季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

石と苔

2020-04-02 12:15:00 | 庭 garden
このうちに越してからもうすぐ1年になります。このうちの大きな特徴は庭。
こんなことになるなんてそれまで想像もしてなかったけど、立派な日本庭園がついています。ここに住むことに決めたってことはその庭のお世話もするって覚悟ができたってこと。
それはそれはそれまでの暮らしとは全然違う毎日が待っていました。

来た時は、前に住んでいた人があまり世話をしてなかったみたいで、ずいぶんと荒れていました。
それを一年かけて手塩にかけて育ててきてやっと輝いてくるようになりました。
このうちに住むと言うことは、結婚とか出産と同じでした。心にかけて心を込めてお世話する対象が増えたと言う事です。

寒さが和らいできていろんな植物が出てきます。それがどうしてこれがこんなところに?ってくらい去年と違うものがいろいろ生えてくる。雑草もだけど、わざわざ植えたであろうものたちもたくさん。それが面白い。
この一年ずっと荒地だった所に玉龍がみっしりと生えてきたりしています。
庭が再生されてきている。
どこに隠れてたの?

お世話をしていると、今まで訪れた京都などの庭の世話がどれだけ大変なのかわかります。
この前、法然院で苔の間の草を丁寧に取っている人と話したけど、ものすごい手間がかかりそうだった。
うちの庭にも夢だった苔がこの頃生えてきて嬉しいなあと思っていたら、同じように苔の間に雑草が出てきた。




それを丁寧に道具を使って取って、剥がれた苔を戻す。




地面の小さな石の間からもたくさんの草が生えてきている。




これも取らないとどんどん増えて大きくなるから石を少しどけて草を取ります。




この作業がいかにも修行っぽい。仏教っぽいストイックな作業だといつも思う。ものすごく地道で果てしない。写経や座禅などと通じるものがあると思う。だからお寺であんな庭になってるんだなーと実感しています。

一年間、真冬もこの作業をやってみてどうだったかと言うと、まずファンデーションの色を濃くした。2段階くらい。あと足腰が丈夫になった。体も丈夫になったと思う。
ストレスの解消にもなる。
この前勉強していて、単純な繰り返し作業をする事で、脳内のセロトニンの分泌が増えると知ったけど、きっと増えています。
庭と繋がって私の心も体も庭と一緒に回復再生しているみたい。

あちこちで苔も増えています。
これはスギゴケの胞子のう。




そしてこれはゼニゴケの胞子のう。


日当たりや水捌けによって違う苔が増えています。
他にも粘菌や別の地衣類、シダ類が育っています。苔と石のめくるめく世界。
これからまだまだ栄えていく様子。
そして庭と一緒に私もパワーアップして行くよ!きっと。




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