Vanteyのアース線(もしくは枯れた資料帳)

怠け者のウィキメディアン・Vanteyの、脳内が帯電してきた時のはけ口。非百科事典的。過度な期待はしないでください。

【写真特集】就航再延期の「クルーズフェリー飛龍21」

2010-03-10 10:47:32 | Nice boat
マルエーフェリーが買船した「クルーズフェリー飛龍21」(1996年1月進水、三菱重工業下関造船所1019番船。国内総トン数: 9,225 GRT、載貨重量: 3,600 DWT、全長: 167.00 m、型幅: 22.00 m、型深: 12.40 m)の続報です。
2010年3月2日朝に東京港(有明VAバース)に初入港、昼にはすぐに予定航路の非営業航海に出たことは前エントリで既報の通りですが、まずはその様子から。

東京港東防波堤越しに。奥に見えるフェリーの左舷上構はオーシャン東九フェリーの「おーしゃん うえすと」。



塗粧や「A'' LINE」のロゴもピカピカです。




大振りなファンネル。
○Aのファンネルマークは地色が黄色に。



船名が長いのはまあそういうものだとしても、



遠方からやや読み取りにくい表記なのはどうなんだろうとは思います。切抜き文字でこのように表記させたのは前船主ですが。



船籍港は那覇。
因みに昨秋海難で全損した「ありあけ」(2代)の船籍港は名瀬でした。

川崎人工島を背景に。



考えてみれば、修理明けの中古船を初めて使うのに試験航海くらいはするものですよね。
運輸局から安全確保の指導も受けていますし、乗員の慣熟と非常時対応訓練も必要でしょう。

とすれば、3月2日就航予定なのに3月1日ないし2日に初来航って時点で、営業運航の延期は既に目にみえていたとも言えます。
2日付の南日本新聞の記事では、延期理由を「メンテナンスなどが長引いた」としています。「など」とは何ぞ。





本船は志布志と名瀬に寄港しながら那覇まで往復して、週末には東京(VCバース)に帰ってきました。



毎月曜に東京VAバースに現れる近海郵船物流の「しゅり」(2代。2002年4月進水、今治造船今治工場578番船。総トン数: 9,813 GRT、載貨重量: 6,566 DWT、全長: 167.72 m、型幅: 24.00 m、型深: 17.18 m)とツーショット。



停泊中に船首旗を掲揚する船社には個人的に好感。



営業運航に向けてコンテナを積み始めたのはいいのですが、木曜(11日)の出港予定なのに月曜(8日)から暖機をしています。
補機の排気かもしれませんが、それにしても排煙が盛大に感じました。



何もなければいいがと心配していたら、8日夕方、就航再延期の発表がありました。
前回の非営業航海はやはり慣熟航海で、その際にフィン・スタビライザーの不具合が見つかったそうです。

本船は9日朝、入渠地へ向けて出港してゆきました。

なかなか一筋縄にいきませんが、万全の状態で就航できることを願っています。
このところ減船や休廃航の話題が多い海運界にあって久々の明るい話題ですので。

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A''Line マルエーフェリー株式会社・奄美海運株式会社
http://www.aline-ferry.com/
A'    '    Line マルエーフェリー株式会社・奄美海運株式会社
「東京~沖縄航路の運航再開」延期のお知らせ (PDF 2010年3月8日)
http://www.aline-ferry.com/information/hiryu21_enki.pdf

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Summary of images:
Description = マルエーフェリー社船「クルーズフェリー飛龍21」Cruise Ferry Hiryu 21 (7MGD / Off.No. 133753 / IMO 9135250) / 近海郵船物流傭船「しゅり」Shuri(2代) (JL6688 / Off.No. 137018 / IMO 9276274)
Date = 2010-03-02 / 2010-03-08
Source/Author = Vantey
License = PD-self
Public domain


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