最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●10月5日(2)

2009-10-05 07:47:55 | 日記



Hiroshi Hayashi++++++++AUG・09++++++++++はやし浩司

●9月の抱負

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明日から9月。
講演の季節。
私は最近、講演に招かれると、できるだけ
先方の地で、そのまま旅館に泊まるようにしている。

来週は、F県のN町と、伊豆半島のA温泉で、
それぞれ一泊することになっている。
楽しみ……というより、そういう楽しみを
用意しておくと、心もはずむ。
講演旅行も、ずっと楽しくなる。
言い忘れたが、私はいつもワイフを連れて行く。
ワイフの趣味は、旅行。
それを満足させてやるのも、夫の役目。

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●料理は最低

 N町の旅館では、鮎の塩焼きが出るという。
A温泉では、伊勢海老の姿焼きが出るという。
結構な料理だが、私たち夫婦は、基本的には小食。
回転寿司でも、2人で、7~8皿が限度。
ときには、6皿。
それ以上は食べられない。

 だから旅館を予約するときも、料理はいつも最低の料理を注文する。
追加料理は、なし。
不要。
そのかわり、風呂の設備のよい温泉を選ぶ。
湯質がよければ、文句なし。


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【熟年離婚】(17% of old couples have been divorced now in Japan)

●ふえる熟年離婚

厚生省大臣官房統計情報・人口動態統計課の「人口動態調査」によると、昭和25年から
平成7年までの間に、離婚率は、4・6倍になったという。

 その中でも、結婚生活20年以上の熟年夫婦の離婚率は、3・5%から、16・9%に
まで上昇しているという。17%といえば、ほぼ5組に1組ということになる!

 実は、私の知人の中にも、今、離婚の危機に立たされている人が、何人かいる。しかし
そういう人たちと会って話をしてみると、どこまでが冗談で、どこから先が、真剣なのか、
わからなくなってしまう。そのわからなさこそが、この熟年離婚の特徴の一つかもしれな
い。

知人「もう、5年も、セックスレスだよ」
私「本当かあ!」
知人「寝室も別々だよ」
私「本当かあ!」

知人「だからさ、オレにも、愛人がいてさ」
私「本当かあ!」
知人「家内も、今ごろは、どこかの大学生と、飲み歩いているよ」
私「本当かあ!」と。

 そんな調子で、会話がかみあわなくなってしまう。が、それでいて、その奥さんからは、
こまめに礼状が届いたり、電話がかかってきたりする。離婚の雰囲気など、どこにも感じ
させない(?)。

 で、それを話題にする私のほうも、疲れた。私の実感では、「離婚する」「離婚する」と、
騒ぐ人ほど、離婚しない。本当に離婚する人は、静かに、だれにも悟られずに、離婚する
……ということか。

 その熟年離婚には、大きな特徴がある。今までの経験をまとめてみると、こうなる。

(1)夫の知らないところで、妻側が、先に離婚の決意をかためてしまう。
(2)それまでは表面的には、従順で、家庭的な妻であることが多い。
(3)夫の職業は、ほとんどが会社勤めのサラリーマン。会社人間であることが多い。
(4)夫は、まじめタイプ。むしろ、家庭思い。家族思い。家庭サービスもしている。
(5)共通の趣味や、目的がない。休日などは、バラバラの行動をすることが多い。
(6)妻側から離婚を申し出られると、夫は、「どうして?」と、ろうばいしてしまう。
(7)子どもの結婚など、子育てが終わったときなどに、離婚しやすい。

 ほかにもいろいろあるが、実は、私たち夫婦も、あぶない。しかし私のように、「あぶな
い」「あぶない」と思っている夫婦は、離婚しない。それを知っているから、「多分、だい
じょうぶだろう」と、自分では、そう思っている。

 そこでこうした熟年離婚を防ぐには、どうしたらよいかということになる。が、それと
て、つまり、「防ぐ」という発想とて、一方的に、夫側の勝手にすぎない。夫としては、離
婚されたら困るかもしれない。しかし一方の当事者である、妻側は困らない。離婚を望ん
でいる。

 だから「防ぐ」という発想そのものが、夫側のものでしかない。妻側にすれば、「どうす
れば、離婚できるか」。さらには、「どうすれば、夫の束縛から解放されて、自分らしい人
生を、もう一度、生きることができるか」ということが、問題なのだ。

 事実、熟年離婚する妻たちは、こう言っている。「残りの人生だけでも、私らしい生き方
を、してみたい」と。だから、「防ぐ」という発想そのものが、そぐわない。そういう妻た
ちにとっては、かえって迷惑になる。

 そこで、これはあくまでも夫側の立場の意見だが、熟年離婚を防ぐためには、とにかく
『協同意識』をもつしかないのではないかということ。共通の目的が無理なら、趣味でも
よい。たがいに、たがいの心の補完をしあうような活動をしなければいけない。土日にな
ると、夫は、ひとりで魚釣り。妻は、テニス仲間と旅行……というのでは、あぶないとい
うこと。

 で、私たち夫婦も、その熟年離婚の予備軍のようなものだから、偉そうなことは言えな
い。しかし最近、私は、こう思う。

 夫は、夫で、妻の生きがいを、いっしょにさがし、育ててやる。それが熟年離婚を防ぐ、
最大の方法ではないか、と。「私は夫だ。お前らを食わせてやっている」という発想では、
熟年離婚されても、文句は言えない。

 そう言えば、離婚の危機にある(?)と思われている、冒頭にあげた知人たちは、どの
人も、どこか権威主義的。夫意識が強すぎるのでは? 「男は仕事だけしていれば、一人
前」「それでじゅうぶん」「妻は家庭に入って、家事をすればよい」と、日常的に、そんな
ふうに考えているような感じがする。つまり、そういう発想をする夫ほど、あぶないので
は?

 今夜もワイフに、「おい、今じゃあ、5組に1組が熟年離婚する時代だそうだよ。20年
間も結婚生活をしていてね……」と話すと、ワイフは、どこか感慨深げ。「じゃあ、私たち
も……」と言いそうな雰囲気だった。うちも、あぶないなア~。

【補記】

 どうせ17%も、熟年離婚するなら、そういう熟年離婚を、積極的に考えなおしてみた
ら、どうだろうか。夫婦も、いつまでも「結婚」というワクにとらわれないで、自由に、
自分たちの時間を楽しむとか……。そういう発想で、たがいの関係を、もう一度、つくり
なおす。

 もっと言えば、「結婚」という概念を、一度解体した上で、つくりなおす。こういう時代
になったのだから、いつまでも、旧態依然の結婚観にしがみついているほうが、おかしい
のかも?

Hiroshi Hayashi++++はやし浩司

●疑似・熟年離婚

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9月x日、私は故郷のM町と、絶縁する。
言うなれば、「熟年・離縁」。
故郷と言いながら、私にとっては、腐れ縁。
思いも枯れた。
未練も枯れた。
言い残すことは、何もない。
いろいろ言いたいことはある。
あるが、今さら言いたくもない。
言ったところで、何も変わらない。
説明しても、どうせわからないだろう。
どうにもならない。
いや、それ以上に、私の人生も、秒読み段階に入った。
だからきれいさっぱり、自分の心の中から消す。
だから「熟年・離縁」。

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●熟年離婚

 人は時として、ひとつの人生を生きながら、別の人生を経験する。
ひとつの例が、「熟年離婚」と「熟年・離縁」。
まったくちがうようで、中身は同じ。
心の動きは同じ。
今、私は熟年・離縁を経験しながら、他方で、熟年離婚を経験しつつある。
が、どうか心配しないでほしい。
私とワイフが離婚するわけではない。
そのつもりもない。
あくまでも「熟年・離縁」。

つまり人の心は複雑なようで、ときに、定型化することができる。
似たような例を経験しながら、それをもとに別の経験を定型化することができる。
わかりやすく言えば、私は今、熟年・離縁を経験しながら、「熟年離婚もこんな
ものだろうな」と、想像することができる。

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