↓2013/11/20
↓2013/11/5
悪質運転の処罰強化の法律成立
2013年11月20日 16時37分
アルコールや薬物などの影響で正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で死亡事故を起こした場合、懲役15年を上限に新たな罰則を設けるなど、悪質な運転による交通事故の罰則を強化した法律が、
20日の参議院本会議で全会一致で可決され、成立しました。
20日開かれた参議院本会議では、飲酒運転など、悪質な運転による交通事故の罰則を強化した「自動車運転死傷行為処罰法」が全会一致で可決され、成立しました。
それによりますと、アルコールや薬物、特定の病気によって、正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で死亡事故を起こした場合、懲役15年を上限に、
危険運転致死傷罪に準ずる新たな罰則を設け、対象となる病気は政令で定めるとしています。
また、アルコールなどを摂取し、人身事故を起こしたあと、逃走して飲酒を隠そうとした場合などは、懲役12年を上限とする罰則を設けるとしています。
さらに、危険な速度で道路を逆走したり、通行が禁止されている道路を走行したりして人身事故を起こした場合も、刑の上限が懲役20年の危険運転致死傷罪の対象に加えるほか、
無免許であれば、いずれの場合も刑罰をより重くするなどとしています。
悪質な運転による交通事故を巡っては、危険運転致死傷罪が重大な事故でも適用されないケースが相次いだことから、法改正を求める声が遺族などから出ていて、
参議院本会議場では、京都府亀岡市で小学生の列に車が突っ込み10人が死傷した事故の遺族らが遺影を持って採決の様子を見守っていました。
大切な命と引き換えにできた法律
悪質な運転による交通事故の罰則を強化した法律が参議院本会議で可決したのを受けて、家族を飲酒運転やひき逃げ事件で失い悪質運転への罰則の強化を求めて活動してきた遺族などのグループが会見を開きました。
グループの共同代表で、平成15年に鹿児島県の奄美大島で飲酒運転の車にひき逃げされて24歳だった次男を亡くした佐藤悦子さんは、「事故を起こして逃げた人が決して得にならないよう訴えて戦ってきた10年でした。
3日後に息子の命日を迎えますが、息子や全国の仲間の大切な命と引き換えにできた法律だと思っています」と話していました。
同じ共同代表で、平成15年に北海道江別市で16歳の次男を飲酒運転の車にひき逃げされて亡くした高石洋子さんは、「逃げると罪が重くなるので逃げずに救急車を呼んでくださいと言えるようになりました」と話す一方で、
「新しい法律ができても命は返ってこない、息子に会いたいです」と涙ながらにやりきれない思いを訴えました。
悪質運転を厳罰化
(北海道)
飲酒運転などによる事故を厳しく罰する新しい法律が、国会で成立しました。
道内の遺族は「事故の抑止力になってほしい」と話しています。
国会に向かう江別市の高石洋子さん―。
首に下げていたのは、二男・拓那さんの遺影でした。
拓那さんは2003年、自転車で新聞配達に向かう途中、車にひき逃げされました。
運転手は直前まで酒を飲んでいましたが、逮捕まで時間がかかったことで飲酒運転を問える量のアルコールは、検出されませんでした。
そのため、運転手に危険運転致死罪は適用されず、業務上過失致死の罪にとどまりました。
(高石洋子さん)「飲酒運転で事故を起こして保身のために逃げた加害者に対し罪を問う法律がないことはおかしい」
事故撲滅を願い続けて10年―。
きょう、飲酒運転などの事故を厳しく処罰する新しい法律、「自動車運転死傷行為処罰法」が成立しました。
新しい法律では、事故を起こしたあとで飲酒を隠すために逃げる行為も処罰の対象になりました。
また、適用が困難だった危険運転致死傷罪の要件が緩和されたほか、てんかんなど特定の病気による事故も適用の対象になったのです。
法案の成立を見届けた高石さん―。
(高石洋子さん)「飲酒ひき逃げの逃げ得を訴えて10年間やってきて間違いではなかった」「これから生きて社会を担う大切な命を失うことのない社会にしていってほしい」
[ 2013/11/20 20:24 ]
危険運転罰則強化 栃木
2013.11.21 02:04
■鹿沼クレーン車事故の遺族「子供たちに感謝」
「見守ってくれた子供たちに、ありがとうと言いたい」。
危険運転致死傷罪の適用対象を広げた「自動車運転死傷行為処罰法」が参院で可決、成立した20日、平成23年4月に運転手が持病のてんかん発作で意識を失い小学生6人が犠牲になった鹿沼クレーン車事故の遺族が参院本会議を傍聴した。
署名活動などを通じて悪質運転の撲滅を訴え続けてきた遺族は、万感の思いで法改正を見届けた。
「賛成229、反対ゼロ」。
亡くなった6人の遺影とともに本会議を見守った約10人の遺族らは、全会一致で法案が可決されると思わず目頭を押さえた。
「署名してくれた方々への感謝、会いたくても会えないわが子への思い。涙で前が見えなかった」。
長男の大芽(たいが)君=当時(9)=を亡くした伊原高弘さん(42)は、参議院議員会館内での記者会見で、可決の瞬間をこう振り返った。
事故後、危険運転致死傷罪の適用拡大と運転免許取得制度の改正を求めて署名活動を続けた遺族ら。
4カ月で約20万人分を集めて国に働きかけ、今年6月には運転に支障を及ぼす可能性のある病気の患者が免許取得時に虚偽申告した場合の罰則を盛り込んだ改正道交法の成立につながった。
次男の卓馬君=同(11)=を亡くした大森利夫さん(49)は「6人の命が国を動かし、2つの法改正が実現した。悲しい事故がなくなる日を心から願っている」。
下妻圭太君=同(9)=の父、信市さん(50)も「この法律が大切な命を守ると信じたい。(子供たちには)見守ってくれて、ありがとうと言いたい」と語った。
国会で危険運転厳罰法成立 被害者団体、会見で感想 京都
2013.11.21 02:02
■「すごいことやった」
「おまえら、すごいことしたんやで、法案可決の瞬間、娘たちにこう声をかけたくなった」
悪質運転による死傷事故の罰則を強化する新法「自動車運転死傷行為処罰法」の成立を受け、亀岡市で昨年4月に集団登校中の小学生ら10人が無免許運転の軽乗用車にはねられ死傷した暴走事故の
被害者団体「古都の翼」代表、中江美則さん(49)は20日、東京・永田町の衆議院第2議員会館内で記者会見し、感想を述べた。
この日、参議院本会議が全会一致で法案を可決した審議を傍聴した中江さんは「反対者が誰もいないことに感動した」と述べ、「今まで、亡き娘たちに、どう言葉をかけていいか悩んでいた。
心の底から手を合わせられなかった。娘たちの無念をどう晴らしてやれるか、と考えてきたが、こうして法案が成立したことは前進」と評価した。
一方、「無免許の規定については不十分」と、不満も口にした。
その上で、「これからも犠牲者のご親族、僕らみたいな、苦しんで生きていく人たちのために活動していきたい」と話した。
栃木県鹿沼市で起きたクレーン車事故の遺族会代表を務める大森利夫さん(49)は「命の重みに目を向けた法改正が実現できた。犠牲者を出さない交通社会になってほしい」と訴えた。
飲酒ひき逃げ事故で次男を失った大分県国東市の佐藤悦子さん(62)は「同じような事故で奪われた多くの命と引き換えにできた法律」と強調。
「成立で満足するのではなく、しっかり運用されるよう見守っていきたい」と話した。
「犠牲が法律を変えた」 事故遺族ら喜び 危険運転新法が成立
2013.11.21 01:16
自動車運転死傷行為処罰法の成立を受け、交通事故の遺族らが20日、都内で記者会見し「大きな一歩だ」などと喜びを語った。
「娘たちの犠牲が法律を変えた。『おまえら、すごいことしたんやで』と心の中で叫んだ」
京都府亀岡市の集団登校事故で娘を亡くした中江美則さん(50)は、成立の瞬間を振り返った。
中江さんは、無免許運転が危険運転致死傷罪の適用対象にならなかったことに不満を述べながらも、「今まで、亡き娘たちにどう言葉をかけていいか悩んでいた。娘たちの無念をどう晴らしてやれるか、
と考えてきたが、こうして法案が成立したことは前進だ」と評価した。
栃木県鹿沼市で起きたクレーン車事故の遺族会代表を務める大森利夫さん(49)は「命の重みに目を向けた法改正が実現できた。犠牲者を出さない交通社会になってほしい」と訴えた。
飲酒ひき逃げ事故で次男を失った大分県国東市の佐藤悦子さん(62)は「同じような事故で奪われた多くの命と引き換えにできた法律」と強調。
「成立で満足するのではなく、しっかり運用されるよう見守っていきたい」と力強く話した。
薬物、飲酒で懲役15年 罰則強化 危険運転新法が成立
2013年11月20日 夕刊
危険運転致死傷罪の適用対象を広げ、酒や薬物などの影響で交通死亡事故を起こした場合の罰則を強化した「自動車運転死傷行為処罰法」は、二十日午前の参院本会議で全会一致により可決、成立した。
最高刑を懲役十五年とし、発作を伴う病気の影響による事故も対象とした。
来年五月までに施行する。
現行の危険運転致死傷罪(最高刑・懲役二十年)は対象を「正常な運転が困難な状態」に限定しており、立証のハードルが高い。
このため自動車運転過失致死傷罪(同・懲役七年)の適用が多く、量刑の差がありすぎるとして被害者遺族が見直しを求めていた。
新法は、刑法から自動車事故に関連する規定を分離。従来の危険運転致死傷罪の適用要件に「通行禁止道路の高速走行」を加えた上で、自動車運転過失致死傷罪との中間に当たる類型の罪を新設した。
新類型では、飲酒や薬物摂取、特定の病気により「正常な運転に支障が生じる恐れがある状態で運転し、人を死傷させた」ことが適用要件となる。
死亡事故で十五年以下、負傷事故で十二年以下の懲役とした。
「特定の病気」として、てんかんや統合失調症などを政令で定める。
飲酒運転で人身事故を起こし、飲酒の発覚を免れるため事故後に酒を飲んでごまかしたり、逃走したりするケースを十二年以下の懲役とする罪も新設した。
無免許で人身事故を起こした場合は罰則を重くする内容も盛り込んだ。
これまでの自動車運転過失致死傷罪は「過失運転致死傷罪」に名称が変わる。
危険運転新法成立 遺族「娘たちの犠牲が法律を変えた」
自動車運転死傷行為処罰法の成立を受け、交通事故の遺族らが20日、都内で記者会見し「大きな一歩だ」と喜びを語った。一方、危険運転致死傷罪の適用対象となるてんかんなどの患者団体は「偏見を助長する」と懸念を示している。
京都府亀岡市の集団登校事故で娘を亡くした中江美則さん(50)は、無免許運転が危険運転致死傷罪の適用対象にならなかったことには不満を述べながらも「娘たちの犠牲が法律を変えた。
『おまえら、すごいことしたんやで』と心の中で叫んだ」と成立の瞬間を振り返った。
栃木県鹿沼市で起きたクレーン車事故の遺族会代表を務める大森利夫さん(49)は「命の重みに目を向けた法改正が実現できた。
犠牲者を出さない交通社会になってほしい」と訴えた。
飲酒ひき逃げ事故で次男を失った大分県国東市の佐藤悦子さん(62)は「同じような事故で奪われた多くの命と引き換えにできた法律」と強調。
「成立で満足するのではなく、しっかり運用されるよう見守っていきたい」と力強く話した。
日本てんかん協会や日本精神神経学会などは「患者への偏見につながる恐れがある」との見解を表明している。
[ 2013年11月20日 18:16 ]
自動車運転死傷行為処罰法が参院で成立 最高懲役15年も
悪質な交通死亡事故を起こした運転者への罰則を強化した、自動車運転死傷行為処罰法が、参院本会議で可決・成立した。
この新法は、従来の「危険運転致死傷罪」の適用対象を広げ、飲酒運転や持病の影響で死亡事故を起こした場合、最高で15年の懲役とされている。
2011年、栃木・鹿沼市で、クレーン車にひかれて小学生6人が死亡した事故などを受けて、悪質な事故への厳罰化が検討されてきた。
栃木クレーン事故の遺族は、会見で「子どもに報告するとするならば、これから救える命を救ってくれてありがとう」と話した。
また新法では、飲酒運転の発覚を免れるために逃走した場合も、最高で12年の懲役とされている。
(2013/11/20 15:08)
飲酒など悪質交通死亡事故に最大懲役15年 衆院本会議で法案可決
衆議院は、5日午後の本会議で、悪質な交通死亡事故に対して、最大で15年の懲役とする罰則を盛り込んだ法案を、全会一致で可決した。
法案では、飲酒や薬物、特定の病気の影響で、交通死亡事故を起こした場合に懲役15年以下に、負傷事故で懲役12年以下の罰則を設けている。
「特定の病気」は、てんかんや統合失調症などが想定され、具体的には政令で定めるとしている。
また、事故後に、飲酒運転の発覚を免れるため逃走する、いわゆる「逃げ得」に対して、12年以下の懲役とする罪も新たに設けている。
(2013/11/05 15:07)
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