福岡タワーとの対話

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ワーグナーの「リエンツィ序曲」を聴き比べる(1)

2015年10月25日 09時59分23秒 | 音楽、聴き比べ
2015年10月25日日曜日、快晴。午前9時50分現在時外気温20℃湿度46%、北の風6m/s。

久々に同曲異演の聴き比べです。
今回の聴き比べは、ワーグナーのオペラ「リエンツィ」の序曲のみ。
5幕からなるこの作品、演奏時間も約3時間40分と長大であり、とても毎回聴き通せる訳でなく、ワーグナーの序曲集に収められた中からピックアップした。余談ですが、NHK-FM「N饗ザ・レジェンド」のオープニングテーマに使われてますね。
それでは所有の中で古い録音順に進めたいと思います、今日はその1回目。


指揮:オットー・クレンペラー
管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団
録音時期:1960~61年
録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール、アビー・ロード第1スタジオ
録音方式:ステレオ(セッション)
1885年生まれのクレンペラー、75歳頃の録音ですね。半世紀以上も前の録音とはとても思えないサウンドです。低く地を這うようなウネリから次第に高まる金管楽器群、ファンファーレにも聴こえます。打楽器と競うような金管楽器の競演は、勇壮な出立をイメージします。リエンツィという作品の全体像は未だ理解してませんが、序曲部分のみを聴く限りワーグナー特有のサウンドをしっかりと愉しむことが出来ます。クレンペラーはフィルハーモニア管のもつブラスを最大限に発揮させ、序曲最終へと一気に突き進みます。



指揮:レナード・バーンスタイン
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック(NYP)
録音:1968年2月2日
※“レナード・バーンスタイン・エディション~管弦楽曲&協奏曲(80CD)”に収録
1918年生まれのバーンスタイン、50歳頃の壮々たる年齢の録音です。
バーンスタインは結構強めのイメージで曲をスタートさせました。NYPの弦楽器が美しいですね。遠くにブラスが聴こえます。荘重さを次第に増幅させ、弦楽器にウネリを加えます。金管楽器と打楽器を交互に三回、メインテーマへと次第に近づきます。ここで再び美しい弦楽器、ファンファーレのように金管楽器群を前に出し、行進曲のようなリズムでシンバルも出てきました。NYPを手兵としたバーンスタインの真骨頂を感じます。いかなる作品も聴かせてしまう力量を、バーンスタインという指揮者は持ち合わせていたようです。



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