最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●世界の格言

2010-08-01 11:34:59 | 日記


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 子育て最前線の育児論byはやし浩司      8月   25日号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●悲しい相談

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ある雑誌に、こんな相談が載っていた。
(私のところに届いた相談ではない。念のため。)

いわく、「私には義理の兄が1人いる。
未婚で独身。
生まれつき体が弱い。
現在は、義理の父親(=夫の父親)と同居している。
その義理の父親が、先日、会ったら私にこう言った。

『私(=義理の父親)が死んだら、息子(=義理の兄)
のめんどうをみてほしい』と。

が、私だって2人の子どもの世話だけで、精一杯。
経済的余裕もない。
義理の兄の世話や、介護をする余裕など、どこにもない。
どうしたらいいか」と。

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●「余裕がない」?

 2人の子どもが中学生というから、まだ若い母親にちがいない。
年齢は40歳くらいか?
そんな若い母親が、「どうしたらいいか?」と。

 私はその相談を読んだとき、「これが現実なのだろうな」と思った。
同時に、そのとき感じた心のさみしさを、どうすることもできなかった。
私のばあい、ものごとをどうしても、その父親の立場で考えてしまう。
書き忘れたが、父親は70歳で、大病を患い、手術。
現在療養中。
そんな父親が息子の行く末を案じて、もう1人の息子のあとの世話を、嫁に頼んだ。
父親としても、さぞかしつらかったことだろう。
こういう言葉は、追い詰められなければ、口から出てこない。
が、それに対して、その女性は、「余裕がない」と。

●私のばあい

 実のところ私のワイフも兄(=私の実兄)の介護を、いやがった。
が、それには理由がある。

兄にはおかしな性癖があって、私の目を盗んでは、ワイフの下着をいじったり、あるいは
ワイフに抱きついたりした。
ワイフが入浴しているときには、「部屋をまちがえた」と言っては、風呂場へ入ったりした。
いつしかワイフは兄におびえるようになった。

 だから兄は3か月私の家にいたが、私は兄とワイフをぜったいに2人きりにはしなかっ
た。
そういう苦労はあったが、「余裕がない」という理由は、考えたことはない。
「私たちが面倒をみるしかない」と、私もワイフも割り切っていた。

●「ハイ、さようなら!」

 それにしても……?
最近の若い母親たちは、少しおかしい?
毎週のように夫の実家に出かけていき、夫の実母(85歳くらい)から、小遣いを
もらっている母親すらいる。
(母親に小遣いをあげるのではない。年老いた母親から嫁が小遣いをもらっている!)

 つまり私たちの世代がもっている(常識)では考えられないようなことを、平気で
する。
みながみなそうではないが、しかしそういう母親がふえている。
「結婚」というものを、「家族の輪」の中で考えない。
「自分たちだけの世界」ことしか考えない。

 もちろんそこには親の姿はない。
兄弟の姿はない。
どこまでもセルフィッシュ(身勝手)。
「姿」という言葉が理解できないなら、「苦労」という言葉に置き換えてもよい。
多くの親たちは、それこそ爪に火を灯すように学費を送る。
食べるものを食べないで、学費を送る。
しかし肝心の子どもは、親の苦労など、どこ吹く風。
専門書の1冊も買わない。
買うのはマンガ本ばかり。

 その結果、就職、結婚。
そのとたん、「ハイ、さようなら!」。

●さみしい心

 私は冒頭にあげた相談を読んだとき、改めて意識の変化を感じた。
それがよいとか悪いとか言う前に、日本人の意識そのものが変わってしまった。
言うなれば「心」を見失ってしまった。
それが「どうしたらいいか」という言葉に集約されている。
つまりその母親は、義兄のめんどうをみたくない。
そのためには、どうしたらいいか、と。
それだけの内容である。

 もし私がこんな相談を受けたら、言い方も変えるだろう。
別の言い方をするだろう。
しかし私は、こう書きたい。

 「あなたの夫への愛情があるなら、あなたの義兄をその延長線上に置きなさい。
その絆(きずな)さえしっかりしていれば、あとは自然と、なるようになっていきます。
水が低いところを求めて流れていくように、時間が解決してくれます。
先のことは、クヨクヨ考えないこと。
みなが助けてくれますよ」と。

 しかしこんな回答など、その母親には、何ら役にもたたないだろう。
心はすでに乾ききっている。
湿らす力もない。
だからこそ、私はワイフにこう言った。
「何とも悲しい相談だね」と。
 

Hiroshi Hayashi+++++++July. 2010++++++はやし浩司

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【外国から観た日本】

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イギリスの「Quote Site」(World of Quotes)
では、世界中の格言を紹介している。
もちろんその中には日本のものもあり、105編
近くが載っている。
それらを読んでみて、「こんな格言、あったかなあ?」と
思わないものもないわけではない。
(これはたぶんに私の知識不足によるものかも
しれないが……。)

もちろん、「ああ、あれだな」と、わかるのもある。
たとえば『あばたもえくぼ』は、つぎのように訳されて
いる。

「A man in love mistakes a pimple for a dimple.」

全部は紹介しきれないので、アルファベット順に最初の部分
をいくつか紹介する。

+++++++++++++++++++++++

●日本語の格言に学ぶ、私、日本人(欧米人から見た日本人像)

A fog cannot be dispelled by a fan.
Source: (Japanese)
『霧は、うちわでは追い払えない』。

……どういう意味なのか?
元となった格言は、何なのか?
そこで英語サイト調べてみる。

「Answer Com(疑問に答えるサイト)」には、つぎのようにある。

「Short answer: fog is just a cloud that has lost altitude. Long answer: Because the
humidity has reached more than 100% and the water starts to appear as vapour. You
will also find that every outdoor……」と。
つまり「霧というのは、高いところを見えなくする雲のようなもの。
つまり湿度も100%に達すると、水も水蒸気になる。
つまり……」と。

外国人は、このばあいの「Fog(霧)」を、「湿気」と解釈しているようである。
が、そんなことなら日本人は、わざわざ格言にはしない。
あえて日本流に解釈すれば、『うわさは、うちはでは追い払えない』とか、『人の心は
うちわでは消せない』とか、そういうことになる。

日本語で「霧」というときは、「疑い」「黒いうわさ」「心のモヤモヤ」などを意味する。

さらに今風に言えば、いくら小沢さん(民主党前幹事長)が、「私は関係ありません」と
言っても、国民はだれもそう思っていない。
「小沢さん、うちわ(=権勢)でいくら払っても、霧は消えませんよ」と。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

A good husband is healthy and absent.
Source: (Japanese)
『よい夫というのは、健康で、そばにいない夫』。

この格言はどこかで聞いたことがある。
『亭主……』とか、言う。
何だったか?
『亭主健康で、留守がいい』だったか?

要するに、家事にはあれこれ口を出さない夫ほど、よい夫という意味。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

A good Jack makes a good Jill.
Source: (Japanese)
『よい夫はよい妻を作る』。

つまり妻は、夫しだい?
もちろんその逆もある。
若いときは、それがわからない。
しかし夫婦生活を何十年もつづけていると、それがわかるようになる。
夫は妻に作られ、妻は夫に作られる。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

A good sword is the one left in its scabbard.
Source: (Japanese)
『よい剣はさやに納められた剣』。

剣などというものは、できるなら使わないほうがよい。
使わないまま、しまっておいたほうがよい。
剣というのは、そういうもの。
だから『さやに納められた剣ほど、よい剣』となる。

聖書(マタイ伝)の中にも、こうある。

「剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる。 わたしが父にお願いできないと
でも思うのか。お願いすれば、父は十二軍団以上の天使を今すぐ送ってくださるであろう。
しかしそれでは、必ずこうなると書かれている聖書の言葉がどうして実現されよう。」(マタ
イ26:52~54)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

A man in love mistakes a pimple for a dimple.
Source: (Japanese)
『あばたもえくぼ』。

これについては、今さら説明するまでもない。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

A mended lid to a cracked pan.
Source: (Japanese)
『割れたなべに、修理された蓋(ふた)』。

『割れ鍋に綴じ蓋』のことか?
「江戸のいろはカルタのひとつ」(語源由来辞典サイト)とある。
つまり夫婦というのは、長年いっしょに暮らしていると、たがいに似てくるという意味。
あるいはたがいに補完しあうという意味か?

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

ほかにもいろいろあるが、ここでは紹介だけにとどめておく。
ただひとつだけ気になるのは、いちばん末尾にある、「Knowledge without wisdom is a load
of books on the back of an ass.」 という格言。
直訳すると『知恵のない知識は、ケツの穴に積まれた本』となる。

元の日本語は、何か?
要するに、知識というのは知恵(知性、智慧)によって使われてはじめて意味をもつ。
「もの知り」と「賢い人」は、基本的な部分で、一線を画す。
これを読んだとき、「日本人もよくわかっているではないか」と、半分感心し、半分、
うれしくなった。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司(以下、格言をそのまま。)

A pig used to dirt turns its nose up at rice.
Source: (Japanese)
『ほこりに慣れたブタは、鼻を米に向ける』

A round egg can be made square according to how you cut it; words would be harsh
according to how you speak them.
Source: (Japanese)
『丸い卵も切り方によって四角くなる。言葉も話かたによって、きつくなる』

A single arrow is easily broken, but not ten in a bundle.
Source: (Japanese)
『1本の矢は折れやすい。10本束ねれば、折れにくい』

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