最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

1/3 マガジン(1-19) うつ病とは仲良くつきあう

2011-01-19 05:50:24 | 日記
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子育て最前線の育児論byはやし浩司   2011年 1月 19日
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●うつ病、私のばあい(Depression for my Case)

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今朝、うつ病についてのエッセーを書いた。
いくつかのBLOGに載せた。
で、驚いた。
昼までに、10件近い書き込みや、コメントが
あった。
こんなことは、めったにない。

改めて、みなさんの関心の深さに驚く。

++++++++++++++++

●病識

 精神疾患の世界では、「病識のある・なし」で、症状の軽重が決まるという。
「私はおかしい?」と思っている人は、症状はまだ軽い。
治りやすい。
半面「私はだいじょうぶ!」とがんばっている人ほど、症状は重い。
治りにくい。
病識があれば、自分で自分の精神をコントロールすることができる。
自ら「治療」を考えることができる。
病識がないと、それができない。

 肉体の病気とちがって、精神の病気は、脳のCPU(中央演算部)が変調するため、
自分でそれに気づくことがむずかしい。
そこで大切なことは、まず自分でそれに気づくこと。
それがうつ病にかぎらず、ほかの精神疾患も含めて、この種の病気と闘う第一歩
ということになる。

●擬似病識

「擬似病識」という言葉は、私が考えた。
つまり病識は病識でも、病識がありながらも、中には精神疾患に振り回されてしまって
いる人がいる。
病院へも通っている。
薬ものんでいる。
しかしそれ以上に、自分の精神の変調を分析することができない。
「おかしい」「おかしい」と思いながらも、その段階で思考を停止してしまう。
それを「擬似病識」という。

 このタイプの人は、薬を常用しているだけに、かえって症状を悪化させてしまう。
言い忘れたが、向精神薬というのは、できるだけ最小限にとどめたほうがよい。
とくに脳間伝達物質や脳内ホルモンをコントロールするような薬物には、気をつけた
ほうがよい。
相手が子どもなら、なおさらである。
よい例が、リタリン。

一時はAD・HDの治療薬として、たいへんもてはやされた(2000年ごろ)。
しかし今は、治療薬としては、ほとんど使われていない。

●フィードバック

 脳には「フィードバック」と呼ばれる特殊な反応がある。
たとえば脳内にAという脳内ホルモンが分泌されると、同時に、それを打ち消す
別の脳内ホルモンBが分泌される。
つまり(+)と(-)のホルモンが、たがいに打ち消しあう状態になる。
こうして脳は、脳内をいつもクリア(クリーン)な状態に保とうする。

 脳科学の世界では、常識である。

 よく似た例に、副腎皮質ホルモンと呼ばれる「治療薬」がある。
「魔法のホルモン」と、これも一時は、よく言われた。
「ステロイド」と言えば、「ああ、あれか」と思い起こす人は多いだろう。
しかし最近では、「悪魔の毒薬」という名前で呼ばれるようになった。
ステロイド剤を常用すると、肝心の副腎がホルモンを分泌しなくなってしまう。
つまり一時的には顕著な効果を得られても、そのあと猛烈な反作用が働く。
副作用も出てくる。
症状がかえって重くなってしまうことも多い。

 こうした現象を知れば知るほど、脳内ホルモンの人為的操作には、慎重にならざる
をえない。
が、ここでひとつの重大な問題が生じてくる。
精神科医たちにしても、薬を処方しないことには、収入が得られない。
あるドクターはこう言った。
「カウンセリングだけでは、お金は取れません」と。
「5人近い看護士たちを、どうやって養っていくのですか」とも。

 こうして薬漬けの患者がふえる。

●うつ病

 私も30歳になったころ、不眠に悩んだ。
朝早く、目が覚めるようになってしまった。
そこで行きつけの内科へ行くと、いくつかの薬を処方してくれた。
が、カルテを見て、驚いた。
そこには日本語で、「うつ病」と書き込まれていた。

 私はそれに反論した。
「先生、私はその病気ではないと思います」と。
するとそのドクターは、つぎつぎと私の症状を言い当てていった。
「数日前から仕事が気になることがあるでしょ!」
「何でも完ぺきにしないと気がすまないでしょ!」
「人に頼まれたりすると、断われないでしょ!」と。

「さすが!」と驚いていると、そのドクターはこう言った。
「実はね、林さん、私もそうなんですよ」と。

●心の風邪

 うつ病を恥じることはない。
「まじめ病」ともいう。
軽重の違いはあるが、現代病のひとつ。
たった50年前とくらべても、日本人を包む社会は、大きく変わった。
たとえば私が子どものころは、父親たちは客と将棋をさしながら、仕事を
していた。
社会全体が、今よりはるかにゆったりとしていた。
家業は自転車屋だった。

 それに比べ、今は、目まぐるしいなどというものではない。
分単位、秒単位で社会が動いている。
つまり人間がおかしくなったのではない。
社会が狂った。
事実、アメリカ人の3分の1が、うつ病もしくはうつ病状態にあると言われている。
日本人にしても、ほぼ同じ割合で患者がいると考えてよい。
だからこう居直ればよい。

ハハハ、我ら、天下のうつ病族よ!
まじめな人間ほど、そうなるのよ!、と。

うつ病といっても、今では何でもない病気。
「心の風邪」という言葉を使う人もいる。
つまりそれだけありふれた病気ということ。
気にすることはない。
仲よくつきあえばよい。
この道40年の患者がそう言うのだから、まちがいない。

●こだわり

 うつ病との闘いを一言で言えば、「こだわりとの闘い」ということになる。
いかに、こだわりと闘うか。
それがポイント。
これには2つの方法がある。
(あくまでも素人判断。)

 (1)ひとつは、ものごとにこだわり始めたら、できるだけ早い段階で、それを止め
ること。
もうひとつは、(2)(こだわり)を、別の分野に拡散させること。

 とくに重要なのが、人間関係。
近親や家族関係。
悶々と悩み始めたら、要注意。
できるだけ早い段階で、考えるのをやめ、気分転換を図る。
映画に行ったり、旅行に行ったりする。
が、それだけでは足りない。
「こだわり」を拡散させる。

 私のばあい、ほかの分野に興味をもつことで、こだわりを拡散させている。
社会問題、政治問題、教育問題など。
効果的なのは、UFO問題。
視野がぐんと広くなる。
宇宙的な視野から自分をながめることは、それだけでも楽しい。
つまりそういう形で、こだわりが一点に集中するのを防ぐ。

 ほかに買い物もよい。
昨日も、SONYのPSP(ゲーム機)を、衝動買いした。
ネットの閲覧もできる、スグレもの。
私のばあい、(あくまでも私のばあいだが)、買い物依存症的なところがある。
新しい電子製品をいじっていると、それだけで気分がよくなる。
脳内でモルヒネ系のホルモンが分泌されるためらしい。

●仲よくつきあう

 大切なことは、自分を異常と思わないこと。
前にも書いたが、「心の風邪」と呼んでいる人もいる。
あなたもなるし、私もなる。
だれだって、なる。
なって当たり前。

日本では「精神疾患」というと、偏見と誤解で、特別視する傾向がある。
もちろん軽重はあるが、基本的には、同じ。
つまり「私はうつ病」と、居直ればよい。
居直って、あとは仲よくつきあえばよい。
悪いことばかりではない。

 私もうつ病を経験して、他人の心の苦しみや悲しみ、それに孤独が、よく理解
できるようになった。
それまでの私は、どこかチャラチャラした現代人(?)だった。
が、今は、四季折々の変化を見ながらも、そのつど、それをズシリと心の中で
受け止めることができるようになった。
もちろん人生の重みも、理解できるようになった。

++++++++++++++++++++

2010年の1月にも、同じような原稿を
書いていたのがわかりました。

それをそのまま掲載します。

++++++++++++++++++++

●うつ

++++++++++++++++++

うつ状態というのは、それになった人でないと、
どういう症状なのか、わからない。
とくに心の健康な人には、わからない。
「気のせい」とか、「心の持ち方の問題」とか言って、
簡単に片づけてしまう。

そういう人に出会うと、うつ状態の人は、
絶望感すら覚える。
この病気だけは、理屈だけで割り切ることができない。
脳間伝達物質の偏(かたよ)りで発症するため、
本人自身の力では、コントロールできない。

たとえばよくある早朝覚醒。
これにしても、朝早く目が覚めてしまう。
目が覚めてしまうから、どうしようもない。
「もっと眠っていよう」と思えば思うほど、
頭が冴えてしまう。
たった今が、そうだ。

++++++++++++++++++++

●私のばあい

 うつ病にも、さまざまなタイプがある。
が、それについて書くのが、ここでの目的ではない。
また書いても、参考にならない。
それに私は、その病気の専門家ではない。

 が、私のばあいは、ひとつのことにこだわり始めると、どんどんとその深みにはまってしまう。
ふだんなら笑ってすませるような話でも、「ぜったいに許せない」とか、「あいつはまちがっている」とか、そういうふうになる。
神経は緊張状態にあるため、ささいなことで激怒したり、大声をあげたりする。

 で、精神安定剤が効果的かというと、そうとも言い切れない。
そのときはぼんやりとした睡魔に襲われるが、1、2日もすると、かえって神経がいらだってしまう。
だからやや長期的な視点で考えると、こうした「精神薬」は、必要最小限にしたほうがよい。
とくに脳間伝達物質をいじるときは、そうしたほうがよい。

●タネ

 うつ病には、かならず原因となっている(タネ)がある。
そのタネを、まず取り除くこと。
そのタネさえ取り除けば、ときとして、パッと気が晴れる。

 で、私のばあい、精神的な負担感には、たいへん弱い。
心が過度に緊張するあまり、数時間もすると、ヘトヘトに疲れてしまう。
実際には、数時間はともかくも、1日もつづかない。
攻撃的に爆発するか、反対に、あきらめて、心の整理を先にしてしまう。
投げやりになることもある。
「負けるが勝ち」と逃げてしまうこともある。

 どうであるにせよ、うつ状態というのは、本人にとっても、いやな状態である。
悶々とすればするほど、心が蝕(むしば)まれていく。
いじけたり、くじけたり、ひがみやすくなったりする。

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