まちづくりはFeel-Do Work!考えるより感じよう、みずから動き、汗をかこう!(旧“まちづくり”便利帳)

まちづくりの支援者から当事者へ。立ち位置の変化に応じて、実践で培った学びの記録。もう一人の自分へのメッセージ。

資料編 会議革命を起こすための手引き

2004-09-19 15:56:29 | イベント・セミナー
(注)以下は斎藤孝氏の著書『会議革命』を元に、いくらかの脚色をしてあります。
私のバイアスが掛かっておりますので、よく知りたい方は先に紹介した本をご覧下さい。
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                         資料作成 :斉藤 哲也
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大前提:会議の目標は共有・合意されているか? 
参加者の会議目標が異なる場合は、合意できる目標を見極めることが重要。
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★会議革命を起こす10の法則★
(導入難易度:◎…すぐにできる、○…やれば実感、△…数回の練習でできる)

●法則1 とにかくアイディアを出す…○
・会議スタイルを変え、参加者をフル活用する。個人→グループ→全体。
・基本は2人一組。アイディアが出ないことは恥ずかしいことと認識する。
・アイディアが一番偉い。批判よりも、よりよいアイディアでアイディアを乗り越える。
・一つでも効果的なアイディアが出れば、その会議は成功と考える。
・出たアイディアは具体的か?

●法則2 「結果の出やすい」テーマを設定する…○
・会議リーダー:会議の目標に向け、より具体的で結果の出るテーマを設定する。
・司会:自分の意見を控え、アイディアを生み出す場に仕向ける。
・カオス(混沌)とコスモス(秩序)を使い分け、アイディアを練り上げる。

●法則3 3色に色分けして、聞く・話す…△(2色…◎)
・重要度の高い方から始め、脱線を見分ける。
   青…客観的に「まあ大事」なこと
   赤…客観的に「最重要」なこと
   緑…主観的・感覚的に「これは面白い」と感じたこと

●法則4 インスパイア・アイテムを用意する…◎
・適度な緊張感を生む空間を選ぶor作る。
・ペアの組み替えや小物の利用で、動きをつくり、流れを変える。
・異性の組合せを作り、相手にいいところを見せようという気持ちの張りを利用する。

●法則5 身体のモードを切り替える…◎
・軽い運動や深呼吸をして、体を会議モードにする。
・会議の停滞を防ぐために、体や思考の切り替えを促す。

●法則6 他人の脳ミソを使う…○
・暗黙知を言語化する。言語化されたキーワードを次々にメモをとる。
・他人の暗黙知を積極的に引き出し、自分の形式知と混ぜ合わせる。

●法則7 ホワイトボード(会議シート)に書き込む…◎
・発言者の権力とアイディアを分離して、アイディアのみを検証する。
・思考プロセスを記録・図式化することで、目標から逸れることを防ぐ。
・一人一人が会議に参加した実感と小さな達成感を積み重ねる。

●法則8 スポーツ感覚で臨む…○
・チームで取り組み、貪欲に結果を目指す。→共同作業と達成感の習慣化。

●法則9 全員の顔が見える位置に座る…◎
・顔を上げさせ、周囲を意識させる。資料は2人に一つ。
・相手の名前を言い合いながら話を進める。

●法則10 何かを決めてから会議を終える…◎
・定例会議をまず止める。必要のある時以外は会議をしない。
・報告を後にし、審議を優先させ、効率化を図る。
・会議で効果的なアイディアを出す習慣をつける。
・会議を不定期にし、緊張感を保つ。

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★3つの工夫が会議革命を招く★

●第一の革命 ポジショニング
・討論では、体を45°相手に向けて隣り合う。
・空間全体では参加者をカオス的に配置し、討論に集中させる。

●第二の革命 キーワード(会議)シート
・会議のゴールを記載し、討論のぶれを防ぐ。
・アイディアを効率よく生み出すキーワードを与え、討論の流れを演出する。
・余白を大目にし、自由度を与える。作りすぎない。

●第三の革命 マッピングコミュニケーション
・互いのコミュニケーションレベルを知り、相手を活かす。
・討論の過程を形に残し、当事者と司会の両方が進捗状況を把握する。
・論点を外さないので、効率がUPし、悪循環のストレスが減る。

 <マッピングコミュニケーションの留意事項>
   1.「会議の目的は結論を出すこと」を念頭に!
   2.何かを決めて終えるようにする。後戻りしない。
   3.出てきたアイディアが実現可能かどうかは考えない。
   4.相手の考えを否定しない。
   5.相手の思考をなぞるようにアイディアを出す。
   6.ひたすらアイディアを出し、時間内にアイディアを出し切る。
   7.文章ではなく、キーワードの入った簡潔な言葉をとにかく書く。
   8.B4用紙の真ん中から書き始め、用紙全体を使うようにする。
   9.カオスをつくるように書き殴り、関係性のあるものを線で結ぶ。
   10.カオス(混沌)とコスモス(秩序)を往復し、上手に利用する。

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●会議革命を起こすための「会議リーダーの仕事」
・具体的な結論が出るようなテーマを設定する
・全員の目が見えるように席を配置する
・2~4人の少人数のグループ・ディスカッションを組み入れ、各人のアイディアを吐き出させる。
 そこで出たアイディアを全体でシェアするプレゼンテーションタイムをつくる
・メンバーが共有できる「共通の土俵」(ホワイトボードや会議シート)を用意する
・全体の人数は12名(程度)以下におさえる
・役職・地位に関係なく、バラバラに座らせ、席を固定させない
・「名前プレート」などを置き、相互に名前で呼び合いながらディスカッションする
・テーマに関係しない人間を会議に参加させない
・同性だけでメンバーを構成しないようにする
・アイディアが出ないのは会議リーダーの責任だと考える
・結論や成果をその場で文書化し、全員に共有させる
・インスパイア・アイテム(アイディアの出しやすそうな部屋、脳を活性化させるコーヒーなど)を用意する

●司会者の心得
・参加者の身体を会議モードに変える
・配布資料は配るタイミングに注意し、下を向かせない
・グループ討論中は、場の停滞や逸脱に注意を払い、場をマネージメントする
・グループが二人組の場合は、セクハラやパワハラに注意しなくてはいけない
・グループ発表では、一人一回の発言を3分以内に制限する
・一回の発言について、わかりきったまとめや個人的なコメントをしない
・アイディアが出そうな人にふって、参加者をとことん活用する
・時間管理、段取り、展開を操り、ゴール(会議の目標)へと導く

『会議革命』書籍紹介と会議運営の様子(動画)
斎藤孝氏提唱 「偏愛マップ」のご紹介
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