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子育て最前線の育児論byはやし浩司 09年 7月 3日
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★★★HTML版★★★
HTML(カラー・写真版)を用意しました。
どうか、お楽しみください。(↓をクリックしてみてください。)
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http://bwhayashi2.fc2web.com/page004.html
メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【子どもの学習指導】
●子どもの集中力
++++++++++++++++
パッパと始めて、サッサと終わる。
その間、わき目もふらずに勉強する。
作業する。
そういう力を集中力という。
この集中力を養うためには、幼児期が
勝負。
短時間で、濃密な学習をする。
そういった訓練を、週に1度ほどする。
10分とか、20分とかいう、短時間で
よい。
それが子どもの集中力へとつながる。
ダラダラとしたダラ勉は禁物。
かえって、子どもからやる気を奪って
しまう。
++++++++++++++++
何か作業を与えても、熱くならない子どもというのは、多い。小学1年生レベルでみて
も、10人のうち、3~4人はいる。
するでもなし、しないでもなし……というような状態で、時間ばかり、かかる。「ここま
でしないと、終わらないよ」と、軽い脅しをかけても、ニヤニヤと笑っているだけ。症状
としては、つぎのようなものがある。
(1)ダラ勉、フリ勉、時間つぶし
強制的な学習、あるいは、無理な学習が日常化しているため、学習に対する反応が、き
わめて鈍い。ある子ども(6歳児)は、夏休みの間、午前中の2時間、いろいろな勉強を
することになっているという。
しかし幼児に2時間は、無理。私の教室(BW)では、50分間のレッスンをするが、
私だからこそ、できること。またそういったレッスンをするためには、その何倍もの時間
をかけて、準備をしなければならない。
平均的な幼児だったら、30分が限度。しかも30分のうち、10分程度、勉強らしき
ことをしたら、よしとする。それですます。
(2)頭が熱くならない
ダラダラと時間ばかりつぶす。そのため、頭が熱くなることがない。ジョギングにたと
えて言うなら、走るでもない、歩くでもないといった感じ。道草ばかり食って、前に進ま
ない。
平均的な子どもは、ここ一番というとき、カッとなって、その作業に夢中になったりす
る。しかしこのタイプの子どもには、それがない。熱くなるということ、そのものがない。
ほかの子どもたち
が、先を争って作業をするようなときでも、柔和な表情を浮かべて、知らぬ顔をしている。
あとをのんびりとついていく。
(3)競争心、闘争心に欠ける
「勝つ」「負ける」という感覚そのものが、弱い。あるいは負けても、平気。競争心、闘
争心がなく、最初から、万事、あきらめムード。
では、どうすればよいか。以前書いた原稿の中から、いくつかを拾ってみる。
Hiroshi Hayashi+++++++++++はやし浩司
子どもが勉強から逃げるとき
++++++++++++++++
やらせればできるはず……と考えたら、
STOP!
中には、「うちの子をもっと、しぼって
ください!」と、頼む親だっている。
しかしこの方法では、子どもは、伸びない。
++++++++++++++++
●フリ勉、ダラ勉、ムダ勉
子どもは勉強から逃げるとき、独特の症状を示す。まずフリ勉。
いかにも勉強しているというフリをする。頭をかかえ、黙々と問題を読んでいるフリをす
る。しかしその実、何もしていない。何も考えていない。
次にダラ勉。一時間なら一時間、机に向かって座っているものの、ダラダラしているだけ。
マンガを読んだり、指で机をかじったり、爪をほじったりする。
このばあいも、時間ばかりかかるが、その実、何もしていない。ムダ勉というのもある。
やらなくてもよいようなムダな勉強ばかりして、時間をつぶす。折れ線グラフをかくとき
も、グラフばかりかいて時間をつぶすなど。
●一時間で計算問題を数問!
こういう状態になったら、親は家庭教育のあり方を、かなり反省しなければならない。
こんなこともあった。ある母親から、「夏休みの間だけでも、息子(小二)の勉強をみてほ
しい」と。遠い親戚にあたる母親だった。そこでその子どもを家に呼ぶと、その子どもは
バッグいっぱいのワークブックを持ってきた。
見ると、どれも分厚い、文字がびっしりのものばかり。その上、どれも子どもの能力を超
えたものばかりだった。母親は難しいワークブックをやらせれば、それだけで勉強がよく
できるようになると思っていたらしい。
案の定、教えてみると、空を見つめて、ぼんやりとしているだけ。ほとんど何もしない。
同じ問題を書いては消し、また書いては消すの繰り返し。一時間もかかって、簡単な計算
問題を数問しかしないということもあった。小学低学年の段階で一度こういう症状を示す
と、なおすのは容易でない。
●意欲を奪う五つの原因
子どもから学習意欲を奪うものに、(1)過負担(長い学習時間、回数の多い塾通い)、(2)
過関心(子どもの側から見て、気が抜けない家庭環境、ピリピリした親の態度)、(3)過
剰期待(「やればできるはず」と子どもを追いたてる、親の高望み)、(4)過干渉(何でも
親が先に決めてしまう)、それに(5)与えすぎ(子どもが望む前に、あれこれお膳立てし
てしまう)がある。
たくさん勉強させればさせるほど、勉強ができるようになると考えている人は多い。し
かしこれは誤解。
『食欲がない時に食べれば、健康をそこなうように、意欲をともなわない勉強は、記憶を
そこない、また記憶されない』と、あのレオナルド・ダ・ビンチも言っている。あるいは
より高度な勉強をさせればさせるほど、勉強ができるようになると考えている人もいる。
これについては誤解とまでは言えないが、しかしそのときもそれだけの意欲が子どもにあ
ればよいが、そうでなければやはり逆効果。
要は集中力の問題。ダラダラと時間をかけるよりも、短時間にパッパッと勉強を終える
ほうが、子どもの勉強としては望ましい。実際、勉強ができる子どもというのは、そうい
う勉強のし方をする。私が今知っている子どもに、K君(小四男児)という子どもがいる。
彼は中学一年レベルの数学の問題を、自分の解き方で解いてしまう。
そのK君だが、「家ではほとんど勉強しない」(母親)とのこと。「学校の宿題も、朝、学校
へ行ってからしているようです」とも。
ついでながら静岡県の小学五、六年生についてみると、家での学習時間が三〇分から一
時間が四三%、一時間から一時間三〇分が三一%だそうだ(静岡県出版文化会発行「ファ
ミリス」県内一〇〇名について調査・二〇〇一年)。
(参考資料)
静岡県の小学五、六年生についてみると、家での学習時間が……
30分から1時間……43%
1時間から1時間30分……31%だそうだ。
(静岡県出版文化会発行「ファミリス」県内100名について調査・2001年)。
Hiroshi Hayashi++++++++June.09+++++++++はやし浩司
●変わる「勉強」への意識
もっとも今、「勉強」そのものの内容が大きく変わろうとしている。「問題を解ける子ど
も」から、「問題を考える子ども」へ。「知っている子ども」から、「何かを生み出す子ども」
へ。さらには「言われたことを従順にこなす子ども」から、「個性が光る子ども」へ、と。
少なくとも世界の教育はそういう方向に向かって動いている。
そして当然のことながら、それに合わせて教育内容も変わってきている。大学の入学試験
のあり方も変わってきている。だから昔のままの教育観で子どもに勉強させようとしても、
それ自体が今の教育にはそぐわないし、第一、子どもたちがそれを受けいれない。
たとえば昔は、勉強がよくできる子どもが尊敬され、それだけでクラスのリーダーになっ
た。しかし今は違う。「勉強して、S君のようないい成績をとってみたら」などと言うと、
「ぼくらは、あんなヘンなヤツとは違う」と答えたりする。「A進学高校へ行くと勉強させ
られるから、A進学高校には行きたくない」と言う子どもも、珍しくない。それがよいの
か悪いのかは別にして、今はそういう時代なのだ。
……などなど、そういうことも考えながら、子どもの勉強を考えるとよい。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
子どもの勉強グセ 勉強嫌い 勉強を避ける子供)
Hiroshi Hayashi+++++++++++はやし浩司
●子どもを本好きにする法
子どもの方向性を知るとき
++++++++++++++++
子どもを伸ばす最大のコツは、
子ども自身が伸びる方向性に沿って、
子どもを伸ばす。
無理をしない。その一言に尽きる。
++++++++++++++++
●図書館でわかる子どもの方向性
子どもの方向性を知るには、図書館へ連れて行けばよい。そして数時間、図書館の中で自
由に遊ばせてみる。そしてそのあと、子どもがどんな本を読んでいるかを観察してみる。
サッカーが好きな子どもは、サッカーの本を読む。動物が好きな子どもは、動物の本を読
む。そのとき子どもが読んでいる本が、その子どもの方向性である。
その方向性にすなおに従えば、子どもは本が好きになる。さからえば、本が嫌いになる。
無理をすれば子どもの伸びる「芽」そのものをつぶすことにもなりかねない。ここでいく
つかのコツがある。
●無理をしない
まず子どもに与える本は、その年齢よりも、1~2年、レベルをさげる。親というのは、
どうしても無理をする傾向がある。6歳の子どもには、7歳用の本を与えようとする。7
歳の子どもには、8歳用の本を与えようとする。この小さな無理が、子どもから本を遠ざ
ける。
そこで「うちの子どもはどうも本が好きではないようだ」と感じたら、思いきってレベル
をさげる。本の選択は、子どもに任す。が、そうでない親もいる。本屋で子どもに、「好き
な本を一冊買ってあげる」と言っておきながら、子どもが何か本を持ってくると、「こんな
本はダメ。もっといい本にしなさい」と。こういう身勝手さが、子どもから本を遠ざける。
●動機づけを大切に
次に本を与えるときは、まず親が読んでみせる。読むフリでもよい。そして親自身が子
どもの前で感動してみせる。「この本はおもしろいわ」とか。これは本に限らない。
子どもに何かものを与えるときは、それなりのお膳立てをする。これを動機づけという。
本のばあいだと、子どもをひざに抱いて、少しだけでもその本を読んであげるなど。この
動機づけがうまくいくと、あとは子どもは自分で伸びる。そうでなければそうでない。こ
の動機づけのよしあしで、その後の子どもの取り組み方は、まったく違ってくる。
まずいのは、買ってきた本を袋に入れたまま、子どもにポイと渡すような行為。子どもは
読む意欲そのものをなくしてしまう。無理や強制がよくないことは、言うまでもない。
●文字を音にかえているだけ?
なお年中児ともなると、本をスラスラと読む子どもが現れる。親は「うちの子どもは国
語力があるはず」と喜ぶが、たいていは文字を音にかえているだけ。内容はまったく理解
していない。
親「うさぎさんは、どこへ行ったのかな」
子「……わかんない」
親「うさぎさんは誰に会ったのかな?」
子「……わかんない」と。
もしそうであれば子どもが本を読んだら、一ページごとに質問してみるとよい。「うさぎさ
んは、どこへ行きましたか」「うさぎさんは、誰に会いましたか」と。あるいは本を読み終
えたら、その内容について絵をかかせるとよい。
本を読み取る力のある子どもは、一枚の絵だけで、全体のストーリーがわかるような絵を
かく。そうでない子どもは、ある部分だけにこだわった絵をかく。また本を理解しながら
読んでいる子どもは、読むとき、目が静かに落ち着いている。そうでない子どもは、目が
フワフワした感じになる。
さらに読みの深い子どもは、一ページ読むごとに何か考える様子をみせたり、そのつど挿
し絵をじっと見ながら読んだりする。本の読み方としては、そのほうが好ましいことは言
うまでもない。
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子育て最前線の育児論byはやし浩司 09年 7月 3日
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選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【子どもの学習指導】
●子どもの集中力
++++++++++++++++
パッパと始めて、サッサと終わる。
その間、わき目もふらずに勉強する。
作業する。
そういう力を集中力という。
この集中力を養うためには、幼児期が
勝負。
短時間で、濃密な学習をする。
そういった訓練を、週に1度ほどする。
10分とか、20分とかいう、短時間で
よい。
それが子どもの集中力へとつながる。
ダラダラとしたダラ勉は禁物。
かえって、子どもからやる気を奪って
しまう。
++++++++++++++++
何か作業を与えても、熱くならない子どもというのは、多い。小学1年生レベルでみて
も、10人のうち、3~4人はいる。
するでもなし、しないでもなし……というような状態で、時間ばかり、かかる。「ここま
でしないと、終わらないよ」と、軽い脅しをかけても、ニヤニヤと笑っているだけ。症状
としては、つぎのようなものがある。
(1)ダラ勉、フリ勉、時間つぶし
強制的な学習、あるいは、無理な学習が日常化しているため、学習に対する反応が、き
わめて鈍い。ある子ども(6歳児)は、夏休みの間、午前中の2時間、いろいろな勉強を
することになっているという。
しかし幼児に2時間は、無理。私の教室(BW)では、50分間のレッスンをするが、
私だからこそ、できること。またそういったレッスンをするためには、その何倍もの時間
をかけて、準備をしなければならない。
平均的な幼児だったら、30分が限度。しかも30分のうち、10分程度、勉強らしき
ことをしたら、よしとする。それですます。
(2)頭が熱くならない
ダラダラと時間ばかりつぶす。そのため、頭が熱くなることがない。ジョギングにたと
えて言うなら、走るでもない、歩くでもないといった感じ。道草ばかり食って、前に進ま
ない。
平均的な子どもは、ここ一番というとき、カッとなって、その作業に夢中になったりす
る。しかしこのタイプの子どもには、それがない。熱くなるということ、そのものがない。
ほかの子どもたち
が、先を争って作業をするようなときでも、柔和な表情を浮かべて、知らぬ顔をしている。
あとをのんびりとついていく。
(3)競争心、闘争心に欠ける
「勝つ」「負ける」という感覚そのものが、弱い。あるいは負けても、平気。競争心、闘
争心がなく、最初から、万事、あきらめムード。
では、どうすればよいか。以前書いた原稿の中から、いくつかを拾ってみる。
Hiroshi Hayashi+++++++++++はやし浩司
子どもが勉強から逃げるとき
++++++++++++++++
やらせればできるはず……と考えたら、
STOP!
中には、「うちの子をもっと、しぼって
ください!」と、頼む親だっている。
しかしこの方法では、子どもは、伸びない。
++++++++++++++++
●フリ勉、ダラ勉、ムダ勉
子どもは勉強から逃げるとき、独特の症状を示す。まずフリ勉。
いかにも勉強しているというフリをする。頭をかかえ、黙々と問題を読んでいるフリをす
る。しかしその実、何もしていない。何も考えていない。
次にダラ勉。一時間なら一時間、机に向かって座っているものの、ダラダラしているだけ。
マンガを読んだり、指で机をかじったり、爪をほじったりする。
このばあいも、時間ばかりかかるが、その実、何もしていない。ムダ勉というのもある。
やらなくてもよいようなムダな勉強ばかりして、時間をつぶす。折れ線グラフをかくとき
も、グラフばかりかいて時間をつぶすなど。
●一時間で計算問題を数問!
こういう状態になったら、親は家庭教育のあり方を、かなり反省しなければならない。
こんなこともあった。ある母親から、「夏休みの間だけでも、息子(小二)の勉強をみてほ
しい」と。遠い親戚にあたる母親だった。そこでその子どもを家に呼ぶと、その子どもは
バッグいっぱいのワークブックを持ってきた。
見ると、どれも分厚い、文字がびっしりのものばかり。その上、どれも子どもの能力を超
えたものばかりだった。母親は難しいワークブックをやらせれば、それだけで勉強がよく
できるようになると思っていたらしい。
案の定、教えてみると、空を見つめて、ぼんやりとしているだけ。ほとんど何もしない。
同じ問題を書いては消し、また書いては消すの繰り返し。一時間もかかって、簡単な計算
問題を数問しかしないということもあった。小学低学年の段階で一度こういう症状を示す
と、なおすのは容易でない。
●意欲を奪う五つの原因
子どもから学習意欲を奪うものに、(1)過負担(長い学習時間、回数の多い塾通い)、(2)
過関心(子どもの側から見て、気が抜けない家庭環境、ピリピリした親の態度)、(3)過
剰期待(「やればできるはず」と子どもを追いたてる、親の高望み)、(4)過干渉(何でも
親が先に決めてしまう)、それに(5)与えすぎ(子どもが望む前に、あれこれお膳立てし
てしまう)がある。
たくさん勉強させればさせるほど、勉強ができるようになると考えている人は多い。し
かしこれは誤解。
『食欲がない時に食べれば、健康をそこなうように、意欲をともなわない勉強は、記憶を
そこない、また記憶されない』と、あのレオナルド・ダ・ビンチも言っている。あるいは
より高度な勉強をさせればさせるほど、勉強ができるようになると考えている人もいる。
これについては誤解とまでは言えないが、しかしそのときもそれだけの意欲が子どもにあ
ればよいが、そうでなければやはり逆効果。
要は集中力の問題。ダラダラと時間をかけるよりも、短時間にパッパッと勉強を終える
ほうが、子どもの勉強としては望ましい。実際、勉強ができる子どもというのは、そうい
う勉強のし方をする。私が今知っている子どもに、K君(小四男児)という子どもがいる。
彼は中学一年レベルの数学の問題を、自分の解き方で解いてしまう。
そのK君だが、「家ではほとんど勉強しない」(母親)とのこと。「学校の宿題も、朝、学校
へ行ってからしているようです」とも。
ついでながら静岡県の小学五、六年生についてみると、家での学習時間が三〇分から一
時間が四三%、一時間から一時間三〇分が三一%だそうだ(静岡県出版文化会発行「ファ
ミリス」県内一〇〇名について調査・二〇〇一年)。
(参考資料)
静岡県の小学五、六年生についてみると、家での学習時間が……
30分から1時間……43%
1時間から1時間30分……31%だそうだ。
(静岡県出版文化会発行「ファミリス」県内100名について調査・2001年)。
Hiroshi Hayashi++++++++June.09+++++++++はやし浩司
●変わる「勉強」への意識
もっとも今、「勉強」そのものの内容が大きく変わろうとしている。「問題を解ける子ど
も」から、「問題を考える子ども」へ。「知っている子ども」から、「何かを生み出す子ども」
へ。さらには「言われたことを従順にこなす子ども」から、「個性が光る子ども」へ、と。
少なくとも世界の教育はそういう方向に向かって動いている。
そして当然のことながら、それに合わせて教育内容も変わってきている。大学の入学試験
のあり方も変わってきている。だから昔のままの教育観で子どもに勉強させようとしても、
それ自体が今の教育にはそぐわないし、第一、子どもたちがそれを受けいれない。
たとえば昔は、勉強がよくできる子どもが尊敬され、それだけでクラスのリーダーになっ
た。しかし今は違う。「勉強して、S君のようないい成績をとってみたら」などと言うと、
「ぼくらは、あんなヘンなヤツとは違う」と答えたりする。「A進学高校へ行くと勉強させ
られるから、A進学高校には行きたくない」と言う子どもも、珍しくない。それがよいの
か悪いのかは別にして、今はそういう時代なのだ。
……などなど、そういうことも考えながら、子どもの勉強を考えるとよい。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
子どもの勉強グセ 勉強嫌い 勉強を避ける子供)
Hiroshi Hayashi+++++++++++はやし浩司
●子どもを本好きにする法
子どもの方向性を知るとき
++++++++++++++++
子どもを伸ばす最大のコツは、
子ども自身が伸びる方向性に沿って、
子どもを伸ばす。
無理をしない。その一言に尽きる。
++++++++++++++++
●図書館でわかる子どもの方向性
子どもの方向性を知るには、図書館へ連れて行けばよい。そして数時間、図書館の中で自
由に遊ばせてみる。そしてそのあと、子どもがどんな本を読んでいるかを観察してみる。
サッカーが好きな子どもは、サッカーの本を読む。動物が好きな子どもは、動物の本を読
む。そのとき子どもが読んでいる本が、その子どもの方向性である。
その方向性にすなおに従えば、子どもは本が好きになる。さからえば、本が嫌いになる。
無理をすれば子どもの伸びる「芽」そのものをつぶすことにもなりかねない。ここでいく
つかのコツがある。
●無理をしない
まず子どもに与える本は、その年齢よりも、1~2年、レベルをさげる。親というのは、
どうしても無理をする傾向がある。6歳の子どもには、7歳用の本を与えようとする。7
歳の子どもには、8歳用の本を与えようとする。この小さな無理が、子どもから本を遠ざ
ける。
そこで「うちの子どもはどうも本が好きではないようだ」と感じたら、思いきってレベル
をさげる。本の選択は、子どもに任す。が、そうでない親もいる。本屋で子どもに、「好き
な本を一冊買ってあげる」と言っておきながら、子どもが何か本を持ってくると、「こんな
本はダメ。もっといい本にしなさい」と。こういう身勝手さが、子どもから本を遠ざける。
●動機づけを大切に
次に本を与えるときは、まず親が読んでみせる。読むフリでもよい。そして親自身が子
どもの前で感動してみせる。「この本はおもしろいわ」とか。これは本に限らない。
子どもに何かものを与えるときは、それなりのお膳立てをする。これを動機づけという。
本のばあいだと、子どもをひざに抱いて、少しだけでもその本を読んであげるなど。この
動機づけがうまくいくと、あとは子どもは自分で伸びる。そうでなければそうでない。こ
の動機づけのよしあしで、その後の子どもの取り組み方は、まったく違ってくる。
まずいのは、買ってきた本を袋に入れたまま、子どもにポイと渡すような行為。子どもは
読む意欲そのものをなくしてしまう。無理や強制がよくないことは、言うまでもない。
●文字を音にかえているだけ?
なお年中児ともなると、本をスラスラと読む子どもが現れる。親は「うちの子どもは国
語力があるはず」と喜ぶが、たいていは文字を音にかえているだけ。内容はまったく理解
していない。
親「うさぎさんは、どこへ行ったのかな」
子「……わかんない」
親「うさぎさんは誰に会ったのかな?」
子「……わかんない」と。
もしそうであれば子どもが本を読んだら、一ページごとに質問してみるとよい。「うさぎさ
んは、どこへ行きましたか」「うさぎさんは、誰に会いましたか」と。あるいは本を読み終
えたら、その内容について絵をかかせるとよい。
本を読み取る力のある子どもは、一枚の絵だけで、全体のストーリーがわかるような絵を
かく。そうでない子どもは、ある部分だけにこだわった絵をかく。また本を理解しながら
読んでいる子どもは、読むとき、目が静かに落ち着いている。そうでない子どもは、目が
フワフワした感じになる。
さらに読みの深い子どもは、一ページ読むごとに何か考える様子をみせたり、そのつど挿
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うまでもない。
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