大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

麦積山 その伍

2019年05月14日 | 中国の旅

第9窟の階層から第3窟の「千仏廊」に上がる急階段。

前を行く中国人団体客付きガイドさんの説明では、
1600年以上経った開削当時から使っている階段、ということだ。
急勾配で段が高く上部(踏む部分)が狭い。中国にありがちな階段。
この国の階段ってはるか昔からこういうものなのね。

……まあ、昭和30年代の東京の二階建家の内階段もそうだったけど(笑) 

▼第3窟千仏廊

千仏廊を抜けて階段を上がると第4窟がある。
第4窟は「上七仏閣」、「散花楼」とも言われる。 

下の写真の左上の七つの窟が第4窟「上七仏閣」。
右側の中央の桟道が千仏廊。千仏廊の下にも仏は彫られている。
千仏廊の下にある建物が第9窟。

▼第4窟「上七仏閣」または「散花楼」

第4窟は麦積山入口にある説明書きによると
北周の大都督、李允信(りいんしん)が亡父の為に建立したもので
中国に現存する古代宮殿式仏窟の中で最も大きな窟。
七つの大きな仏龕(ぶつがん)に七仏、菩薩、弟子、廊下の両脇に
金剛の塑像があるが、これらは宋、明代に修復、再建されている
そうだ。 

▼仏龕
 
第4窟の仏龕には額が掛かっていて、麦積山で見て来た中では
ずば抜けて立派な造り。 

が、何故か中の仏像の表情は不機嫌というかお怒りモード。

▼回廊の右脇の力士

▼軒の天上には色鮮やかな壁画が残っている

天井の壁画の中には「薄肉塑壁画」と呼ばれるものがあるらしいが
どれがそうだが不明。