ここは、1ヶ月以上前に訪れた場所だ。
この時期は木々や草が、ご覧の通りで視界を妨げるものが無い。
すんなり見つけることが出来た。
今までは、なんとなくで見つけてきた遺構。
山菜や山の草花を採りに来たオプションで見つけた遺構がいくつか。
しかし、調査するにも今日が今期のラストアタックの日と決めていた。
これを過ぎると雪で林道には入れません。
さらに別ルートを進んでみることにした。
進んですぐのバックショット。
軌道跡が左の側に奥の林へと続いているのが解る。
ここは今は入っていきません。(先が見えないので・・・)
これから進もうとしている路線は、以前に一度、何かありそうな雰囲気があるので、車で入ろうとしたことがある。
しかし、道幅が狭く対向車が来た場合、すれ違うことが出来ないので、すぐバックして戻ってきたのだ。
それで、別路線へと行った経緯がある。
それがあって、
木橋!?、木橋だよね!?
の木橋を見つけることが出来たのだが・・・
なので、今回はこの路線の始まり付近に車を停めておき、歩きで進んでいます。
あのバックした道の先はどうなっているのか!?
とにかく進んでいきます。
轍が出来ているが、見ての通り、車一台分しかない道幅。
軌道あとだったことが解る。
すれ違いが出来なくなるので、むやみに車では入っていかないよ。
進み始めてすぐ林道の左手に、軌道跡だと見てとれる箇所がありました。
この時期は、軌道跡がハッキリしていてすごく解りやすい。
手前の小さな橋は崩落していましたが・・・
気にかかるので、この先に行ってみることにした。
そしたら、なんと、木橋の橋脚部分が残っていました。
対岸まで距離があるし、何基も橋脚が建っていたんでしょうね。
完全な橋の状態だと、どのような景観だったのでしょう!?
それにしても、ちょっと感動しました。
これで気を良くして、目的の場所へ進んで行きます。
でも、天気、ちょっとやばいかも・・・
っと思いつつ進んでいると、軽バス一台と少し間をおいて、軽トラックとすれ違う。
これらは、かるく会釈をしてやり過ごす。
ヘルメットを被っていたので林道管理の関係者のようだ。
車で入っていったら、2対1になるので勝てません。
歩きで入ってきて正解です。
車が一台やっとの林道への車の進入は、
山のお仕事関係者以外入ってはいけないでしょうし、
暗黙のルールでも存在するのでしょうかね。!?
さらに進んでいくと、
この先、道がなくなるように見えるポイントまで来た。
道は、急カーブで左に曲がり、いきなり高度を上げていく感じだ。
そのまま、カーブの先の沢に目をやると、見えた。
なんと滝があって、その前に橋が架かっている。
なんか、こじんまりとした印象。
ちょっと、遠めにあるせいかな!?
鉄橋のところに再び・・・
以上の迫力はありません。
橋脚の高さがあまり無いからですかね。
ズームアップしてみたが、ちょっとピントが合わない。
ミラーレスの一眼タイプのデジカメ( ゜д゜)ホスィ…
良かった、橋がある。
しかし状態は、よく解らない。
雪もあるので近づくのは止めようと思ったが、今期のラストアタックでもある。
慎重に慎重を期して近づいてみることにした。
右岸側の軌道跡は平坦だが、小さい木があり歩きにくい。
目の前にして唖然。
崩落が始まっちゃってました。
でも、崩れ方がおかしい!?
この状態だと、来期は橋桁が全部、堕ちちゃってるかもですね。
左岸側に回れば橋脚付近に行けるかもです。
林道へ戻り、ぐるッと回って、左岸側へ、かつての軌道跡は崩れて斜面になっている。
慎重に慎重を期して、足元にしっかり体重をかけても不安定にならないことを確認しながら、一歩一歩確実に進んでいく。
かなりのRですね。
しかし残念だ。
ここまで崩落しているとは・・・
さらっと雪がかぶさった、コンクリート製の橋脚の白い木橋
これを撮りたかったのだが、遅かった。( >Д<;)
下へ降りても大丈夫そうだ。
橋脚はそれほど大きなものではなかった。
コンクリート製で高さがあると、結構、迫力があるのですけどね。
木製橋脚で高さのあるところも見てみたいです。
コンクリート製の橋脚に木製の橋桁
こういう組み合わせもあるんですね。
左岸の橋台が崩れた土砂に埋もれかけている。
橋脚の上に台木があって橋桁があるはずだが・・・
台木が無い!?
良く見ると朽ちてしまっているようだ。
上流側に面した台木が湿気が多く傷みやすかったのかもですね。
それで、橋桁が上流側に回転するように台木からはずれ、上流側に崩れてしまったようだ。
かつて森林鉄道王国と言われた青森県の津軽森林鉄道の遺産が、
埋もれていったり、崩壊したり、こうやって消え去っていくのですね。
落下した橋桁が橋脚に引っかかっていて、川の水を堰き止め小さなダムのようになっていました。
橋脚の下部はだいぶ傷んでいるようだ。
骨材がむき出しになってきている。
近いうち、橋台も埋もれて、橋脚だけになってしまうだろう 。
その前に見れることが出来てよかったと思う。
コンクリート製の橋台、橋脚もコケが生えている。
人の手が加えられて、50年は軽く過ぎていると思われる。
自然に帰ろうとしているこの地だが、
草木が生えている春から秋にかけては、不思議な景観をかもし出しているとも思われる。
新緑の中でのこの橋も崩落前に見たかったです。
津軽森林鉄道の遺構を探していて、今まで見たものは、
景観を損なうような印象は受けない。
これは、地形を生かして最小限の資材で、目的の構造物を建設してきた結果なのでしょう。
この津軽森林鉄道の遺構は、自然と人工の構造物との融合が出来ている数少ないものではないのだろうか!?
もう帰らねばならない時間帯だ。
この時期、この場所に訪れるのは適切ではないのだろうが、
写真を撮るのに雪と遺構とのコラボレーションを考えていたのです。
崩落が始まった古い橋を撮ったに過ぎない結果に終わってしまった。
崩落が無く、まだ形を残していれば、タイミング的には最高のシチュエーションだったのかもいれない・・・
残念だが仕方が無い。
帰路途中です。
不自然な川の流れを見つける。
2本に平行して川を渡っている何かが・・・
落ち葉でカモフラージュされているが、所々レールと枕木が確認できる。
枕木付きの軌条は初めて見る。
もっとハッキリ見たいが、この状態では無理です。
来春にでも再度訪れてみたい。
そこから気になって、ずっと沢のほうばかり見ていたら、林道の対岸に広い場所を見つけ、何か曲がりくねったものを見つける。
川を渡って入ってみた。
だいぶ古いレールで錆びてやせ細っている。
これは、折れ曲がっています。
この細さだと作業軌道で使われていたものだろうか!?
土砂崩れで流されてきたものかもしれませんね。
時間が有ればじっくり探して歩きたいが、そうもいかない。
天気がね・・・
無事、車を停めている場所に戻ってきました。
雪がちょっと降ってましたが、まだ本格的なものではないです。
遺構探しにはコントラストがハッキリして、ちょうどいい感じなのですが・・・
距離はそれほど歩いていません。
往復1kmくらいでしょうか!?
軌道跡は、緩やかに上っていくので、身体には負担が少ない。
今日も、運動不足解消になったぞ。
きちんと着込んできたし、歩き通しているので、
身体はポカポカで、寒くはないです。
今期の津軽森林鉄道の遺構探しは、これにて糸冬 了..._〆(゜▽゜*)とします。
帰ったら、風呂に入って、冷たいビールを呑むだけだ。
=へばまんだのぉ~=