イッチョマエに「ブログが書けない!」とオフィシャルな弱音を吐いてから10日。
「書きたいのは日記じゃない、社会性のある文章なんだっ!」という私に
「あぁーなるほど。そういえば最近そういう内容の、無かったな」と
私が自分で気に入っているブログ ベスト5辺りをサクサク言い当てたS氏。
このヒトは多分、分ってる。
高いレベルを目指す為には、それと同じくらい深く掘り下げなければいけないことも。
「学校行くまで家具なんて無印しか知らなかったから サワノのブログには感謝してる」
いや、S氏、今や私より博識であろう。
良い同期を持ったと思う。
勿論 負けてはいられない。
このブログへのコメントに次いで メール、電話までくださったのは
もう15年も前からお世話になっている工房 悠さん。
「あなたのブログは社会性、書くという意識の有無、文体、文章など、高いレベルです」
「画質、アングル、被写界深度の操作など、写真の多くもレベルが高い」
(これは間違いなくホメ過ぎですが↑
スゴイ人にホメられるいうのは嬉しいモノです

)
「しかしさらに次のステージを目指すのでしたら、世界観の獲得しか無いかもしれない」
そんな工房 悠さんが「静岡で中華といえばココ」
→中島屋ガーデンズに連れて行って下さった。
写真はその時のコース料理を撮ったもの。
運ばれてくる料理がとても美味しそうで、ついつい夢中で食べ始める私に
「写真は?」「写真はいいの?」「写真撮った?」と、
その度に手付かずの自分のお皿を撮影用に差し出してくれました

もはや保護者....。
そしてホント裏切らない美味しさ
ご存じない方が大半を占めると思いますが
ブログを書くというのは 実は結構大変な作業なのです。
とある出来事に対して 10しかない自分の抽き出しの中から少しずつ知識を寄せ集め
それが間違っていないかどうかの裏付けをして 新しい知識と確信が持てたら
考えたことを添えて世に送り出す。
何度も読み返し、何日も掛かることだってある。
人は日常を「他人様に迷惑をかけない」程度で十分生きていける。
けれど、人間の理想である「真善美」という価値概念を探求するコトで
いかなる状況下においても揺るがない価値基準をもって判断することが可能になり
自分を見失うこともない。
個人ブログとは言え そうしたネタを探す日頃の意識こそ、
それを確認する裏付け作業こそ、
この真善美を追求するのに一役買っているのではないか。
そしてそれこそが 他人が読むに値するブログなのだと。
美味しい中華を楽しくいただきながら そんなお話を伺いました。
そう!それだ!私のやりたかったこと!
私は常々「自分の美意識を養えるのは自分でしかない」と思い
国内外を問わず美術館への旅を重ねているわけですが
それは「美」に限った話ではない。
「真」も「善」も、やはり養っていけるのは自分自身でしかないのです。
背伸びをしてカッコ付けて強がっても この作業を続けるのか否か。
これは自分の人生をかけた長い長い戦い。
私らしくあれば良い。
であるならば、必ずや成長してみせましょう!←オフィシャルな野望。
今までだって そうやって来たんじゃないか、私。
すっかり、いや、しっかりご馳走になってお店をあとにした。
思えば岐路に立った時はいつも的確なアドバイスをいただいている。
自分にとってこういう話を聞かせて下さる人生の先輩がいるのは
本当に有り難いことです。
静岡まで来ていただいて ありがとうございました。
とても楽しかったです
さてトップの写真ですが、その際、工房 悠さんに本をお借りしました。
ドイツ語らしきアルファベットの並びにドイツ人らしいオジサンの表紙。
貴重な家具修理の洋書です。
そしてたった今も、
「イサム・ノグチ100周年、というムック本を送りましたので買わないでくださいよ」
と、メールが入っていました。
重ね重ね、本当にありがとうございます。
ンだが しかし、如何せん....、私は本が読めない....。
あ、その為にドイツ語の本とムック本か。
さすがです。