのチャーリー」&
保護犬だった「雑種ユキ」との犬バカ日誌でございます♪

アメリカのペットストアとペットショップ

2012-06-18 | アメリカ 犬 & 動物事情
アメリカには2大の大型ペットストアがあります。
PETCOPETSMART
小さな町にもどちらか1店舗はあると思われる
全国展開チェーンのお店です。

プレミアムのドライ&缶フードはもちろん、
自然食や穀物フリー食も扱っていますし
その他おもちゃや犬生活必需品、薬品類など
大抵の物はなんでも手に入ります。グルーミングやしつけ教室、
動物病院を併設している店舗もあります。

これらのペットストア、日本と違うところは、
小鳥や魚、フェレット、爬虫類の小動物は売っていますが、
犬猫の販売は一切されていません。
(大型の鳥の販売は動物福祉団体の反対により禁止になりました。)

なので正確にはペット用品店ですね。

そしてこの2店はシェルターからの犬猫の里親探しにも貢献していて
週末などは飼い主をを探している犬猫達の紹介の場ともなります。
レジでは地元シェルターへの寄付も募っています。

私はアメリカに住んで(いつの間にか)十数年経ってしまったんですが
来た当時は犬猫がいないペットショップはやっていけるのだろうか?
と余計な心配をした記憶があります。しかし今や生体販売されているペットショップのほうが
完全に違和感がありますし嫌悪感さえ覚えます。

残念な事にアメリカには生体を扱うペットショップが未だにあります。
買う人がいるから成り立っているのでしょうが、
ペットショップで売られている子たち(特に犬)の裏事情、
その子たちがどこから来たのか?ペットショップで買う=どう言う事なのか?
と言うことを知っている人はペットショップでは絶対に犬猫を買いません!

バックヤードブリーダー=パピーミル(子犬生産工場)=悪徳業者。
アメリカではこれらと繋がっているのが
「生体販売を行うペットショップ」なのです。

ペットショップに卸される子犬が産まれる環境、
そしてその両親犬はどういう事になっているのでしょうか?

両親犬は毎日太陽の日を浴びて芝生の上で遊び、散歩に連れてもらい
栄養価の高いフードを食べて、温かいベッドで寝る、遺伝疾患などとは無縁…

それとは全く真逆の生活状況です。
一日中日の当たらない狭い鉄格子の檻の中に閉じ込められ
散歩、ましてや芝生に触れることもなく栄養面も不十分で不衛生、
子犬を産み続けさせられて一生(平均寿命よりもかなり短い)を終えます。
全ては人間の金儲けの道具でしかありません。

そんな環境の中、生産された子犬たちを仕入れ
純血、血統書という薄っぺらい価値を上乗せして高い値段で店頭販売をする、
もちろん遺伝疾患にも無頓着、それがペットショップなのです。

犬種の存続を目的として、交配時はその犬種の遺伝疾患にも十分に注意を払い、
生まれてから最低2ヶ月は母犬から離さず、
兄弟犬と十分に過ごす中で社会性を身に付けさせ、
ネット販売や空輸などはせず譲渡時には実際に見に来てもらい、
譲渡先の環境をチェックし子犬の行き先を確実に見届けるという
本物のブリーダーは絶対にペットショップには子犬を卸しません。

そして悲しい事にアメリカでは未だに年間350万頭以上もの
家を見つけられなかった小さな命が「処分」と言う名のもとに消えていきます。

この上まだ、子犬生産工場で人間の金儲けの為に増やす必要があるのでしょうか?
にわか的に行う自家繁殖ももっての外だと思います。
そしてこれ以上行き場の無い子たちを増やさないためにも
ペットとして個人宅で飼うならば去勢、避妊を行う必要があると思います。

純血種の存続はライセンス制にして、質の高い本物のブリーダーのみに任せるべきです。

と、冒頭のPETCOやPETSMARTの話題と少し逸れた気もしますが、
ペットショップ事情に関しては一日でも早く英国やドイツのようなペット先進国になりますように、
と日々思っているチャーリーおかんなのであります。


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