定期借家（再契約型）

先日の続きです。

定期借家ではあるけれど、賃料の滞納などトラブルがなければ2年後に「再契約ができますよ。」というふれこみが多いです。
しかし、この場合契約書のどこを見ても「再契約ができる」とは書いてありません。
それどころか、更新ができない旨の説明書も交付されます。
専ら、言葉でのみ「問題なければ再契約が可能ですよ」と説明されたりします。

その言葉通りに、再契約が締結される。
あるいは、再契約を断られても仕方がないと思える自覚があった場合。
これらは大きな問題にはなりにくいでしょう。

再契約を断られ、その理由に心当たりのない時が問題になります。
例えば、騒音の問題。
本人は常識の範囲と思っていても、他の入居者は受忍限度を超えていると思うかも知れない。
また、全くの濡れ衣で別の入居者が騒音を発しているのかも知れない。

定期借家の場合は、再契約は約束されていないのですから、貸主としては再契約を拒絶する理由は要りません。
上記のように濡れ衣であろうと、常識の範囲内であろうと、問題がありそうなら排除する。
このような運営ができます。

もっとも、前回も書きましたが、それだけ借主に不利な契約ですから、相場よりもこなれている場合が多いです。
「更新が保証されていなくても結構だ」という方には割安感があると思います。

いずれにしても、その内容をしっかり把握したうえで、自己判断していただきたいと思います。


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