昨日の毎日新聞に、とても興味深い記事が出ていました。
「お酒が植物を強くする」という科学記事です。
エタノールが、植物に作用して環境ストレスへの耐性を高める物質(植物刺激剤)であることを、理化学研究所のチームが明らかにし、そのメカニズムを解明しました。
エタノール(お酒)を含む水を与えると、乾燥、高温・低温、塩、病虫害などの環境ストレスに対して、耐える力が増すことが示されたのです。
エタノールによって、環境ストレス下でも、植物が本来持っている機能の低下が抑えられたわけです。
そこですぐに思い浮かぶのが、「ストチュー」です。「ストチュー」は、有機農業で農薬の代わりによく使われます。酢(弱い殺菌作用がある)と焼酎を混ぜ、水で薄めた液を野菜に散布すると、病気や害虫を防ぎ、野菜がすくすく育つといわれてきました。私も良く使います。しかし、半信半疑(^^; というのも、効果がなかなか実感できなかったのです。しかし、この記事で有機勇気百倍。これからは、自信をもって撒きます。
考えてみれば、農薬や化学肥料と違って、有機農業で使う資材はみな、作用が弱く、ゆっくりと効く物ばかりです。ニームオイルもそうですが、1回や2回の散布で効果を出せるはずがありません。ストチューも、気長に、息長く使っていくのがポイントですね。
さて、それみろといわんばかりに意気込む左党の人の顔が浮かびます(^.^)
エタノールの耐ストレス効果、はたして人間にも?