長野の馬肉偽装、前専務など2人に有罪判決

2013-11-28 | 事件
長野の馬肉偽装、前専務など2人に有罪判決

(長野県)

長野県の馬肉加工業者が加熱用の馬肉を生食用と偽って販売していた事件の裁判で、長野地裁伊那支部は14日、偽装を行った前専務など2人に有罪判決を言い渡した。  

不正競争防止法違反の罪に問われていたのは、飯島町の馬肉加工業者「大成」、前専務・北原実被告(42)と社員・小池貴士被告(30)。

判決によると、2人は今年1月から2月にかけて加熱用の馬肉を生肉用と偽って約6キロを販売した。  

長野地裁伊那支部で開かれた14日の公判で、気賀沢耕一裁判官は「食の安全に対する自覚を欠いた極めて悪質な犯行」として、北原被告に懲役2年・執行猶予4年、小池被告に懲役1年6か月・執行猶予3年、大成に罰金100万円を言い渡した。  

長谷川洋二弁護士「執行猶予になっているし、早くも会社の方も安全・安心な馬肉を作りたいとやっているので、控訴しない」  

大成の国内での流通は4割以上を占めていたが、事件を受けて売り上げは激減した。

大成は「今回の事件を再生の原点として信用の回復に努めていく」とコメントしている。  

「馬肉の町」として知られる上伊那郡飯島町。

事件は地元の飲食店にも波紋を呼んだ。  

町内9店舗で作る「飯島さくら(馬)を咲かす会」では、2005年の発足以来、各店で工夫を凝らしたさくら丼や馬刺しなどの料理を提供している。

馬肉目当てで訪れる観光客もいて、認知度が高まってきたと感じる中で起きた事件に、当初は風評被害も心配された。

伊藤昇志会長は「心配されたこともなかったので、大丈夫だった。馬肉そのものが信頼を失ったとは思っていないので、馬肉の良さを伝えながら活動していければ」と話す。  

会では一層、馬肉のPRに力を入れていくことにしている。
[ 2013/11/14 22:27 ]








北原実 小池貴士 馬肉 加工 業者 長谷川洋二 弁護士


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