遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

木製拭漆珈琲カップ(2客)

2021年10月24日 | 漆器・木製品

今回の品は、木製のコーヒーカップ、2客です。

以前に愛用していた品です。

 

カップ:口径 7.3㎝、底径 4.2cm、高 6.8㎝。 ソーサー:径 13.0㎝、高 1.7㎝。スプーン:幅 2.1㎝、長 12.2㎝。現代。

先回の色替木製珈琲カップは良い品です。が、手軽にというわけにはいきません。そこで、毎日気軽に使える木の器を探して、行きついたのがこの品です。

拭き漆のコーヒーカップです。

拭き漆は、透明漆を塗っては布で拭き取る作業を繰り返して、木地に漆を摺りこむ技法です。木目が浮き上がり、いかにも木製品という感じがします。複雑な漆塗りをしないので、値段もお手頃(^.^)

こんな感じになります。漆が浸みこんでいるので、防水性もあります。

カップの内側が黒ずんでいるのは、コーヒーの油分が沈着しているためです。

当時、フレンチプレスに凝っていました。この方法では、紙フィルターを使わないので、コーヒー豆の油分を含んだ、コクのあるコーヒーが味わえます。でも、コーヒーカップにも油分が付着します(^^;

何年もの間、毎日愛用してきたコーヒーカップですから、粗相をすることもしばしば。

金継ぎで補修しました(はっきり言って、下手(^^;)

 

内側が黒ずんだ、疵有りカップを手にすると、まだ元気だった頃の自分が浮かんできます(^.^)

 

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今日のものもいいですね~~ (ゆり)
2021-10-24 14:33:32
こんにちは。

飲みやすそうですし、あたりが柔らかですしリラックスできますね。

私は普段はがぶ飲み!マグカップですが、やはりコロナで、お家生活を楽しもうとWedgwoodなどのブランド品も使い始めました。
取って置いても次代は邪魔~って片付けるかも・・・を思えば私が使ってあげる方がね。

>金継ぎで補修

ご自分で出来るのはいいですね~~
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遅生様こんにちは (けんすけ)
2021-10-24 15:54:10
いつも素敵な品々を関心して拝見させて頂いております
古い物には愛着が沸きどれも素敵に見えます

今回の珈琲椀はとても素敵ですね
探してみたいと思います

素敵な品々有難うございました。
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遅生さんへ (Dr.K)
2021-10-24 16:40:12
「拭き漆」という技法があるのですね。
「拭き漆は、透明漆を塗っては布で拭き取る作業を繰り返して、木地に漆を摺りこむ技法」なんですね。そうすることによって、「木目が浮き上がり、いかにも木製品という感じ」に仕上がるわけですね(^_^)
素朴な、防水性も備えたカップになりますね(^-^*)

2個あるのですか。奥様と二人で頂くのでしょうか。
金継ぎしてまで使うほどに愛着を感じているのですね(^-^*)
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ゆりさんへ (遅生)
2021-10-24 16:42:59
ほんと、そうですね。
後の人間は、物をどうするか、皆目見当がつきません。
Wedgwoodいいですね。「使える物は、使えるうちに」が一番だと思います。断捨離とはまた別事ですね。

色漆の器は独特の雰囲気をもっています。短歌は、文字通りの色から男女のいろまで、いろが基底にあるとか。ゆりさんに色漆をうたってもらいたいです(^.^)
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けんすけさんへ (遅生)
2021-10-24 16:54:55
いつもブログをみていただき、ありがとうございます。

陶磁器とちがって、木や漆は、使用すると変化(劣化(^^;)します。西洋的感覚では、価値が低下。でも、日本人は、それをいとおしむ美意識をもっています。しかし、小泉改革以降、こういった感覚まで劣化してきた気がします。

今回の品は、どこでどうやって入手したか忘れてしまいました(^^; それくらい、一般的な品物です。お値段もたいしたことはありません。マイカップにはうってつけだと思います。
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Dr.kさんへ (遅生)
2021-10-24 17:00:24
拭き漆は、一番庶民的な漆だと思います。木目で勝負ですから、漆の良し悪しは二の次。普段使いにはピッタリですね。

アルコールがダメな私には、コーヒーは独酌やタバコみたいなものです。男は黙ってマイカップ・コーヒーです(^.^)
それに、誰かさんは、汚れやすい、ということで、木製カップを好まれません(^^;
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