遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

オールド東陶 桜紋朱ティーカップ(7客)

2021年11月25日 | 古陶磁ー全般

先日のブログで、オールドノリタケの朱菊紋茶器を紹介しました。今回は、オールド東陶の朱色ティーカップ、7客です。

このカップを使い始めて10年以上になりますが、今回、写真をとってみて初めて気がつきました。大きさの違う、2種類のカップが混ざっているのです(^^;

左側の小さいカップ、5客と右が側の大きいカップ、2客です。

小さい方:

カップ:口径 9.4㎝、高台径 5.2㎝、高 5.6㎝。

ソーサー:径 14.1㎝、高台径 8.7㎝。戦前。

大きい方:

カップ:口径 10.7㎝、高台径 4.4cm、高 5.0㎝。

ソーサー:径 14.9㎝、高台径 8.0cm。戦前。

 

二種類のカップ&ソーサーは、わずかの大きさと形の違いがあるだけで・・・

 

裏底の東陶マークや、桜の花びらの模様は同じです。

デザインの違いは、唯一、把手部の縦線です。

小さいカップの把手には1本の縦線しかないのい、大きい方は3本あります(^.^)

 

今回のカップ&ソーサーには、すべて同じマークがついています。

似たようなマークは、オールドノリタケの品でも見られます。また、今回のカップ&ソーサーの朱色は、先日紹介したオールドノリタケの朱菊茶器の色に酷似しています。

東陶(東洋陶器株式会社、Totoの前身)は、1917年(大正6年)、日本陶器合名会社(ノリタケ)の衛生陶器部門を分離して設立されました。ですから、両社は姉妹会社であり、オールドノリタケとオールド東陶が似ているのも頷けます。

しかし、オールドノリタケの朱色磁器製品は、ほとんど菊花紋であるのに対して、今回の品は桜の花です。

好みもありますが、稀少価値からすると桜に軍配が上がるでしょう。

しかも、花びらをよくみると、白ではなく、パールに輝いています(写真では分かり難い)。

いかにも女性好み。「あら、このカップいいわね」の言葉に、「よかったらどうぞ」となり、10客あったカップ&ソーサーは、7客になったという次第です(^^;

あらためて2種類のカップ&ソーサーを較べてみると、違いがわかりますね。大きい方が口が開いています。朱色が少しだけ薄い・・・・・10年以上たって明らかになった真実です(相変わらず、大げさ ^.^)

コメント (4)
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