季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

木切れの積み木

2008-02-11 22:56:36 | 暮らし Daily life
もうすぐ2歳の甥っ子が、おままごとに感心が出てきた。
まだちょっと早いけど我が家の積み木を納戸から引っ張り出してきた。

ひとつひとつタオルで拭いて埃を払う。
子ども達が小さい時、R.シュタイナーの幼児教育に習って作った物。
木の枝を拾ってきて、いろいろな大きさに切って面取りをして蜜ろうワックスを塗ったもの。
それに木のサラダボールや蒲鉾の板など。

私はこの積み木セットをとても美しいと思う。

       

近くに山はないし、適当な枝がそうそう落ちているわけじゃない。
種類はサクラが良いと聞いたので、街路樹の剪定をしているのを見かけたら
それを引きずって持って帰ったり、旅行に行った時に拾ったり。
何年もかかって少しずつ集めてきたもの。
(こうやっていつもいつもおもちゃになる物を探していました。
他には木の実や貝殻、石ころなど。)

それを切るんだけど、自分で切るなら輪切りしかできない。
のこぎりでゴリゴリ。
父が工場をしていたので、頼んでそこの電ノコでブイ~ンと切ってもらった。
そしたら薄い斜め切りや、波型、かまぼこ型などバリエーションが出てすごくいいのができた。

この積み木のいいところはたくさん変身できる所。
一つの木切れがニンジンになったり、お芋になったり、小人さんの椅子になったり
楽器になったり、電車になったり…無限に広がる。
子どものイマジネーションの力がいっぱい働く余地があるのだ。
この積み木と柔らかい布で簡単に作ったお人形と色の布。
それを私は3種の神器と呼んでいた。
これさえあれば、子ども達はいくらだって遊んでいられる。
飽きると言う事がない。

       

この積み木は、私が参加していた数々のシュタイナー講座の保育に持っていって、何百、もしかしたら千を越える子ども達が遊んだ。
いつも車のトランクに積んで、家族で大移動だ。

そうやって汚れたら時には洗ったり拭いたり、蜜ろうワックスを何度もかけなおしたりして、今はすっかりピカピカとツヤツヤと輝いている。

甥っ子はこれで遊ぶかな?
私の孫だって遊ぶかもしれない。
これからも何人もの子ども達が遊ぶんだろうな。

そう思いながら、丁寧にまた籠に詰めて風呂敷で包んだ。
今度持って行こう。





Comments (2)
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