今年一発目！ は、不発！？

今年初めての買い付けをいただきましたが、物件がいいかげんで参りました。
客付けの立場なのですが、元付け業者はエリアは違うけど免許番号３のそれなりに地元でがんばっている業者ですし、担当者でもある社長は紳士的な方です。
販促資料はもちろんですが、口頭での回答は一応全てを信じて営業しておりました。
買い付けを出して、一件書類を出してもらったら、をいをいというものがちらりほらり。

なかでも心配していたものに「完了検査は受けていますね？」という念押しに「有ります」ということで安心をして買い付けを出し、契約に先立って目で確認しておきたかったので要求したところ、送ってきたのは確認通知の上紙だけ。

検査済み証は？と聞くと、確認通知のことだと思っていたけど違うんですか？という答え。
３秒くらい口が開いたままになってしまいましたが、じゃあ、確認通知の図面を送ってくれと言うと、大きくて送れないからと言うことで持ってきてもらいましたが、明らかに現況建物と図面が違う。。

そもそも、小屋裏申請なので確認上は２階建てだが、実際は３階建てという説明は受けており、それなりに傾斜天井だし、天井高は低いので一応納得はしていたが、心配だったので検査済み証の有無を確認していました。
ところがこの元付け業者は「３階建てで表示登記がされているのだから大丈夫と思っていた」という。
つまり、そういう説明のもと、結果的に登記できているのだから大丈夫と思っていたようです。

まるで初心者に講義でもするかのように、基準法と表示登記は全くの別物という説明で、やっと理解したようで、これは大変という認識になったようです。

話は前後するが、売り主は業者から建て売り住宅を買い、前述の通り確認図面とは違うけれど問題ないという説明を受け、いわば騙されて買ったようですが、今回売りに出すこととなって、その売り側の業者も売り主の受け売りをそのまま信じて売りに出していたようです。
ちょっと私の頭では「あり得ない」状況です。

あげくには、重説も契約書も中村さんの方で作ってくれと言われ、やきもきするよりも自分で調べて作った方が早いのでそれは了承したが、そんなことよりもこのまま進めるわけには行かない。

確認通知を見てみると、確認面積も販促パンフの面積よりも少ないことがわかりました。
ということはセットバック後の面積というのも違うんじゃん！（汗）

当時の売買関係書類も見せてもらいましたが、未完成物件なのに規定以上の手付け金を取っているし、形状の説明はしていないし、私道負担やセットバックの説明もしていません。
何十年も前のことではないのです。バブル崩壊後しばらくの約１０年前です。

この建売業者がとんでもないことは言うまでもありませんが、今回の売り側業者も何とも頼りない。

買い側の業者も頼りないところだったら、きっと何事もなく成約になっているかと思うとぞっとします。

今回の買主さんには全てお話ししました。
もちろん、破談になることでしょう。
結論は出してもらっていませんが、すくなくとも買い付けを出した金額で進むことはあり得ません。
すごく気に入っていたので、押せば買うかもしれませんが、頭を冷やしてから決断してもらった方がよいと思い、あえて急がせませんでした。
でも、どっちにしろ結果的に、買主さんには迷惑をかけてしまいました。

今回の売り主も、やはり気の毒です。
宅地有効面積が違うのですから、そもそもの査定が違ってきますし、建築確認と違う建物が建っていると言うことは違法建築である可能性が非常に濃厚です。
建坪・容積は数字上は問題ないので、金融機関にはねられる可能性は低いとは思うが、マイナス要因であることに代わりはない。

不動産取引は素人では専門知識がないから我々が居るのに、一方で騙され、一方で無知では目も当てられません。

ほんっと、不動産屋っていいかげんですね。（汗）
かといって、話が具体化する前に全ての書類を出してもらうのは不可能ですので、こういう問題は無くなりません。
せめてもの救いは、買い付けを出した翌日に問題点を見つけだすことができ、買い主さんの迷惑も最小限にとどめることができたことでしょうが、私の信用はまずなくなったでしょうねぇ。

また明日からがんばろう。。。