グノー作曲オペラ「ファウスト」は有名な作品ですので、詳細な解説はWikipediaに掲載されております→「ファウスト(オペラ)」Wikipedia
さらに細かく、詳しく知りたい方は「オペラ対訳プロジェクト」にて公開されております、全訳のリンクをご用意しておきますので、そちらを御覧ください。
オペラ対訳プロジェクト「ファウスト」より
ここではWikipediaに掲載されている説明を多少まとめて、更に参考音源を使用して聴きどころをご紹介いたします(・∀・)
参考動画は、様々な演奏の寄せ集めとなっておりますので、「あれ?ファウストが違う人」、「おや?メフィストフェレスのメイク変わった?」と違和感を感じられるかとは思いますが、その点はご容赦くださいm(_ _)m
グノー作曲 オペラ「ファウスト」
時と場所:16世紀ドイツ
【第一幕】
老学者ファウストが自分の書斎で、人生をかけた自分の学問が無駄であったと嘆いている。空しい人生に終わりを告げるため、服毒自殺を図るが、外から楽しそうな少女たちの牧歌的な合唱が聞こえてくるので、2度思いとどまる。ファウストが「しかし神よ、私のために何ができるというのか?」と人生の快楽を呪っていると、そこに突如悪魔メフィストフェレスが現れ「望みは?欲しいものは?金か?名誉か?」と尋ねる。ファウストは「どれでもない。私は青春を渇望している」と告げると、メフィストフェレスはその願いを叶える代わりに死後、ファウストの魂を自分に渡すように言う。ファウストがためらっていると、メフィストフェレスは美しい娘マルグリートの幻影を見せる。幻影に魅せられたファウストは死後の魂を渡すという契約書にサインし、渡された若返りの薬を飲んで一瞬で若者になる。
二重唱「しかし神よ、私のために何ができるというのか?」
【第二幕】
マルシェと祭りで賑わう街の広場で、マルグリートと学生たち、兵士たち、若い娘たち、既婚女性たちがにぎやかに合唱している。今日はマルグリートの兄ヴァランタンが出征する日で、彼は妹をジーベルとワーグナーに託し出征する。そんな中、メフィストフェレスが広場に入ってきて、この世はすべて金次第!と「金の子牛の歌」を歌う。一方でファウストはマルグリートに恋心を抱いて愛を告白するが、マルグリートに慎み深く断られる。
「金の子牛の歌」
【第三幕】
ジーベルは恋するマルグリートのもとへ行き花を贈ろうとするが、メフィストフェレスの悪魔の力で花はすぐに枯れてしまう。それでも何とか花輪を作り、それをマルグリートの家の玄関に置き、立ち去る。そこにファウストとメフィストフェレスが登場する。ファウストは彼女の慎ましやかな暮らしぶりを見て感動しアリア「この清らかな住まい」を歌う。 そしてマルグリートは、祭の日に広場で声をかけてきたファウストのことが忘れられずにいた。メフィストフェレスは彼女の家の扉の外にそっと宝石箱を置き、玄関に置かれた宝石を見つけたマルグリートは驚き、それらを身に着けながらアリア「宝石の歌」を憧れと伴に歌う。その後再びファウストが現れ愛を告白する。マルグリートは頑なに拒むが、「お願いです。私にあなたの顔を見つめさせてください(二重唱)」と想いを告げられ、最終的にファウストの愛を受け入れる。
「この清らかな住まい」
「宝石の歌」
「お願いです。私にあなたの顔を見つめさせてください(二重唱)」
【第四幕】
その後、ファウストはマルグリートのもとから去ってしまう。彼女はファウストにもてあそばれ彼の子供を身ごもっていたが、それでもなおファウストを忘れられずにいた。マルグリートに思いを寄せるジーベルは、ファウストへの復讐をはかるがマルグリートはこれを拒む。マルグリートが教会で「主よ、御身のつつましいしもべにお許しください (教会のシーン)」と祈ると教会内にはメフィストフェレスと悪魔たちの声が響き渡る。ヴァランタンが軍から帰ってきて、妹のマルグリートが騙され未婚の母になったことを聞き憤る。その時、戻ってきたファウストはマルグリートの家の前で後悔に苦悩するが、メフィストフェレスはセレナーデ「眠った振りをせずに」を歌い、不気味に笑う。ヴァランタンはファウストを見つけて決闘を挑むが、悪魔の力を借りたファウストに負けてしまう。死にかけたヴァランタンは、マルグリートに「呪われろ!」と激しい言葉を残し事切れる。
「主よ、御身のつつましいしもべにお許しください (教会のシーン)」
「眠った振りをせずに(メフィストフェレスのセレナーデ)」
【第五幕】
ワルプルギスの夜(※)。ファウストはメフィストフェレスに「朝の最初の光が射すまで」と魔女たちの集いに連れてこられ、ワルプルギスの酒池肉林の騒ぎの中にいる。次々に美女が現れては踊る。しかし、ファウストはマルグリートを忘れられず、彼女の幻影を見る。ファウストがマルグリートのところへ戻ると、マルグリートは生まれた子供を殺した罪で牢獄の中にいた。再会したマルグリートとファウストは喜び「そう、それは私だ!愛している!」を歌う。しかし、その時すでにマルグリートの精神は崩壊していた。ファウストは牢から逃れさせようするが、マルグリートはついて行こうとしない。そこへメフィストフェレスが現れ「危ない!あなたは破滅するやも知れぬ!」(フィナーレ)と警告し、マルグリートを連れて早くその場から逃げ出そうとする。(注:日《4/30》が明けると復活祭の日《5/1》になり、神の力により悪魔は倒されてしまう)そのときマルグリートが神に祈ると、天使たちの合唱が聞こえ、牢獄の壁が開き彼女の魂が昇天し、神の元に救済されていく。ファウストは跪いて祈りを捧げ、メフィストフェレスは大天使ミカエルの大剣によって打ち倒されている。
※ワルプルギスの夜・・・ドイツの伝承では、ヴァルプルギスの夜は五月祭前夜の4月30日の夜で、魔女たちがブロッケン山に集い、彼らの神々とお祭り騒ぎをする。
「朝の最初の光が射すまで(ヴァルプルギスの夜)」
「そう、それは私だ!愛している!~フィナーレ」
以上、中々の情報量が組み込まれておりますが、当日の演奏箇所も合わせてご紹介いたしました(`・ω・´)ゞ
ちなみに最後の参考動画はその再生時間が示す通り、全曲収録されているものです。
全部観たい!と思われた方はどうぞご視聴下さい(・∀・)
↓↓↓チケットの取り扱いはこちら↓↓↓
【8/27:ファウスト(ハイライト公演)申し込み専用フォーム】
または
メール:teatrogloso@zoho.com
FAX:03-6745-9117
(芹澤宛)
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