今日スーツを買いに行って黒にもいろんな違いがあったなあと思ってたら
この頃ず~っと考えてる疑問を思い出した。
黒。
日曜の大河ドラマの「八重の桜」と言うのを楽しみに観ている。私はあまり歴史はわからないし興味がないのでずっと見る事は珍しいけどこれは観ています。
それで八重がいる会津のお侍さん達が城に一堂に集まるシーンがあってそこで皆が「真っ黒なかみしも姿」でした。それが私には圧倒的な迫力とイメージだった。
すごく黒い!
その後も黒いかみしも姿を良く観るんだけど、とにかく黒いです。
そこで私が思ったことは「この時代にこんなにも黒く染める染料と技術があったのかな?」でした。
今でも羊毛であれ真っ黒に染める事は結構難しいです。酸性染料の特別のものを多く用いてちゃんと量も測って染めたら黒くなる。それは化学染料。
たぶん裃は麻などのハリのある繊維で出来ているような気がするので、それだととっても黒に染めるのが大変だと思う。化学染料がなかったら。
天然染料であんなに黒くあの時代に染められたのかな?
そう言えば薩摩や長州の軍服も黒いですね。
調べてみたら化学染料の歴史は1856年の発見から始まっています。それからドイツでの石炭の使用によるコールタールの活用によって芳香族の研究が進んでだんだん発展して1900年くらいに随分流行って、セルロース用の反応染料が発明されたのは1956年だそうです。だからほんとは植物性の物をものすごく黒く染めようと思ったら1900年は過ぎてないと。
明治政府が開始されたのが1868年だそうだから間に合ってない。
その前はたぶん植物染料で媒染が泥などからの金属イオンだったと思う。
それだとたぶんだけどそんなに黒く染まらない。
前に伊賀忍者博物館で見たけど、忍者の服装も映画やドラマのような黒ではなくて、本当は藍だったそうです。
また調べて聖徳太子の冠位十二階を見たら一番下の位の色が黒でした。そうするとその頃から黒の染色が出来てたのかとも思う。それはドングリなどで染めていたとあった。たぶん鉄媒染。でもたぶんそれは黒って言ってもそれほどの激しい黒ではないはず。
黒いと言えばおはぐろと墨があるけど、おはぐろは酢酸鉄だし墨も炭素なので繊維に強くは付きにくそう。
なんていろいろ考えています。
明治維新前の真っ黒の着物と服。
私にはとても不思議に不自然に見えます。NHKだからちゃんと時代考証が出来てるはずだから尚更。
私が知らないだけで、知ってる人には当たり前の簡単な事なのかもしれない。でも私には今はわからない。
興味津々です。
まあでもあの黒さは誠実と堅実と実直と強さが現れてると思うので、会津の色にはぴったりとも思う。それが故の悲しさだけど。(今も)
明日も観ながらそうやって黒い染料の事考えそうです。
もちろん八重の事も気になりますが。
この頃ず~っと考えてる疑問を思い出した。
黒。
日曜の大河ドラマの「八重の桜」と言うのを楽しみに観ている。私はあまり歴史はわからないし興味がないのでずっと見る事は珍しいけどこれは観ています。
それで八重がいる会津のお侍さん達が城に一堂に集まるシーンがあってそこで皆が「真っ黒なかみしも姿」でした。それが私には圧倒的な迫力とイメージだった。
すごく黒い!
その後も黒いかみしも姿を良く観るんだけど、とにかく黒いです。
そこで私が思ったことは「この時代にこんなにも黒く染める染料と技術があったのかな?」でした。
今でも羊毛であれ真っ黒に染める事は結構難しいです。酸性染料の特別のものを多く用いてちゃんと量も測って染めたら黒くなる。それは化学染料。
たぶん裃は麻などのハリのある繊維で出来ているような気がするので、それだととっても黒に染めるのが大変だと思う。化学染料がなかったら。
天然染料であんなに黒くあの時代に染められたのかな?
そう言えば薩摩や長州の軍服も黒いですね。
調べてみたら化学染料の歴史は1856年の発見から始まっています。それからドイツでの石炭の使用によるコールタールの活用によって芳香族の研究が進んでだんだん発展して1900年くらいに随分流行って、セルロース用の反応染料が発明されたのは1956年だそうです。だからほんとは植物性の物をものすごく黒く染めようと思ったら1900年は過ぎてないと。
明治政府が開始されたのが1868年だそうだから間に合ってない。
その前はたぶん植物染料で媒染が泥などからの金属イオンだったと思う。
それだとたぶんだけどそんなに黒く染まらない。
前に伊賀忍者博物館で見たけど、忍者の服装も映画やドラマのような黒ではなくて、本当は藍だったそうです。
また調べて聖徳太子の冠位十二階を見たら一番下の位の色が黒でした。そうするとその頃から黒の染色が出来てたのかとも思う。それはドングリなどで染めていたとあった。たぶん鉄媒染。でもたぶんそれは黒って言ってもそれほどの激しい黒ではないはず。
黒いと言えばおはぐろと墨があるけど、おはぐろは酢酸鉄だし墨も炭素なので繊維に強くは付きにくそう。
なんていろいろ考えています。
明治維新前の真っ黒の着物と服。
私にはとても不思議に不自然に見えます。NHKだからちゃんと時代考証が出来てるはずだから尚更。
私が知らないだけで、知ってる人には当たり前の簡単な事なのかもしれない。でも私には今はわからない。
興味津々です。
まあでもあの黒さは誠実と堅実と実直と強さが現れてると思うので、会津の色にはぴったりとも思う。それが故の悲しさだけど。(今も)
明日も観ながらそうやって黒い染料の事考えそうです。
もちろん八重の事も気になりますが。
日本画なんで、顔料なんですけどね。
色一つで表現って変わりますよね。
高校の時、染織科の先生が、黒の染料では真っ黒は染められない、はじめに真っ赤に染めたあと黒に染めると真っ黒になると言っていました。何の染料のことだったかは忘れてしまいましたが。真っ赤から真っ黒、イメージしただけで圧倒されそうになったのを思い出します。
手作り市でどんぐりで黒く染めてはる知人がいます。真っ黒ではありませんがいい黒です。
色の事、いろいろ考えると面白く奥が深いです。わからなくても考えるだけで面白い。
きっとあれには真っ黒の意味があると思います。
そう言えばこれもテレビ番組ですが、エリック・カール(はらぺこあおむしの作者)は元居た芸術大学で色彩の勉強のクラスで始めにしっかりと何かの色を塗って、その上に他の色を塗ることで出る効果と言うのだけで何週間もやったと言っていました。そのことを思い出しました。
黒はすべての光の波長を吸収してできる色なので、例えばその重ねる黒の色が青や緑寄りだったら、赤を下に置くことでより多くの光を吸収できるのかもしれないですね。思えば、黒い服を洗濯して赤い色が出る事がありますね。
昔の人はいろいろな工夫をして色を作っていたのだなあと改めて感心します。