カップ一杯の幸せ

喫茶店開業へ向けての、夫婦二人でゆっくりまったり、少しずつ歩んでいく日常を、記録していきます。

2013年2月4日 新宿 凡

2013-02-04 18:19:32 | 喫茶店巡り
お菓子教室がお休みになったので、急遽喫茶店巡りをすることにしました。
新宿東口の直ぐそばにある、自家焙煎の喫茶店『凡』
実はこのお店、埼玉で何度か入った『サントス』という喫茶店のマスターが修行したお店でした。

階段で地下に下りドアを開けると、カウンターの後ろの数え切れないほどのカップたちが、出迎えてくれました。
本日注文したのは、
ブレンド  1050円
ブルーマウンテン   1395円
幻のいちごのショートケーキ   630円
ブレンドが1050円というのは、お高く感じますが、ここではポットで出してくれるので、カップで2杯分あります。
そう考えると、ブルーマウンテンの1395円は、お得な感じすらします。

私のカップは、エインズレイ。原色のカップはちょっと苦手ですが、このカップは素敵です。

主人のカップは、大正時代のもので、カップの底がレリーフ様になっている、珍しい一品。

いちごのショートケーキは一つしか注文しなかったのに、ちゃんとフォークを2本添えてくれる、優しい心遣い。

実は、ドアを開けて入った時、いらっしゃいの声を掛けてもらえず、こちらから『こんにちは』と、挨拶したのです。
無口な、気難しそうなマスターだな…そんな第一印象でした。
でも、でも
カップを私たちの前に置くと、先ずはカップの説明をしてくれて。その顔が、どことなく嬉しそう。
肝心のコーヒーは、ブルーマウンテンは言うまでもなく。ブレンドも、とても飲みやすく、シュガーやミルクを入れなくても、美味しく頂くことが出来ました。
ケーキは、甘さ控えめで。生クリームも、ほとんど甘さが感じられないくらい。でも、だからこそ、いちごの美味しさが引き立つ感じでした。

凡には、プロフェッショナル速成講座なるものがありまして、もちろんこの講座を卒業すればすぐに開業できるわけではないのでしょうが、卒業生はこのお店で、無料で実習させてもらえるのです。開業できるだけの技術と自信がつくまで、本人が希望する限り、このお店で面倒見てくれるそうです。
私たち夫婦の夢を話すと、嬉しそうに聞いてくれて、そういう夢を持つ人たちの手助けが少しでも出来れば…と、饒舌に色々お話してくださいました。
入店時の無愛想な感じは、もうそこには無く、コーヒーをこよなく愛するマスターの姿がありました。

近い将来、ここで修行するのかどうか、今は未だ分かりません。
でも、確かな選択肢を一つ、手に入れることが出来ました