どうしても言いたい

どうしても言いたかったのでブログ始めました。今皇室がアツい。

歌会始2017その他のお歌

2017-01-15 12:15:34 | 両陛下
雅子さまのお歌以外をその他だなんて我ながら不敬ですが、感想など述べてみます。

【天皇陛下】
邯鄲(かんたん)の鳴く音(ね)聞かむと那須の野に集(つど)ひし夜(よる)をなつかしみ思ふ

陛下の歌は毎年深読みしたくなります。普段ご意見を公にできない分歌に託すという、これぞ皇族!雅な感じがたまりません。普段さんざんこの男尊女卑爺めとかいって罵っていますがほんとにすみません、歌は好きです、陛下。

で、今年は「邯鄲」。邯鄲で連想するのは邯鄲の夢。つまり人の栄枯盛衰は所詮夢に過ぎないと、はるか昔の旧友との集いの夜を振り返りつつ、これまでの在位中の出来事を振り返っていらっしゃるのかな。生前退位のお気持ちを表明した年のお歌として、なんとも素晴らしい。

【皇后さま】
土筆(つくし)摘み野蒜(のびる)を引きてさながらに野にあるごとくここに住み来(こ)し

これはまあこれで。皇后さまの作でなければいい歌だなあと思うんだけど、なんかこう、あざといというか、「そうですか?」と突っ込みたくなるというか。でも音感とか言葉のチョイスはさすがだなあと思います。

【皇太子さま】
岩かげにしたたり落つる山の水大河となりて野を流れゆく

これはもう次代の天皇陛下としていつでもどんとこい!即位準備オッケー宣言ですかね!恐れながら、ご自身を「山の水」に例えて連綿と連なる皇統の系譜に加わることをイメージされたのかと。同時に日本を大河に例えていらっしゃるのかと。堂々としたいいお歌です。

【皇太子妃 雅子さま】
那須の野を親子三人(みたり)で歩みつつ吾子(あこ)に教(をし)ふる秋の花の名

前回興奮気味に感想を述べたとおりです。歌会始ダントツのすばらしさ。雅子さまの家族愛を感じます。

【秋篠宮さま】
山腹(さんぷく)の野に放たれし野鶏(やけい)らは新たな暮らしを求め飛び行く

これも深読みしたくなるお歌ですが案外本人は公式解説のとおりのことしか考えていらっしゃらないかもしれません。
あえて深読みすれば、秋篠宮さま、自由になりたいんですか?なりたいなら、飛んでっちゃえばいいと思うよ?国民は止めませんよ?
でもツイッターで突っ込んでる方がいらっしゃったけど、野鶏ってそもそも飛べるんですかね?新しい暮らしを始められるほど遠くまで飛べるのかっていう根本的な疑問が。ちょうど秋篠宮殿下の境遇とも重なってしみじみ味わい深いですね、飛ぶ飛ぶ言ってるけど実は飛べない、みたいな。皇室を離れたら生きていけないんじゃ?みたいな。

【秋篠宮妃 紀子さま】
霧の立つ野辺山(のべやま)のあさ高原の野菜畑に人ら勤(いそ)しむ

まあ、人には、向き、不向きがありますよね。紀子さまは、皇后の所作を真似っこしたりだとか、体が丈夫なので体力勝負の公務をされたりだとか、そういうことはとても向いているのだと思います。歌はやめとけ。

さらに言っちゃえばこの人の歌って下手なだけでなく腹が立つ。なんだよ人らいそしむって。「あら平民が働いてるわ」みたいな印象を受けてますます好感度ダウン。

【秋篠宮家長女 眞子さま】
野間馬(のまうま)の小さき姿愛らしく蜜柑(みかん)運びし歴史を思ふ

「のまうま」のかわいらしい響きだけで押し切ったような歌ですね。

【秋篠宮家次女 佳子さま】
春の野にしろつめ草を摘みながら友と作りし花の冠

これが意外とかわいいなと思いました。佳子さまの歌、去年はともかく歌会始デビューの年も、なんだかかわいらしくて音も優しくて好感を持ちました。ただちょっと22歳にしてはね・・・あまりにも題材が子供っぽくてね・・・これ詠んでいいの高校生ぐらいまでじゃないかね・・・大学生なんだからもう少し外に目を向けてだね・・・雅子さまのお歌を「私的すぎる」と言って叩いていた人の基準からすると、こんなんもっとアウトでしょ。

【常陸宮妃 華子さま】
野を越えて山道のぼり見はるかす那須野ケ原に霞たなびく

「見はるかす」の使い方のお手本のような歌ですね!なんでこれだけ解説がないんだろ?不思議。

今年は高円宮一家が参加されていないので、ずいぶん寂しいですね。承子さまも絢子さまも、若い感性がきらめくすごく素敵な歌を詠まれる方々なので、楽しみだったのですけども。

最新の画像もっと見る