最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●マガジン(6-14)右脳教育(1)

2010-06-14 06:41:30 | 日記
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 子育て最前線の育児論byはやし浩司      6月   14日号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【BW子どもクラブ】(BW教室)

●5月13日のレッスン

 昨日、OBの子どもの、Yさんが、BW教室に入会してくれた。
小学1年生の子どもである。
現在、OBの子どもが、20%ほどいる。
自分がお父さん、お母さんになり、その子どもを私の教室によこしてくれる。

 私は不運にも(?)、孫がいても、自分の孫を教えることはできない。
これから先も、ないだろう。
だから生徒を自分の孫と思いながら、教える。
少しさみしいが、教室で子どもたちの顔を見たとたん、そのさみしさが消える。

 だから今はもう、「教えてやろう」などという気持ちは、ない。
「子どもたちといっしょに、楽しもう」という気持ちだけ。
教える側が楽しめば、その気持ちは、そのまま子どもたちに伝わる。
それが子どもたちを前向きに伸ばす。
子どもたちの楽しそうな顔を見るのが、何よりも、うれしい。
楽しい。

 「幼児教室」というと、いろいろな誤解がある。
「幼児を苦しめる教室」というイメージも強い。
しかしこと私の教室(BW子どもクラブ・BW教室)について言えば、いやがって
来る子どもはいない。
毎回、みな、その日を楽しみにして、来てくれる。
最初は警戒してくる子どもも、1~2か月もすると、私といっしょにゲラゲラと
笑い出す。
ウソだと思うなら、YOUTUBEを見たらよい。
YOUTUBEを見てから、私の教室を批判したらよい。


【BW公開教室】

http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
より、どうぞ!

【5月13日のレッスンより】

はやし浩司のHP ……→「公開教室」


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


【3】(【SD式教育メソドへの疑問】

●乗馬マシン

昨日、乗馬マシンが届いた。
ネットで購入した。
庭の見える窓際に置いた。

またがって座ると、まるで馬に乗っているかのような動きをする。
前後・左右の動きに合わせて、さらにひねりや回転運動まで加えてくれる。
手綱をつかみながら、その上でバランスを取る。
乗りながら、こんなことを考えた。

「パカパカ……」という音が出れば、もっとよい。
ついでに横に、銃を入れるホルダーでもあれば、もっとよい。
気分は最高。
まるでカウボーイ(クリント・イーストウッド)にでもなったような気分。

驚いたのは、15分もすると、ただ座っていただけなのに、
背中に汗がジワーッと出てきたこと。
腰、背中の運動になっているらしい。
ついでに腸の運動にも。

生徒の親の中にも、乗馬マシンをもっている人は多い。
そういう生徒に、「お父さんやお母さんは、使っている?」と聞いてみた。
ほとんどが「よく使っている」と答えた。

同じ健康器具でも、すぐあきてしまうものもあれば、習慣的に使うようになるものもある。
乗馬マシンは、習慣化しやすい健康器具ということになる。

これからは、ウォーキングマシンで、10~20分、運動したあと、つづいて
乗馬マシンで運動することにした。
今日でまだ2日目だが、仲よくなれそう。
またがって乗っているだけで、楽しい。
外をながめているだけで、楽しい。


●映画『グリーン・ゾーン』

 久々に迫力のある戦争映画を観た。
『グリーン・ゾーン』。
星は4つの、★★★★。
動きが激しいので、老人向けではない。
しかしボケ防止には、よい。

 今夜は、「1000円DAY」(毎月14日は、入場料が1000円)
ということで、結構、混んでいた。


●パキスタン

 映画の帰りに、友人が経営している、パキスタン料理の店に寄った。
「カラワン」という店。
星はもちろん、★★★★★。
 
 そのカラワン。
しばらく休業していた。
友人が、生まれ故郷のパキスタンに、しばらく帰省していたため。

 その友人が、こんな話をしてくれた。
「パキスタン人は、働かない」と。

私「働かないってエ?」
友「その日一日、食べていかれるだけのお金が手に入れば、それでいいと考える」
私「貯金は?」
友「パキスタン人は、しない。貯金するという考え方そのものがない」
私「家は、どうするの? 家を買うときは?」
友「家は、ある」
私「フ~~ン」と。

 パキスタン人は、会社勤めをしない。
組織に入って、働いて、給料をもらうという考え方そのものがない。
「みな、お金がなくなると、何とか働いて、それでおしまい」と。

私「驚いたか?」
友「驚くって? ぼくはパキスタンで生まれ育ったから、驚かないよ」
私「日本人は、どこかの組織に属していないと、落ち着かない」
友「日本人は、そうだね。パキスタン人には、理解できない」と。

 国がちがうと、基本的な意識そのものがちがう。
考え方そのものも、ちがう。
言うなれば、パキスタンでは、その日暮らしのフリーターが、主流。
それがふつう。

 日本人の意識は、けっして世界の標準でもないし、常識でもない。
むしろ異質。
江戸時代の昔からの、身分制度そのものが、亡霊のように、いまだにのさばっている。
店から出たとき、そんなことを考えた。


●低劣な人

 おととい、バスに乗った。
うしろに座った、2人の女性の会話が聞こえてきた。
年齢は、ともに65歳くらい。
例によって、例のごとく、低劣な話。
2人の女性を、AとBにしておく。

A「弟が母を介護しているんだけどね、介護士の人に聞いたら、月に1、2度しか
見舞いにこないんだってエ」
B「月に、1、2度? 少ないわねエ……」
A「でね、私、母のベッドのふとんをめくってみたら、ズボンがクルクルとまるめて、
ペッタンコになっていたの。
あの嫁さん、母のめんどうを、ぜんぜん、みていないみたい」と。

 話の内容からすると、Aという女性の母親は、現在、特別養護老人ホームに入居して
いるらしい。
その母親を、Aという女性の弟夫婦が引き取って、めんどうをみているらしい。
それについて、Aという女性が、Bという女性に、グチをこぼしていた。

 が、この話を聞いたとき、あまりの低劣さで、気分が悪くなった。
その第一。
「弟が、月に何回見舞いに来るか、それをスパイする姉など、いるのだろうか」と。
その「聞く」という行為そのものが、低劣。

その第二。
「老人ホームで、ふとんをめくって、その下を確かめるような人はいるのだろうか」と。
その「ふとんをめくって調べる」という行為そのものが、低劣。

 話の内容もさることながら、それから感ずる人間性そのものが、低劣。

 それに答えて、Bという女性が、「そうよねエ」「そうよねエ」と。
類は友を呼ぶということか。
Aという女性も低劣だが、Bという女性も低劣。
こうして人は、老後に向かって、低劣になっていく。
否応なしに、低劣になっていく。
みながみな、そうなるわけではないが、脳みそが萎縮し始めると、そうなる。


Hiroshi Hayashi+教育評論++May.2010++幼児教育+はやし浩司

【SD式教育メソドへの疑問】

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「右脳教育」という、「エセ科学」とまでは
言えなくても、まだ安全性が確認されて
いない教育法(?)が、一時期、一世を風靡
した。
ネコもシャクシも、「右脳」「右脳」と騒いだ。
今も、その信奉者は多い。

が、右脳教育に疑問をもつ学者は、少なくなかった。
で、それから10数年。
そろそろその「結果」が出てくるころだが、
果たしてそれだけの「成果」はあったのだろうか。

以前、私が書いたエッセー(中日新聞)を、
もう一度、読んでほしい。
(2010-5-15)

++++++++++++++++++

●ギャグ化する子どもの世界

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「IQサプリ」という言葉がある。
いわば、「トンチ」のことだが、
そのトンチが、明らかに子どもたちの
世界を侵襲し始めている。

わかりやすく言えば、子どもたち
の世界も、ギャグ化し始めている。

たとえば作文を書かせても、
「ぼくの夢は、ゴジラと戦って、
ゴジラの肉を食べること」などと、
平気で書いたりする。

昨日も、こんなことがあった。

+++++++++++++

【問】
14人の友だちに、4分以内で連絡が届くように、連絡網をつくりたいと思っています。
連絡は、電話でします。また電話は、1人、1分かかるものとします。どのような連絡網
を作ればよいですか。(たとえば、A→Bで、1分。B→Cで、1分、計2分……かかりま
す。)(浜松市内N高校中等部・07年出題問題より)

 この問題を、小5の子どもたちにやらせてみた。学校ではみな、トップクラスの子ども
たちである。が、この問題を出すやいなや、みなが、こう言い始めた。

A「電話を14台、もってくればいい」
B「でも、やっぱり、14分、かかってしまう」
A「だったら、3分以内に、みなに電話をかけ、受話器を並べておいて、残りの1分で、
大声で、しゃべればいい」
C「電話を14台も、もってこれないよ」
A「どこかの病院の電話を借りればいい。病院になら、電話がたくさんある」と。

 つまり数学の問題ですら、彼らはすぐギャグ化してしまう。

私「もう少し、まじめに考えろ!」
D「だったら、1分もかけないで、早口で、30秒ですませばいい」
私「これはそういう問題ではないの!」
A「私だったら、早口だから、30秒で、できる」
私「だったら、答にそう書けばいい。ぼくがバツをつけてあげる」
D「どうしてバツなの?」と。

 多くの人は、思考と情報を混同している。情報量の多い子どもを、「賢い子ども」と錯覚
している。さらにこうしたトンチ的発想のできる子どもを、「賢い子ども」と錯覚している。

 何度も書くが、思考力は、分析力と論理力で決まる。子どもたちが言っていることは、
論理ではなく、トンチである。トンチは、「頓知」と書く。国語大辞典には、「即座の知恵、
機転、機知、ウィット=quick wit」とある。

 子どもの賢さは、(おとなの賢さもそうだが)、思考力で決まる。トンチではない。思考
力である。トンチなら、まだよいが、それが最近では、ここにも書いたように、ギャグ化
している。つまりものごとを、まじめに考えようとする前に、それを茶化してしまう。

 で、私は、本気で怒った。

私「お前たち、もっとまじめに考えろ。電話は1台しかない。連絡するのに、1人、1分、
かかる。それが条件だ」
A「もし、友だちが、外出していたら、どうするの?」
私「そういう偶然性は、考えないの。もし外出していたら、留守番電話に伝言を残してお
けばいい」
A「留守番電話がなかったら?」
私「そんなこと、知らない。だまって考えろ!」と。

 こうした傾向は、冒頭に書いた、「IQサプリ」という言葉が耳に入るようになってから、
大きくなった。ある時期は、毎晩のように、こうした番組がテレビで流されるようになっ
た。たしかに頭の体操にはなるだろう。しかしだからといって、つまりそれを繰りかえし
たからといって、「賢い子ども」には、ならない。

 それに(機転)程度のことだったら、私の飼っている犬のハナにだって、できる。追い
かけていたトカゲが柵の中にもぐったようなとき、ハナは、先回りして、柵の向こうへ行
く。が、そういうことができるからといって、私は、ハナに思考力があるとは思わない。
頭はよいが、それと思考力とは、まったく異質のものである。

 それがわからなければ、最初の問題を、あなた自身で解いてみたらよい。かなり難解な
問題である。

 たとえば……

 (A)→(B)→(C)→(D)→(E)で、4分、かかる。

 そこで、

(A)→(B)→(C)→(D)→(E)
↓  ↓   ↓   ↓
(F)→……
 ↓
(G)
 ↓
(H)
 
 ……というように連絡網をつくっていく。たいていの人は、この段階で、「ああでもない」
「こうでもない」と頭をかかえ始めるだろう。つまりその(苦しみ)こそが、思考の特徴
ということになる。条件といってもよい。最近の子どもたちは、その苦しむということを
しない。あるいは、それを意図的に避けようとする。

 その結果が……。話が飛躍するが、大阪府の元知事の、横山N氏であり、宮崎県の知事
の、S氏ということになる。昨日も、こんなニュースが伝わってきた。

 自民党の総裁選挙で敗れたA氏は、こう言ったという。「これから家に帰って、たまった
コミック本(ゴルゴ13)を、みんな読む」と。政治そのものが、ギャグ化している。が、
悲しいかな、日本全体がギャグ化しているから、それをギャグとは、だれも気づかない。

 日本人、1億、総ギャク化!、……と、子どもたちを見ながら、私は、そんなことを考
えていた。

+++++++++++++++

これに関連して、以前書いた
原稿を、ここに添付します。

+++++++++++++++

●右脳教育

++++++++++++++++++++++

右脳教育は、果たして安全なのでしょうか?
まだその安全性も、確認されていない段階で、
幼児の頭脳に応用する危険性。みなさんは、
それを、お考えになったことがありますか。

たった一晩で、あの百人一首を暗記してしま
った子ども(小学生)がいました。

しかしそんな能力を、本当にすばらしい能力
と安易に評価してよいのでしょうか。

ゲームづけになった子どもたち。幼いころか
らテレビづけになった子どもたち。今さら、
イメージ教育は必要ないと説く学者もいます。

それに右脳と左脳は、別々に機能しているわけ
ではありません。その間は、「交連繊維」と呼ば
れる神経線維で結ばれ、一番大きな回路である、
「脳梁(のうりょう)」は、2億本以上の繊維
でできています。

右脳と左脳は、これらの繊維をとおして、交互
に連絡を保ちながら、機能しています。

脳のしくみは、そんな単純なものではないよう
です。

そうそう、言い忘れましたが、一晩で百人一首
を暗記したのは、あの「少年A」です。

イメージの世界ばかりが極端にふくらんでしま
うと、どうなるか。そのこわさを、少年Aは、
私たちに教えてくれました。

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 アカデミックな学者の多くは、「右脳教育」なるものに、疑問を抱いています。渋谷昌三
氏もその1人で、著書「心理学」(西東社)の中で、こう書いています。

 「なにやら、右脳のほうが、多彩な機能をもっていて、右脳が発達している人のほうが、
すぐれているといわんばかりです。

 一時巻き起こった、(現在でも信者は多いようですが)、「右脳ブーム」は、こういった理
論から生まれたのではないでしょうか。

 これらの説の中には、まったくウソとはいえないものもありますが、大半は科学的な根
拠のあるものとは言えません」(同書、P33)。

++++++++++++++++++++++++++

●右脳教育への警鐘

 論理的な思考力をなくす子どもたち。ものの考え方が直感的で飛躍的。今、静かにもの
を考えられる子どもが、少なくなってきています。

 そうした危惧感を覚えながら書いたのが、つぎの原稿です(中日新聞発表済み)。

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親が右脳教育を信奉するとき

●左脳と右脳

 左脳は言語をつかさどり、右脳はイメージをつかさどる(R・W・スペリー)。その右脳
をきたえると、たとえば次のようなことができるようになるという(SD眞氏)。

(1)インスピレーション、ひらめき、直感が鋭くなる(波動共振)、
(2)受け取った情報を映像に変えたり、思いどおりの映像を心に描くことができる(直
観像化)、
(3)見たものを映像的に、しかも瞬時に記憶することができる(フォトコピー化)、
(4)計算力が速くなり、高度な計算を瞬時にできる(高速自動処理)など。こうした事
例は、現場でもしばしば経験する。

●こだわりは能力ではない

 たとえば暗算が得意な子どもがいる。頭の中に仮想のそろばんを思い浮かべ、そのそろ
ばんを使って、瞬時に複雑な計算をしてしまう。あるいは速読の得意な子どもがいる。読
むというよりは、文字の上をななめに目を走らせているだけ。それだけで本の内容を理解
してしまう。

 しかし現場では、それがたとえ神業に近いものであっても、「神童」というのは認めない。
もう少しわかりやすい例で言えば、一〇〇種類近い自動車の、その一部を見ただけでメー
カーや車種を言い当てたとしても、それを能力とは認めない。「こだわり」とみる。

 たとえば自閉症の子どもがいる。このタイプの子どもは、ある特殊な分野に、ふつうで
ないこだわりを見せることが知られている。全国の電車の発車時刻を暗記したり、音楽の
最初の一小節を聞いただけで、その音楽の題名を言い当てたりするなど。つまりこうした
こだわりが強ければ強いほど、むしろ心のどこかに、別の問題が潜んでいるとみる。

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