大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

T49次 北京西~襄陽 そのニ

2015年10月19日 | 中国の旅

 T49次は定刻通り16:46に北京西站を発車した。
さすがは北京支局の列車、と思ったら、この列車は武漢支局だった(笑)。 


  ▲軟臥の服務員さん ▼軟臥のコンパートメント

列車が発車してしばらくすると当該車両の服務員さんが、切符を
寝台カードに交換しに来る。
切符を回収して乗客の降車駅を管理するのだ。
降車駅が近づいてくると、切符とカードを交換に来てくれるので
寝過ごしてしまうことは無い。
回収した切符は寝台カード用の鞄にきれいに収納される。 

途中下車の場合、寝台カードに換える時に服務員に伝えておかないと
降りられないので要注意。 

「私は襄陽で降ります」
「当陽じゃないの?」
「襄陽です」 
「襄陽ね」

服務員さんは切符に下車駅を記入した。 

以前は途中下車するというと、何で切符通りの駅で下車しないんだと
決まって文句を云われた。多分管理が面倒くさかったのだろう。
しかし今回は何も言われなかった。
21世紀になって十数年経ち、中国も変わったのだろうか。

そういえば、以前は切符購入時に指定されたベッドになることも
少なかった。服務員さんの指示で下車駅毎に纏められたり
男女別に部屋を纏められたりしていたが、今はそういう事は無いようだ。 


 ▲T49次の切符上にボールペンで「襄陽下」と書いてある
 ▼寝台カード 11号車22番ベッド

20世紀の寝台カードは小さいプラスチックチップだった。
チップのサイズは確認していないが、1.5×2.5cm程度で
ベッドの番号が書いてあった。

当時の切符は紙で、手書きの物はA6位のサイズだった。
交換された切符はチップのサイズに器用に折り畳んで、
下車駅が見えるように鞄に収納される。

寝台車に乗るのは14年ぶり。
21世紀になってから列車の切符が磁気券になったので、
寝台チップに換えるときどうするのか、少し気になっていた。
中国人なら磁気部分を無視して小さく折り畳みそうだから(笑)。


  ▲軟臥の上段ベッド

一人だと決まって上段ベッドが充てがわれる。
二人で取ると上、下段になる。

日本と違い、切符をグループで取っても同じコンパートメントになる
とは限らない。多くはバラバラだ。
同室になりたい人たちは、乗り込んでから個人的に話し合って
ベッドを交換し服務員さんに交換したとこを告げる。
融通の利かない服務員さんに当たると、もの凄い形相で文句を
言われ、言い負けるとベッドの交換ができなかった(笑)。


 ▲軟臥の廊下。窓の両側に補助椅子がついてる。


  ▲河北の田園風景▼

寝台車の旅はゆったりと車窓を流れる風景を堪能できるので良い。