「アメリカ 「ヒューメイン州 ランキング」追記 その2 畜産 フォアグラ」
からのつづきです。
今回も「Farm Animals 畜産・家畜動物」
のカテゴリーから養鶏業関連ですが
前回のフォアグラと違って普通の食品である卵について。
「バタリーケージ」と呼ばれるケージを使用した
採卵養鶏業をご存知でしょうか?
鶏を身動きがとれないほどの狭いケージに詰め込み
苦しみを与えた状態で卵を産ます
非常に残酷な採卵方法です。
鶏一羽のスペースは
約25センチ四方ほどしかありません。
バタリーケージの採卵施設
Itty-bitty home office. Photo: Fabrizio Villa/AFP/Getty Images
アメリカでは近年この問題がかなり取り上げられ
バタリーケージに反対し「ケージフリー」もしくは
「フリーレンジ」の卵を
購入する消費者が増えています。
現在このバタリーケージの使用を規制、または
段階的に廃止にし州法として施行予定の州は以下6州です。
1.カリフォルニア州(2015年に州法)
2.マサチューセッツ州(2022年に州法として施行予定)
3.ミシガン州(2020年までに全面禁止)
4.オハイオ州(2010年に規制成立)
5.オレゴン州(2026年までに全面禁止)
6.ワシントン州(2026年までに全面禁止)
さらにマクドナルドをはじめスターバックス、
小売大手のウォルマートやコストコ
その他多くの食品業界、レストランチェーンなども
この「バタリーケージ卵を不使用」
もしくは段階的に減らして
最終的に使用を廃止する事を発表しています。
ちなみにヨーロッパ、EUでは2012年より
バタリーケージの使用は禁止されています。
現在アメリカの一般的なスーパーでは
「バタリーケージ卵」と「ケージフリー卵」の
どちらも売られていますが
オーガニック中心のスーパーなどでは
完全に「ケージフリー」または
「フリーレンジでオーガニック卵」のみ
の販売となっています。
「ケージフリー」または
「フリーレンジでオーガニック」の卵は
バタリーケージ卵よりも価格は割高です(2倍~3倍)。
しかし 苦しみを受け続けた鶏の卵の購入を避けたい
と言う消費者は確実に増えています。
フリーレンジ(鶏が屋外にも出れる飼い方)の卵
オーガニック飼育
ヒューメイン(人道的な扱いをした)マーク
抗生物質/ホルモン剤/人工殺虫剤/遺伝子組み換え 全て無し
チャーリー&ユキ家は今後も一消費者として
バタリーケージ卵は絶対に購入しません。
そしてアメリカ全州で
「バタリーケージが禁止」されるよう望みます。
そして非常に残念なのですが
日本では現在市場に出回っている卵の90%以上が
バタリーケージからの採卵だそうです…
こちらで詳しく書かれています↓
「バタリーケージの卵を食べたくない!キャンペーン」
署名もやっておられるので賛同される方はぜひ↓
「私たちの食べる卵を産む鶏を
苦しい檻に閉じ込めないでください」
日本でもこの問題がもっと取り上げられて
なんらかの形で法規制、または
各養鶏場独自でのケージフリー飼育を目指して頂きたいです。
採卵される鶏たちの状況が
一日でも早く改善される事を切に願います。
以上。