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米中による日本の富収奪計画と大・東アジア再建計画  7/7 青木直人講演会

2009年09月08日 | 米中による日本の富収奪


私が聞きたいのは、我々にとって富の代価、労働の代価である貴重なお金、血税を
ですね、何故あの政権に支援しなければならないのか。(それを)聞きたい。何故
あんなキム・ジョンイルを支援するために我々の貴重なお金を援助という形で提供
しなければならないのか。

その効率性のなさ、及び道義性の無さですね。それを我々は声を大にしてこれから
語っていかなければならない。さらに言えば、これからおそらく情報戦が始まると
思います。

確実にこう言う連中が出てくるんです「北朝鮮の開放政策を進めるために、日本から
援助をすべきだ。かつての中国もそうであった」と。大笑いですよね。かつての
中国は党内闘争、権力闘争無しに文化大革命から改革開放政策にソフトランディング
したことはありません。

76年の秋に毛沢東が死んだ後、4人組が粛清されます。実は私、この当時中国に
行っていた何人かの方に取材した事があるんですよ。毛沢東と江青の娘で李訥と
いう人物がおります。彼女は母親の・・江青が文化部を握っていたので、中国の
映画の配給に関わっていたんです。

で、もの凄く酒が強いんですよ。日本の映画関係者と商談をする時に、老酒
(ラオチュウ)を何杯でもあおるわけです。その彼女が翌日来た時は顔が真っ青
だったと言うんだよね。母親がパクられたんです。そして、その翌日にはもう
出てこなくなったんですよ。

つまり中国における権力闘争というのはですね、最高指導者である・・略・・
毛沢東ですら、奥さんが一挙に粛清することによって改革開放政策がスタート
したんです。4人組がやられた後は、華 国鋒がやられるわけですよ。中国
共産党の全組織に査問と県検(?)が行って文化革命勢力はことごとく排除
される。

さらに言えば人民解放軍の毛沢東派は、中越戦争の最前線に送り込まれて
殺されるんですよ。そういう激烈な権力闘争があって初めて中国の改革開放
政策はソフトランディングしたんですよ。

北朝鮮でこれをやれば、同じことが起こるんですよ。あの北朝鮮の先軍政治
路線というのは林彪(りんぴょう)路線ですからね。林彪が死んで、毛沢東が
死んで、華国鋒が追放された。華国鋒って最高指導者ですよ、党の主席だった。
これが追放されて初めて中国に改革開放政策は船出するんですよ。

だとするならば、日本の一部の不勉強な識者が言う「日本が援助すれば、国際
社会が援助すれば、北朝鮮は中国のように解放する」などという愚劣な、愚問に
近いような彼等の発言がいかにデタラメであるかという事が、これから見ても
分かると思う。

そして、これからですね、まず世論を作るという事が大事になってくるんで
「日本は孤立している。バスに乗り遅れるな」というロジックがどんどん出て
くると思いますけど、基本にすべきは、あの政権を我々の貴重な財産・お金で
支援する道義的意味がはたしてどこにあるのだと(いう事をはっきりさせること)

北朝鮮に拉致されたまま、今も凍土の国で祖国の事を思いながら生きている
同胞達を見殺しにして、さらに我々の経済援助を行うという、仮にそのような
思惑があるとすれば、まぎれもなくこの政権は売国政権だと私は言っていいと
思う。

・・略・・今日こちらに来る前に駅の前で高校生くらいのお兄ちゃん達がウンコ
座りしてタバコ吸ってたわけですよ。で、まあちょっと色んな話をしてて、「要するに
今のままでいけば北朝鮮に日本は金出すんだぜ」って話したら「ムカツク」みたい
な事を言うわけですよ。

これから国民にはムカついてもらわなければならないわけですよ。我々1人1人が
北朝鮮というのはどういう国かやっぱり分かってきたとー国民の中には明らかに
拉致された被害者、あるいは特定失踪者の方々を含めて奪還しようという機運は
あるんですよ。

それは今から15年前、荒木(和博)さん達が有楽町マリオン(映画館名)で、
1枚のビラも受け取ってもらえないとこから始まった拉致の運動が、ついに国民
との間に築いた確かな絆だと、私はそういうように思っております。

私たちはこれから様々な形の融和論、北朝鮮との正常化を求める世論が作られて
いく事態を見ることになりますけどね、原点に帰って、あの体制の悪・あの体制の
犯罪性(を忘れてはいけない)さらに言えばですね、ここで我々が譲歩するという
事はですね、この十年間が(無駄になり、かつ)拉致以前の日本に帰っていくの
だと言う認識を持って、今後の運動を進めて行きたいと思います。

結論的に言えばですね、キム・ジョンイルに何らかの形の異変、死亡及び執務
不能という事態。今健康不安説が囁かれていますけれど、確実にその時、北朝鮮は
流動化を迎えるでしょう。その時に、荒木さん達がやってる潮風みたいなもの、
要するに我々の経済援助は拉致された同胞すべての奪還無しには有り得ないんだと
(いう)大胆な政策転換をすれば(いい)中国からかつて屈辱の※朝貢(ちょうこう)
をやらされてた朝鮮民族は、再び中国の元に頭(こうべ)を垂れるのかというアピールを
我々はすべきだと思いますね。

※朝貢:主に前近代の中国を中心とした貿易の形態。中国の皇帝に対して周辺国の
君主が貢物を捧げること

そして、今この中国の援助にですね、極めて経済的な力を背景にした中国の経済的
並存に対してですね、北朝鮮が唯一生き残れて対抗できるのはジャパン・マネー
以外に無いと私は思います。

そのあたりを戦略的に、我々はもっと活発に使って行きたいと思います。・・略・・
どうも有難うございました。

http://www.youtube.com/watch?v=vESYGfy6nmY&feature=related

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