小鼓模様の菓子皿、5枚です。
径 14.0㎝、高台径 7.4㎝、高 1.4㎝。時代不詳。
中央に、小鼓の皮が金で描かれています。純度の高い金が使われています。
少し沈んだ朱漆で全面が塗られています。そして、木目が控えめに生かされています。
この菓子皿の特徴は、薄さです。
外縁付近で1mm、中央部でも2mmほどの厚さしかありません。
こんなに薄く轆轤が挽けるのですね。厚紙よりもペラペラです。
持つとふわっと軽い(重さ38g)です。
底には、高さ3㎜ほどの高台が付いています。その厚さは、1mm以下です。
当然、剝いだ薄板を接着してあるのだろうと思っていたのですが・・・
本体の木目と高台の木目は繋がっています。
なんと、一個の木塊から、轆轤ですべて削り出してあるのです。なかなかの品です。
故玩館には、漆器や陶磁器は数多くあるのですが、今回の品は、そのうちで一番のお気に入りです。この小皿にお菓子をのせて、一人でいただくのが、下戸の私の贅沢です(^.^) これまで、いろいろな菓子をのせましたが、知りうる菓子情報はしれたものです。全国には、もっともっと逸品があるはず(^.^)
そこで、ブログ読者にお願いです。この菓子皿にのせたらどうか、と思われるお菓子をお知らせください。
お知らせいただいた方には、もれなく、『故玩館への招待』(論創社、2009年、全173頁)を贈呈します。
連絡は、メッセージを送る(頁左上)からお願いします(^.^)
この轆轤の冴えは凄いですね!
それに漆の質も良いものを使っていますよね。
落ち着いた深い赤ですね(^-^*)
金も純度の高い本金を使っていますから、薄っぺらなケバケバした色ではないですね。
私は、呑兵衛なものですから、お菓子に特別なこだわりがありません(~_~;)
どんなお菓子でも合うのではないでしょうか(^-^*)
能関連の品では、小鼓模様が一番ポピュラー多いです。
ただ、能の高砂と一緒で、あまりにあちこちにあって、一歩間違うと、通俗的で厭味なものになってしまいます(^^;
欲と見栄の骨董世界ですから、きれいごとも言ってられませんが、こういう品を手にすると、少し気分がよくなります。その上に、甘いものがのっていればさらにグッド(^.^)
そんなわけで、各地の伝統菓子に興味があるわけです。
呑んベイの人なら、さしずめ、各地の銘酒というところでしょうか。
こういう品にめぐり合うと、上等の菓子をのせていただくのが、ガラクタコレクターの役目かと思うのです(^.^)