古伊万里の中皿です。
2匹の鮎が、皿の中で踊っています。
あまりにワイルドなので、サメに見えますが、ヒレの形や数からすると、やはり鮎でしょう。
阪神大震災の後、名古屋骨董祭で、関西から来ていた上手物を扱う業者のガラスケースの外に置いてありました。聞けば、震災にあって破損したとのこと。
大疵物ですが、それまでかなり入れ込んでいたアユ釣りをやめたばかりで、2匹の鮎にひかれ、購入しました。
径18.6㎝、 高3.0㎝
図録にあるような、上品な鮎の図ではありませんが、こんな皿も一興かと。
鮎も成魚となり、縄張りに侵入した相手を威嚇する時の形相をよく表しているとも言えるのではないでしょうか。
薄いのと濃い鮎の対比が面白いです。
コケをめぐって縄張り争い中ですね。
もし2匹が同じ濃さで描かれていたら、ずっと平板な感じになっていたと思います。
それにしても、ダミの調子など全くかまわず一気に描いてしまういさぎよさはどこから来るんでしょうか。
私は、初めて見ました。
珍品ですね!
普通、古伊万里の鮎文の皿には、もっとほっそりとした、獰猛ではありますが、上品な鮎が描かれていますものね。
古伊万里には、いろんなものが出てきますね!
いろんなものを見ることが出来ますね!
だから嬉しいです(^-^;
上品な品はなかなか私を呼んでくれないのですが、なぜか下手は向こうからやって来ます。
結果、ヤクザな品のオンパレード(笑)。
魚の皿があったんですね。
これは鮎というよりは岩魚です。
なるほど、姿形からすれば、イワナに近いですね。もし岩魚を描いたのであれば、それこそ珍品かもしれませんね。
岩魚や鮎、昔の釣行、思い出します。ずいぶん、危ない目にも遭いました^-^;)