大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

明神わらび

2005年11月06日 | お茶/中国茶

本日の茶菓子は、神田明神参道入口脇、天野屋の激ウマ!「明神わらび」。

昨日の甘味ツアーの途中で寄りました。学生時代はよく神田明神界隈を散策していたので、ここ天野屋で甘酒又は、甘酒饅頭、あんみつが常でした。うーん、かなり懐かしい。学生時代を懐かしんでしまうのは、年を取った証拠でしょうか(笑)。

数年ぶりかで行ってみましたが、変わらないなぁ。

今回はいつもと趣向を変えて、明神わらび(3個+緑茶付き500円)を注文してみました。
やわらかく且つモチモチっとした蕨餅の中に、さらし餡が入っていて、周りを取り巻くきな粉もビターで超美味です。思わず、お土産も買ってしまいました。お土産といっても、自分にですけど(笑)。

ただ今、午後のティータイム…にはちょっと早いけど、我慢しきれずお茶してます(笑)。

本日のお茶は、ちょっとリッチに牧農園の品評会入賞茶。このお茶はまろやかで、甘くて、コクがあってとにかく繊細な和菓子に最適です。私の好みはちょっと温めのお湯で長めに抽出した、濃い感じ。


竹邑(たけむら)

2005年11月05日 | お茶/中国茶

本日は、神田須田町の竹邑(たけむら)に行ってきました。

Kちゃんが響鬼の「たちばな」のモデルと教えてくれたので(笑)。

この対面のあんこう鍋屋「いせ源」には十数年前から何度か行っていたので、竹邑の佇まいはかなり気になっていたのですが、一度も入ったことはありませんでした。

中に入ると、かなり懐かしい空間が広がります。…っても若い人には懐かしい空間じゃないのかな。祖母の家がサッシにする前はこんな佇まいだったなぁ。天井とか入口の引き戸とか、2階に上がる艶やかなんだけど、ちょっと痛んだ階段とか。
(デジカメを忘れたので、携帯のショボイ画像ですが…)

甘味処だからかもしれないど、気取りの無い老舗って感じで親しみやすいお店です。席につくと、桜湯が出されます。桜湯なんで誰かの結婚式以来かも…。

池波正太郎さんお勧めの粟ぜんざいはKちゃんが注文しましたが、粟モチ(?)が凄く美味しかった。ぜんざいは昔ながらのコクのある甘味で、粟にからめると絶妙なマッチング!!

私は女の子の定番、クリームあんみつを…。表面が砂糖でジャリジャリしてるんだけど、中は軟らかくて、美味しいギュウヒが子供の頃の記憶を甦らせます。あんみつの餡は、固めで甘さ控えめで美味しかったなぁ。ここのお勧めはたぶん、バリエーションに飛んだ餡子だと思います。次回は揚げ饅頭と久寿餅を食べたいなぁ。

しかし、須田町界隈はいいですよねぇ。最近はだいぶ変わってきましたけど、いせ源、竹邑、やぶ蕎麦と、懐かしい佇まいが残っている。
戦禍も免れて、この一角だけ焼け残ったなんて、奇跡ですよねぇ。食いしん坊の執念の賜物か、米軍の爆撃が絶妙(苦笑)だったのか、これからもこの佇まいは護って欲しいナァ。


銀座でお茶 その②~その名はザク(笑)~

2005年09月22日 | お茶/中国茶

銀座でお茶の続きです。

茶の葉で一服の後、西5番街の「茶・銀座」に行ってみました。こんなお店があるなんて、知らなかった…。

うおがし銘茶の喫茶店で、一階が茶葉ショップ、二階、三階が喫茶スペース。二階が煎茶フロア、三階が抹茶フロアで、お茶する場合は、一階で煎茶又は抹茶の食券(?)を買って、上階に上がります。

煎茶好きなので、煎茶料金(500円)を払って、二階へGO!

お店の雰囲気は、茶銀座のサイトで見ていただくとして(笑)、ここでは、お茶が出る前に日本酒が一口出てきます。

この時は鈴鹿の吟醸酒「ザク」でした。いかにも吟醸酒という感じのすっきり、さっぱり系です。

「えっ?ザクですか???」

頭の中に思いっきり、緑色のモビルスーツが浮びました。

「はい、作ると書いてザクと読みます」

店員さんも少し笑い気味です。よく、聞き返されるのでしょうか…。

「ああ、なるほど…作ですか(笑)」

お酒の作者はガンダム世代か?と、帰宅後ネット検索したんですが、全然ガンダムとは関係ないらしく、それでも往年のガンダムファンに妙な人気があるお酒だそうです(笑)。赤いシャア仕様のザク(焼酎)もあるとか(爆)。思わず注文してしまいそうでした。

お酒の後、お菓子の添えられた煎茶が出てきます。煎茶は「茶銀座一番」という銘柄でした。濃くもなく、薄くもなく、ほんのり甘味のあるかなり私好みのお茶。

この日のお菓子は「空也最中」でした。銀座の有名な最中ですよねぇ。予約しないと買えないことで有名です。初めて食べました。普段は地方のお菓子が多いらしいのですが、銀座の立地ということで基本に帰ろうと(?)、この時は地元のお菓子だったそうです。ちょっとラッキー(笑)。

ここの煎茶は二煎目までいただけます。

静かな空間と美味しいお茶で大満足でした。難をいえば、大きな窓の外がビルだということ。これが竹林がなんかだったら、最高でしょうねぇ~。


銀座でお茶

2005年09月21日 | お茶/中国茶

この所、4週続けて週末は銀座でお茶しています。

最初は銀ブラ(最早死語か(苦笑))の途中で、松屋地下の「茶の葉」でお茶しようと思ったんですが、丁度2時過ぎのティータイム。かなりの人が並んでいたので、この時は後ろ髪を引かれながらも、諦めたんですねぇ。

で、翌週、寛文五年堂で稲庭うどんランチのついでに、リベンジとばかり覗いてみたら、上手い具合に入れました。店内が薄暗い為、写真はなしです…。残念。

お店のお勧めが「くずきりセット」。で、セットのお茶は、煎茶と抹茶があります。抹茶より煎茶好きなので、煎茶を選択。煎茶は、さっぱりタイプ、コクのあるタイプ、渋めのタイプの3種類から選べます。

ここのくずきりはきしめん状じゃなくて、サイコロ状なんですよ。イメージ的には、くずきりと蕨餅の中間って感じかな。くずきりには抹茶と黒蜜がついてきます。黒蜜も美味しいのですが、個人的には、抹茶をちょこっとつけて香り豊に食べるのが好きですね。

その他、夏メニューに氷煎茶と、ほうじ茶のかき氷セットがあります(書くのが遅くて時期を外してしまいましたが…(苦笑))。

氷煎茶は平たいお皿にふわっと盛ってあり、中に白玉が三個隠れています。
この隠れた白玉の歯ざわりがまた絶品!!白玉食べたさに、追加注文してしまいそうです(笑)。溶けて残った煎茶は、お皿を持ってすするのもOK!
氷煎茶には冷茶がついてきます。
多分水出しのほうじ茶だと思います(違ったらごめん(^_^;))。ほうじ茶って水出しにすると、柔らかい感じに入っていいですよねぇ。

ほうじ茶のかき氷は、丸いボール形のガラス器にこんもり盛られて出てきます。ほうじ茶の香ばしさが、一瞬コーヒーを彷彿とさせる一品です。氷自体に少し甘味がついているので、そのまま食べ進んでしまいますが、添付のシロップをかけると、さらに味に広がりがうまれ、これまた絶品(笑)。こちらのお茶はくずきりセット同様、抹茶、煎茶から選べます。

どのメニューも単品注文OKです。

氷のあまりの美味しさに、翌週も通うことに…(笑)。

このメニューは夏季限定なので、9/11まででした。


嶺頭単叢(れいとうたんそう/りょうとうたんそう)

2005年07月28日 | お茶/中国茶

お茶を淹れるときのことなんですが、お湯を注いだ後に別のことを始めると、すっかりお茶を忘れていることがあります。…度々ある、いや、よくある(笑)。と、言うことで、抽出時間がかなり長くなってしまう訳なんですよ(笑)。

岩茶なんか淹れてた日にゃ、絶対飲めないんじゃないかなぁ…なんて思える、沼のような色になっていることがあったりして
まぁ、こんなお茶を良く飲んでいるので、パンチの効きすぎた濃いお茶も、割と好きです

そんな訳で、鳳凰単叢(ほうおうたんそう)の類は、”嫌~な感じ”のエグ味を出すのが得意です。渋みだけじゃない、鳳凰単叢独特の、失敗した時の”+αなエグ味”ってあるでしょう(苦笑)。殊に若い木だとエグ味が出やすいじゃないですか、失敗しなくても出たりして(笑)。口では上手く言い表せないんだけど、あるんですよ。

さすがにこれは悲しいので、ここ一年程、鳳凰単叢系を淹れる時は、結構気合いが入ります。絶対に別の作業をせず、お茶を淹れることのみに集中します(…なるべく)。…一煎目だけですけどね(笑)。気合いで淹れた後、フルーティな香りと爽やかな咽越しに、ほーっとしたりして。この気合いの後のホッとした脱力感はたまりませんなぁ~。

最近暑さと忙しさで集中力がない為、淹れてなかったんですけどね。この前、気合いを入れなくても美味しく入るお茶に出会いました。

夏の大茶会2005の帰りに、浜松町のお茶屋さんでゲットした嶺頭単叢(レイトウタンソウ又はリョウトウタンソウ)は、激ウマです。爽やかでフルーティで煎が利きます。お湯で4、5回飲んだ後、水出し冷茶にしてもかなりイケます。

ちょっと長めに抽出しても渋みが出にくい。そりゃ抽出時間を長くすれば、渋味は出ますが、嫌な感じにはなりませんよ。この嶺頭単叢は、さっきお話した+αのエグ味部分が出ない感じかな。
夏を爽やかに過ごすのにピッタリなお茶だと思います

冷茶で持っていって、コミケの差し入れしようかなと思案中。…でも重いからなぁ…(笑)。



夏の大茶会2005~妖怪茶会~

2005年07月21日 | お茶/中国茶


配られた「鬼太郎饅頭」…鬼太郎の人形焼/中は白餡

6Fの「幽霊・妖怪茶会」ブースで、「妖怪茶会」があるというのでどんなものかと入ってみました。ご一緒いただいたHiromiさんが漫画仲間という手前、やはりここは抑えておかないと…(笑)。

ブース内には幽霊の掛け軸と、水木しげる先生直筆の「春はあけぼの、夏は化け物」(笑)という掛け軸が展示されており、時間になると、ねずみ男と鬼太郎の寸劇の後、鬼太郎が特大の茶せん、茶碗でお抹茶を立ててくれます。巨大なお茶碗はかなりの重量で、鬼太郎とねずみ男に支えられながらの、回しのみです。西大寺の大茶盛(おおちゃもり)みたいだけど…鬼太郎饅頭1個とお抹茶一口で500円は、個人的には高いと思っちゃいました。

結局、何を目的としたブースだったんだろう。鬼太郎グッズ販売?妖怪大戦争の宣伝???ちょっと異質なブースでした(笑)。


夏の大茶会2005~漢紅(からべに)~

2005年07月20日 | お茶/中国茶


やまぜん製茶鈴木園/漢紅の茶葉
少し寝かせた方がいいという事だったので、まだ味見はしていません…

本日も夏の大茶会ネタです。会場で、日本産の紅茶を作っていたブースがありました。
富士山の麓、富士宮で栽培されている漢紅(からべに)という品種らしいです。日本産の紅茶があるという話しは聞いていましたが、ここで初めて出会いました。ちょっと嬉しかったです~。

ブースで洗濯板(?)を使って手もみ実演をされていた方は、元々農業試験場(みたいな所…名称は違うかも(^_^;)うろ覚えですみません)でお茶を研究されていたそうで、今は日本茶のインストラクターとして、世界各国を回って手もみ実演をされているとか…。

「これなんて読むかわかります?」
お茶パックのラベル”漢紅”を指して、我々に質問です。
「カンコウですか?」
中国史好きは、漢字は全て音読みするクセがついています。それ以外、頭の回路には存在しません(笑)。
「これねぇ、”からべに”って読むんですよ」
「へぇぇ」
さすが日本の紅茶。読みも訓読みです。

「これねぇ、茶葉をわざと虫に食わせてるんですよ」
「東方美人みたいですね、ウンカに食わせるんですか?」
「うん、ダニとかねぇ」
「へぇぇ…ダニ…」

お茶に関してかなり熱く語っていらっしやいました。夢を追いかけるって素敵ですよねぇ。


漢紅の手もみ実演中


夏の大茶会2005~OZONE~

2005年07月19日 | お茶/中国茶


一階ステージ

16日土曜日に、れいさんに教えていただいた、夏の大茶会に行って来ました。会場に到着したのが11時前で、ちょっと早すぎたのか、準備中のブースもありましたが、色々な茶器が展示即売されていて、目の保養になりました。
難点は、会場の関係でしょうが、イベント参加スペースが各階に点在しているので、ちょっと見難かった。

一階ステージでは丁度、中国茶芸の実演がありまして、その洗練された優雅な動きは素晴らしかったですよ~。あんなに注目されているのに、動ぜずお手前が出来るなんて、さすが茶芸師さんですねぇ。


中国茶藝の風雅「民族茶藝から工夫茶席まで」実演中


修羅場の友~チャイと人参烏龍~

2005年07月14日 | お茶/中国茶


人参烏龍茶
古いので茶葉の色が変ってしまったが、購入当時はもっと黄緑がかっていた

10年くらい前の話(もっと前かも…(^_^;))になりますが、ラプサンスーチョンを持ってきた友人が、近所の紅茶専門店(?)だったか、インド料理の店だかで、チャイの素を購入したとかで、拙宅で淹れてくれたことがありました。

………チャイ!噂には聞いていたが、初体験!!!

………あれっ?九段のインド料理屋で飲んだことあったかな(笑)?

鍋に牛乳と紅茶と生姜とシナモンと…チャイの素の後の材料は忘れましたが、香辛料の効いた、甘い紅茶は絶品でした。

徹夜続きの原稿の合間には甘いものが欲しくなるもので、こういう時にこそ、チャイなんか飲みたなぁ~と思うわけです。友人がチャイのレシピを置いていってくれたのですが、怠惰な私が、しかも修羅場に、その材料を揃えて淹れるなんて労力をかけるわけも無く…(苦笑)。究極の修羅場状態ですからねぇ、そんな時間があったら寝たいわけです。
で、息抜きに飲むのは人参烏龍(笑)。

うちにあるのは、カナダ産の高麗人参が添加されてる烏龍茶。購入当時は、発売して間もないお茶らしく(その前の年にはラインナップに無かったので(笑))、確か品評会入賞だか金賞だかという触れ込みで、そのお茶屋さんでかなりプッシュされたものでした。試飲してみたら、結構甘味があるんですよ。日々の観光に疲れていた頃だったので、その甘味が心地よく、体に染み渡る感じ。販売員の話しでは精力がつくということで、こりゃ原稿時の友だな、と常備している訳です。

実際の検証結果は?といえば、「リポDよりは、目が覚めます」という程度かな(笑)。

疲れた体には、岩茶の方が効きますが、体が熱くなるついでに、手も熱くなるので、油断すると原稿がふやけてしまいます(苦笑)。手を置いている部分が湿気を吸って凸凹になるのです~。それにガブガブ飲んでいると茶酔いしそうになります。…という訳で、岩茶は修羅場には向きません。

まあ、最初のうちは人参烏龍でお茶を濁しているのですが、更に極限が近づいてくると、体が究極に甘いものを欲してくるので、やはり極甘のチャイなんかいい訳です。ミルクティの甘いのは、何か一味足りないって感じでダメなんですよねぇ。なんか知らないけど、チャイってガブ飲みできる(…普通の人はしないと思うけど)。スパイスのお陰でしょうか。

寄る年波で(笑)、持久力がなくなってきた30代、修羅場に美味しいチャイが、お手軽に飲めないものかと考えていた矢先、レピシエでミックススパイスを発見!!これ、お手軽でよいですよぉ。
水と牛乳で紅茶を煮出したところへパッと一振り。美味しいチャイができます。ちょっと古くなっちゃった~って紅茶も美味しく消費できるし、一石二鳥(?)。個人的にはぞうさんラベルのセイロンチャイがお薦めです。(最近は煮出すのも面倒なので電子レンジでチンです(笑)。)

睡眠不足で白い紙がピンクに見えたり、ペンが転がっただけで笑い出す、究極状態になる前に、ちょっと一服して、リラックスしたいものです。


ミックススパイスのセイロンバージョン
最近見かけないんだけど、販売終了品なのかな?


お茶の燻香(くんこう)

2005年07月13日 | お茶/中国茶


昨夜は涼しかったので、六安瓜片を淹れてみました。
今結構ハマってるお茶なんですよ。

中国のお茶って結構燻されたような香りのするものが多いですよね。ガンパウダー(珠茶…だっけ?)とか六安瓜片(ろくあんかへん)とか南京雨花茶(なんきんうかちゃ)とか…。あとねぇ、中国の豆腐も一種独特の燻されたような変な匂いがついてるんですよ。中国豆腐の香りは未だ好きになれませんが、お茶のスモーキーな感じは結構好きになりました。ガンパウダーが美味しいと感じるようになったなんて、私も大人になったねぇって気がします(笑)。

昔はこの燻香が嫌いでした。就職したての頃、中国に一緒に行った友人が天壇牌の緑茶(商標忘れちゃったけど、中身はガンパウダー)を会社の人に頼まれたそうで、その人は中国茶はこれしか飲まないという位のガンパウダー好き。しかも天壇牌(てんだんじるし)のものにこだわりがあるらしい。

そう言われると、どんな味か飲んでみたくなる訳で、私も一缶買って帰りましたよ。そして、そんなに美味しいものかと、ワクワクしながら淹れてみると、独特の燻香…。
………緑茶なのに…

日本茶の「こうあるべき緑茶」というイメージしか持たない、うちの家族は全員アウト。89年産の天壇牌の緑茶は我が家の冷凍庫に5年保管された後、捨てられました。…今思うと、もったいなかったなぁ。


香港帰りの女~ラプサンスーチョン~

2005年07月12日 | お茶/中国茶

これもまだ私が若かりし頃の話し。香港帰りの友人が香港土産のお茶と共に、サランラップに包んだお茶を持ってきた。意味ありげに微笑みながら。
ラップに包まれたお茶は、ラプサンスーチョン(正山小種)。
(ラプサンスーチョン自体は香港で買ったものではないらしい。)
………らぷさんすーちょん???どこの国のお茶さ!

異質な響きに、漢字もアルファベットも浮かばず、しかも茶葉から漂う香りは「正露丸」(爆)。淹れてみると更に正露丸臭かった。蓋碗にも匂いが染み付きそうで嫌(笑)。

………この香りを元にアールグレイが出来た?????

………こんな香りにしびれるイギリス人っていったい…

正露丸の瓶を渡したら、もりもり食べるんじゃないだろうか(^_^;)。虫歯に正露丸を詰めても平気で居られる人種かもしれない。
オリエンタルな香り?もともと東洋人だしねぇ、西洋人が思う東洋的な香りは理解できないのかも…。お貴族さまと庶民の感覚は違うのだろうか。それとも、イギリスの水はこんなキッツ~イ香りを消してしまう位強力なのか?

正山小種よりもさらに燻して香りを強くしているという、イギリス向けのラプサンスーチョン。本場イギリスの水で淹れると美味しくなるものなのか、いつか試してみたいものです。


ドラマ康熙王朝~姚啓聖と鉄観音~

2005年07月11日 | お茶/中国茶


上海湖心亭の安渓鉄観音
鉄観音を淹れて写真を撮ろうかと思ったんですが
あまりの暑さにお湯を沸かす気力もなく…
旅行時の写真で代用

この所、中国歴史ドラマ「康熙王朝(こうきおうちょう)」を見ています。 主演の陳道明(チェンダオミン)は張芸謀(チャンイーモウ)の「英雄-HERO-」で始皇帝を演じていた俳優さんです。私の中では、ずーっと「続・西太后」の同治帝の情けないイメージが強かったので、この始皇帝っぷりのあまりの凛々しさに正直ビックリしました(笑)。

康熙帝(こうきてい/愛新覚羅・玄/あいしんかくら・げんよう(アイシンギョロ・シュエンイエ))は、太祖・努爾哈斉(ヌルハチ)から数えて4代目、北京に入ってからの皇帝としては父、順治帝(じゅんちてい/愛新覚羅・福臨/あいしんかくら・ふくりん(アイシンギョロ・フーリン))に続き2代目。ヌルハチ、ホンタイジ(皇太極)までは満州族らしい名前ですが、順治帝からは漢族っぽい名前になってますねぇ。

8歳で即位してから、内は重臣の専横、明朝の旧臣・三藩の乱、台湾併合等の諸問題を解決。外はモンゴル部族の懐柔、ロシアとの国境制定、チベットの内紛への介入等、清朝の基礎を磐石にした皇帝。唐の太祖李世民(りせいみん)と並び賞される名君ですね。

これまでも康煕もののドラマは数本ありましたが、康熙王朝は内容も硬め。所々中国の歴史文化を理解していないと解らないシーンもありますが、大まかな歴史の流れを知るにはいいドラマだと思います。相変わらずBGMのセンスの無さは正統派中国ドラマって感じですが(笑)、でも、最近の中国ドラマは格段に質が向上しましたよねぇ。昔のチープな作りも味があって好きですが、歴史ドラマは洗練されている方がいい。

「康熙王朝」には、時々市井の茶館や自室でお茶を飲むシーンがあります。多くは北京のシーン。蓋碗をすすっているだけなので、何を飲んでるのか判らないんですが(笑)、身分の高い人ばかりなので、多分緑茶を飲んでるのかな…。満州族の漢族化は凄いですよねぇ。

台湾制圧の辺りは福建に舞台が移るので、鉄観音が登場します。福建総督に抜擢された姚啓聖(ようけいせい)は元々福建の出身。大のお茶好きで、総督就任早々、在地の部下に「献上茶のいい物はあるか」なんて聞いたり、自ら鉄観音を淹れて同僚に振舞ったり、急須(茶壷)に口をつけて直接お茶を飲んだりと、結構興味深いシーンがあります。ここまでやるってことは、姚啓聖は無類のお茶好きって記録が残ってるんでしょうねぇ。(清代の歴史は詳しくないので…(^_^;))

急須はその形状から、元は文人の使う水差し(硯に水を足すもの)だったのではないかと、お茶関係の本で読んだことがありますが、急須に口をつけて飲むシーンを見ると、そうかも…なんて思ってしまいます。お茶好き姚啓聖の淹れる鉄観音はかなり濃そうな感じ…。しかし、急須の注ぎ口をくわえて鉄観音を飲むなんて、超弩級のお茶好きですよねぇ(笑)。


中国で飲んだ紅茶と上海のお湯のこと

2005年07月08日 | お茶/中国茶

これも私がまだまだとーっても若かった頃の話。中国で紅茶を注文すると、どす黒い水色だったり、表面に白いというかベージュ系というか、膜が張った状態で出てきたりと、結構驚くことが多かったですねぇ。

どす黒い紅茶を見て、英語で「BlackTea」というのを初めて理解しました。日本の明るい色に慣れ親しんでいる身には、ブラックティは見た感じ美味しそうではありません(笑)。添付のミルク(当時は脱脂粉乳だけど…)をドボドボ入れて飲んでました。 (上海で飲む紅茶の余韻が、黄甫江の香りに思えたのは私だけでしょうか(苦笑)。)

白い膜の張った紅茶は

………灰汁(あく)????灰汁の出る紅茶なんてさすが共産圏…

なんて納得していたんですが、これって水の中のカルシウムが凝固して膜になったものなんですって。(チンシャンのほんわか茶飲み日誌「水のありがたさ」で下井美奈子さんという方が書かれていました。)十数年経って、やっと正体が判明(笑)。

そういえば、上海大廈(ブロードウェイマンション/外灘)に泊まった時のことですが、バスタブにお湯を溜めたら何と、湯船が薄茶色に染まっていました。いうなれば、泥水の上澄みって色です。黄甫江の水をそのまま出してるの?って感じのお湯。どことなく、黄甫江の香りが漂っているような気もします(笑)。

………これは、何かの間違いかな?水道管の赤錆び?

と2度ほど溜め直してみたのですが、やっぱり薄茶色。どうりで白いシャツが洗濯で黄ばむわけだ(笑)。
それまで、ドミトリー中心の宿泊で、共同シャワーの生活。バスタブにお湯を溜めたことがほとんど無かったので、全く気づいていなかったんですねぇ。ちょっとびっくりしました。この数週間後に泊まった、上海青年会賓館はバスタブがドギツイ紫色だったので更に嫌な感じ(笑)。1986年春のお話です。
この上海大廈の濁ったお湯ですが、翌年泊まってみると、浄水設備が完備したのか、出てくるお湯は透明でした。…でも今度は青インクを数滴たらしたような、青みがかったお湯。
プールかよ(笑)!


三潭印月の喫茶店メニュー「立頓紅茶」は「リプトン紅茶」
注文すると、お馴染みの黄色タグのついたティーバッグの紅茶が出てきます。
ティーバッグが杭州の銘茶「九曲紅梅」と同じ価格というのが納得いかないなぁ…。


香檳烏龍茶 その② ~東方美人~

2005年07月07日 | お茶/中国茶


横浜中華街の三希堂(4、5年前の写真ですけど…)

香檳烏龍とファーストコンタクト…のだいぶ経った後、中華街で包種茶を飲ませてくれる茶館ができたというので、久々に横浜へGO!「三希堂」へ行きました。禁煙で静かでまったりできる空間にかなり満足。
中国茶飲んでて、煙草の煙に襲われたること程嫌なことはないですからねぇ。目黒の某岩茶専門店に行った時、近くに煙草をプカプカ吸う男性が居てかなり嫌な思いをしました。お茶は美味しかったんですけどね。それ以来行こうという気が起こりません…。

話しは戻って、この時同行した友人が、「東方美人」をチョイスしました。多分字面からの選択だと思います(笑)。

………美人って!!!

私もちょっと気になっていました(笑)。目的の文山包種を飲み倒した後、東方美人をいただいたのですが、

あれっ?紅茶?青茶に入ってるのに、飲んでみると紅茶っぽい…

どこかで体験したシチュエーション。しかもこの時も、包種はさっぱり系なので、東方美人は木柵鉄観音系のコックリしたお茶だったらいいなぁ~と、密かに期待していました(爆)。(当時台湾のお茶は凍頂烏龍、木柵鉄観音、包種茶しか知りませんでした(笑)。)
友人はさっぱりして甘味のある紅茶系の味に満足げ、私は、お茶自体は美味しかったのですが、またまた期待を裏切られ、イマイチ消化不良気味(笑)。
「紅茶と青茶の線引きはいったい何処にあるんだ?」
なんて考えながら、中国茶の奥深さに、いや増す疑問…。香檳烏龍とのセカンドコンタクトです(笑)。

その後、再訪した杭州で龍井茶にハマリ、北京のお茶屋で紹介された安渓鉄観音にハマリ、四川で寧強雀舌(ねいきょうじゃくぜつ)、雪芽(せつが)、竹葉青(ちくようせい)にハマリ、鳳凰単叢(ほうおうたんそう/叢の字は木+叢)のファーストコンタクトは全然記憶にないのですが、いつの間にかハマっていて (笑)、だいぶ前からネットで気になっていた中国茶講習会に通うようになりました。
ここに至り、やっと東方美人=香檳烏龍であったことがわかり、すっかり忘れていた陝西省歴史博物館の香檳烏龍茶体験の記憶が甦ってきた訳です。 でも中国で飲んだ香檳烏龍はかなり濃い紅…というかドス黒かった。お水が硬いからですかねぇ…。西安の水で淹れたお茶は結構不味いです(笑)。


香檳烏龍茶 その①~陝西省歴史博物館~

2005年07月05日 | お茶/中国茶


↑上海博物館と↓鄭州博物館

陝西省歴史博物館の写真が探せなかったので
代わりに現代的な中国の博物館を二つ出してみました。
新しくなる前の博物館を知っている人はビックリでしょ(笑)?
中国も近代化じゃなくて、現代化になったよねぇ。

香檳(シャンピン)烏龍は台湾の発酵度の高い青茶。別名東方美人(オリエンタルビューティ)、紅烏龍、白毫(はくごう/びゃくごう)烏龍、etc.。呼び方に関しては諸説ありますが、難しい論議はその筋の方にお任せです。東方美人という呼び名がグローバルスタンダードなので、東方美人というのが一番なんでしょうけど、私の場合、出会いが香檳烏龍だったもので、ここでは香檳烏龍で書かせてもらいます。

でも、オリエンタルビューティなんて素敵な名前ですよね。西洋人でなくても、そのネーミングだけで憧れて、飲んでみようかなと思わせてくれる。飲んでみると…紅茶でしょ?ってイメージのお茶です。でも青茶なんですって。茶葉が稲の害虫(ウンカ)に食べられちゃって、それでも茶農としては少しでも収入を得なければと、半ばヤケクソ(?)で作ってみたらば、これが素晴らしく美味しいお茶になったという、いわば偶然の産物らしいですよ。
自然って凄いですよねぇ。

香檳烏龍茶との出会いは1993年春。4月も末の西安にある陝西省歴史博物館の茶館でした(この茶館も今はないけど…)。4月の西安暑いんですよ。連日32~34 ℃なんて気温で、日向を歩いていると脱水症状で死にそうな程。でも湿度が低いので日陰を選んで歩くと爽やかなんですよ。大陸は寒いシーズンしか旅したことが無かったので、そのことに気づくまで結構時間がかかりました(苦笑)。

歴史博物館は西安城郭の南、大雁塔の近く。当時は出来たばかりの博物館で、現代的なその風情にかなり驚きました(笑)。観覧者も殆ど居ない、居閑散とした展示室は、外の喧騒が嘘のような異質な空間。篭ったような静けさは、かなり昔の兵馬俑坑(一号坑)みたいでした。今は観光客でザワザワしている体育館みたいな兵馬俑坑ですが、昔は結構静かで時間が止まったように感じる空間だったんですよ。
照りつける日差しと乾燥で干からびそうだったので、何か飲みたいと思っていた矢先、目の前に茶館があるではありませんか。内装は白い壁にカウンター、アイスケースにテーブルと椅子。見た感じ観光地の定食屋かジューススタンド(?)みたいで、全く茶館じゃないんですけどね。壁に貼ってあるメニューには花茶、烏龍茶、龍井茶等、プアール茶等、当時の中国では茶芸館なんてポピュラーじゃなかったから、ハシリ(?)といっても良いのでは、という感じです。だいたいメニューに烏龍茶があるのは珍しい(笑)。この時は一ヶ月半ほど中国を放浪していて、花茶か緑茶しか飲んでいなかった為、久々に烏龍茶を飲みたかった。
友達と二人で、

やっぱ烏龍茶でしょう!

と、過去に見たことの無い烏龍茶「香檳烏龍茶」を注文してみました。15~20元位だったかな…。「檳」が何かは解らないけど、木偏がついてるから何かの木だよねぇ。その木の香りに似てるんだろうか…。なんて考えながらも、私の希望は、鉄観音みたいだったらいいなぁ~でした(笑)。鉄観音といっても、現在の安渓みたいな軽い感じじゃない、焙煎のキツイ奴ね。

そうこうしているうちに、香檳烏龍茶と第一種接近遭遇…。

………なんか、茶壺(急須)が大きいぞ…

500cは入ろうかという大きな急須で出てきたそれは、色は黒目で、味は薄目の紅茶?薄いダージリンとウバを足して2で割った感じ(笑)。でもちょっと酸味と甘味があるかも…という味でした。

「これ…紅茶みたいだよね」

「間違ってるんじゃないの?」

「これが香檳烏龍茶なんだ???」

「やっぱ、新規チャレンジなんてしないで、鉄観音にすれぱよかった~」

「………」

烏龍茶を期待していた二人は、なんか裏切られた感じ(笑)。しかも急須が大きいので、どんどん濃くなってエグ味が出てくるし。ファーストコンタクト最悪です…。