最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

2/2 人体の不思議展

2012-02-18 13:28:06 | 日記


●日本ユニセフ協会

 このところ毎晩のように、テレビに、「日本ユニセフ協会」のコマーシャルが入る。
例によって、例のごとく、募金集めのコマーシャル。

 テレビだけではない。
週刊誌や雑誌などにも。

(この世界には、記事広告というのもある。
直接的に宣伝するのではなく、間接的に、記者に記事を書かせ、広告する。
それを「記事広告」という。)

疑問の第一。
「国連の一機関が、テレビでコマーシャル?」と。
だれしも、そう思う。
が、これには、ちゃんとウラがある。

 以前書いた原稿をさがしてみる。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

すぐ見つかった。
日付は、2010年9月になっている。
それを手直しする。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

【日本ユニセフvs国連ユニセフ】(2010年9月記)

●日本ユニセフ協会とは何か?

 私は知らなかった。
国連のユニセフ(以下、国連ユニセフ)と日本のユニセフ(正式名:日本ユニセフ協会、以下、日本ユニセフ)とは、別組織。
しかも日本ユニセフというのは、「財団法人」の名を載せてはいるが、「一般民間団体」?
道理で……というか、あの団体は、そのつど著名人をうまく利用している?
……というか、著名人やタレントばかりを、頭に、ズラリと並べている。
そのウサン臭さは、私も感じていた※。

 だれかの紹介で、私のところにも、ダイレクトメールが届いたことがある。
それをきっかけに何度か寄付金を送った。
が、それ以後、毎年、私の住所、名前をあらかじめ印刷したネームカードとともに、寄付金の募集用紙が送られてきた。
「熱心な団体だな?」とは思ったが、それには先にも書いたように、ウラがあった。

ウィキペディア百科事典には、つぎのようにある。

『……(日本ユニセフは)、36の国と地域にある「ユニセフ国内委員会(Committee for UNICEF)」のうちの1つであり、国際連合児童基金 (国連ユニセフ) の日本事務所ではない。
(ユニセフ本部(国際連合児童基金)との関係参照)』と。

 さらに明確に、『(日本ユニセフは)、日本における「ユニセフ国内委員会」として、世界におけるユニセフの活動を支援するために、日本において寄付募集、広報・啓蒙活動、政策提言協力を行うことを使命としている。

日本ユニセフ協会と国連ユニセフ(UNICEF)は、基本的に別組織である』(以上、ウィキペディア百科事典)と。

『「日本ユニセフ」という名称をもつが、国際連合児童基金 (国連ユニセフ)の日本事務所ではない。

日本ユニセフ協会は、ユニセフ本部と協力協定を結んでいる団体であり、日本において民間人・民間団体・企業向けにユニセフを代表する唯一の組織である。

日本における民間協力の窓口として運営されている非政府組織であって、国連機関ではない。
ユニセフ本部は東京都内に「ユニセフ東京事務所」を設置しているが、この事務所もユニセフ日本支部ではない』(以上、ウィキペディア百科事典より)と。

 だんだんとわかってきたぞ!

「日本ユニセフ」と「国連ユニセフ」。
この両者は、まったくの別組織。

 つまり平たく言えば、「日本ユニセフ」は、国連機関のひとつである「ユニセフ」という名前を巧みにまぶしながら、日本人から金を集めている(?)。
そういう疑念も浮上してきた。

 『日本における国際連合児童基金(=国連ユニセフ)の出先機関は、東京都渋谷区神宮前の国連大学ビルの中にある』とある。
「国際連合児童基金東京事務所」(ユニセフ東京事務所)というのが、それ。

 一方、日本ユニセフのHPには、つぎのようにある。

『「財団法人日本ユニセフ協会と密接に協力しながら」各種の交渉などに当たっていることになっている。と。

ほぼ同一の意味の記述は、ユニセフ公式サイトにもあり、日本ユニセフ協会は、ユニセフ東京事務所(=国連ユニセフ)の業務の一部にも関わりを持っている」と説明している』(以上、日本ユニセフ協会サイトによる)と。

この部分を注意深く読んでほしい。
「業務の一部にも関わりを持っている」(日本ユニセフ)と。
(日本ユニセフ)イコール(国連ユニセフ)ではない。
(国連ユニセフ)イコール、(日本ユニセフ)でもない。
「業務の一部に、関わりをもっている」だけ。
この部分を注意深く読むと、そうなる。

 つまり日本ユニセフ側は、「私たちは(国連)ユニセフとは無関係ではない。
ユニセフと『密接に協力しながら』活動している」と。
そんな煙幕を張っている。
だったらはじめから、無私無欲で、なぜ国連ユニセフ(本部)に協力しないのか。
協力すれば、それですむはず?
 
 どうしてこういう回りくどい言い方をするのだろう。

 私の記憶にまちがいがなければ、こういうこと。

「日本ユニセフ」は、集めた寄付金の75%を、「国連ユニセフ」に納める。
残りの25%(上限)については、「日本ユニセフ」のほうで、自由に使用することができる※。
職員の給料や活動費などに充てることができる。

 が、こんなおいしい話はない。
ふつうの常識のある人なら、そう考える。

たとえばウィキペディア百科事典には、こうある。

『2007年度は、日本ユニセフ協会は176億5671万円を集め、その81%をユニセフ本部に拠出した』と。

 つまり残りの19%は、日本ユニセフの取り分。
単純に計算すれば、約33億6000万円!
何もしなくても、つまり事務所に座っているだけで、約33億6000万円!
約33億6000万円だぞ!

 記事の内容は、ウィキペディア百科事典に取ってもらうことにする。

 が、なぜ、今、テレビのコマーシャルなのか?

 単純に考えれば、「募金が集まりにくくなった」?
今、日本は、アフリカの難民救運動どころではない。
3・11大震災による震災被害で、たいへん!
それにこんなことも言える。

 人の善意は、テレビのコマーシャルとは、基本的な部分で、なじまない。
選挙が近くなると、どこかの宗教団体は、さかんにテレビのコマーシャルを流し始める。
なぜか?
……理由など、改めてここに書くまでもない。

 が、日本ユニセフのコマーシャルは、そのコマーシャルとどこか似ている。
どこかウサン臭い。
そんなコマーシャル代が払えるなら、その分だけでも、難民救済とかに、回せばよい。
1円でも、多く。
そして「国連ユニセフ」には、こう言えばよい。

「日本も、今、それどころではありません。寄付金が少なくてすみません」と。
募金が減ったからといって、しかたのないこと。
が、テレビコマーシャル?

難民救済という高邁な精神と、テレビなでコマーシャルを流して募金を集めるという通俗的な行為は、基本的な部分で、矛盾している。
「募金が少なくなっても、それはそれでしかたのないこと」と。
常識のある人は、そう考える。

 あるいは日本ユニセフは、3・11大震災で被災者になった人のために、どうして募金活動を始めないのか。
大きな被害を受けた、日本の子どもたちだって、いる。
「善意」という心は、どの方向に向かおうとも、「善意」。

 ……ともあれ、どうもよくわからない。
つい先月(1月)は、週刊A誌に、国内委員会大使のA・チャンが特集されていた。
5ページという、大特集である。
「ポロポロと涙をこぼして……難民の子どもたちを……」(記憶)という記事もあった。
が、これもおかしい。
どこか、おかしい。

 もう一度、募金の流れを図示してみる。

(日本人一般)→(日本ユニセフ)→(国連ユニセフの東京事務所)→(国連ユニセフ)。
その募金を使い、(国連ユニセフ)が、難民救済活動を展開している。
(日本ユニセフ)がしているわけではない。

 なお(国連ユニセフの東京事務所)は、小さな事務所と聞く。
が、(日本ユニセフ)のほうは、住所からもわかるように、超立派なビル※。
何か、おかしい。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

(注※……以下、ウィキペディア百科事典より)

●批判

『日本ユニセフ協会が集めた寄付金等の収入は、ユニセフ本部に、その全額が送金されるのではない。
募金活動の際にその旨明記されていないことが多い点や、その用途が適切かについて議論がある』(ウィキペディア百科事典)と。

●日本ユニセフの取り分

『日本ユニセフ協会は国際連合(UN)内の国際連合児童基金(ユニセフ)と協力協定を結び、日本からの民間拠出金を取りまとめている、あくまで民間協力の団体である。
従って、職員の身分は国際公務員・国家公務員ではなく、団体職員である。

なお、日本ユニセフ協会はユニセフ本部との協定により、専ら協会の活動費として用いられる会費の他に、寄付金の一部(上限25%)を協会自身の活動資金やユニセフ活動への広報・啓蒙活動の為に留保しており、留保額を除いた寄付金がユニセフ本部に拠出されている』(ウィキペディア百科事典)と。

●協会ビル

『……2001年6月、25億円を使って、都内でも有数の一等地である港区高輪に、協会のビル「ユニセフハウス」(地下1階、地上5階建、延床面積3702平方メートル)を建設した。
そこで、このようなビルを建てるのが寄付金の具体的使い道の妥当性として問題にされている』(ウィキペディア百科事典)と。

 ほかにも日本ユニセフに対する批判は多い。
詳しくは、ウィキペディア百科事典を参考。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%BB%E3%83%95%E5%8D%94%E4%BC%9A

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Hiroshi Hayashi+++++++Feb. 2012++++++はやし浩司・林浩司

【権威主義】(日本の肩書き社会)

++++++++++++++++++++++

 日本人は、肩書きを見て、その人を判断する。
古来、江戸時代からつづく、身分制度の名残と考えてよい。
その1例が、「本」。

 ほんの20年前のこと。
小学生が使うようなワークブックにさえ、ズラズラと、大学の教授らの名前と肩書きが並んでいた。
その1例を紹介する。

なおこの「本」は、私自身が、企画、構成した「本」である。
もちろんこれらの名前と肩書きは、読者をだますための、7つ道具。
読者は、これを見て、「本」を買う。
さらにもちろん、これらの大学の教授らは、そのほとんどが原稿にすら目を通していない。
たいていは、つぎのような電話で、話が決まる。

 出版社「今度、XXという子ども向けの月刊雑誌を出します。監修者に先生のお名前を拝借してよろしいでしょうか」
教授たち「はあ、結構ですよ。お任せします」と。

が、出版社のほしいのは、「肩書き」。
「名前」ではない。
教授たちも、それを知っていて、名前を貸す。

以下、「N・子ども月刊雑誌」(X社発刊)の監修者たち。

*********************

AR……東京大学教授
ID……港区S小学校教諭
IZ……F協会研究員
UN……慶應義塾幼稚舎教諭
OH……筑波大学名誉教授
OM……東京都S区O小学校教諭
KM……Gプラネタリウム
KS……東京都X研究員
SH……X動物園
TM……国立科学博物館xx室長
TM……筑波大学教授
NY……商船大学教授
HY……横浜国立大学教授
(以下、10数名が並ぶ)

*********************

 が、さらに出版社が、こうした名前を並べる理由には、もうひとつウラがある。
著作権の問題である。

 たとえば、XX研究所のYY教授の文献から、原稿を加工、転載したとする。
一部転載でもよい。
そのままでは無断転載になる。
そこで「本」になる前に、先に、こうした教授たちを、監修者に仕立てあげる。
「先生のお書きになった、xxという本から、一部、引用させていただけませんか。
つきましては、先生には、監修者になっていただきたいのですが……」と。

こうすれば、あとあと、無断転載(=盗作)が問題になることはない。

 ただしこうした作業は、出版社と相手方との間で交わされる。
かなり上層部の人たちの間で、やり取りされる。
それぞれの編集長は、それぞれの人たちと人脈をもっている。
その人脈を利用する。

 こうした手法は、「悪い」に決まっている。
かぎりなく詐欺に近い。
が、ほんの15~20年前には、「本」の、こうした出版方法は、当たり前だった。
ウソだと思うなら、近くの図書館で、少し古い、子ども向けの「本」を見てみればよい。
どの本にも、ズラズラと、そういった名前と肩書きが載っている。

 要するに、こうした名前と肩書きは、「本」を売るための「飾り」に過ぎない。
もっとわかりやすく言えば、「権威付け」。
「ハク付」。
言い換えると、権威のない「本」ほど、こうした「飾り」を多くする。
もちろん「マネー」のため。

「はやし浩司の名前では、売れない。だからxx教授の名前で売ろう」と。

 が、今、その権威主義が、ガラガラと音を立てて崩れ始めている。
先にも書いたように、15年前前後を境にし、大手の出版社からは、この種の出版手法が消えた。

+++++++++++++++++++++++++

●日本ユニセフ協会

 昨日、日本ユニセフ協会についての原稿を書いた。
「テレビコマーシャルまで流し、募金を集めるのはおかしい」と。
「財団法人」にはなっているが、国連のユニセフとは、まったく独立した別組織。
問題の第一は、募金の使われ方。
「上限25%※まで、日本ユニセフ協会のほうで、自由に使うことができる」(ウィキペディア百科事典)と。

 しかし募金する側は、そんなことは知らない。
知らされていない。
募金する側は、「全額、貧しい人たちのために使われる」と信じている。
信じているからこそ、募金する。
が、実際には、33億6000万円もの大金が、日本ユニセフ協会の懐(ふところ)に入っている。

 ウィキペディア百科事典によれば、『2007年度は、日本ユニセフ協会は176億5671万円を集め、その81%をユニセフ本部に拠出した』と。

 つまり残りの19%は、日本ユニセフの取り分。
単純に計算すれば、約33億6000万円!
何もしなくても、つまり事務所に座っているだけで、約33億6000万円!
約33億6000万円だぞ!

 私はこの数字を見て、率直に言って、「おかしい」と思う。
おかしいと思うから、昨日、原稿を書いた。
が、さらにおかしいのは、その役員名。

(注※……募金の使われ方について)

『……日本ユニセフ協会はユニセフ本部との協定により、専ら協会の活動費として用いられる会費の他に、寄付金の一部(上限25%)を協会自身の活動資金やユニセフ活動への広報・啓蒙活動の為に留保しており、留保額を除いた寄付金がユニセフ本部に拠出されている』(ウィキペディア百科事典)と。

●著名人がズラリ

 ウィキペディア百科事典には、日本ユニセフ協会の役員名が載っている。
そこには「社長」「会長」という肩書きが、ズラリと並ぶ。
そのまま紹介させてもらう。

『任期は2008年(平成18年)11月30日から2010年(平成20年)11月29日まで。

• 会長 赤松良子(前副会長、会長代行、文京学院大学顧問、元文部大臣、元駐ウルグアイ大使)
• 副会長 東郷良尚 (前専務理事)
• 専務理事 早水研
他、常務理事3名、理事9名
評議員は50名。
• 日本ユニセフ評議員:朝比奈豊毎日新聞社代表取締役社長

ほか、秋山耿太郎(朝日新聞社社長)等のマスコミ関係者、麻生渡(全国知事会会長)等の政治家、五十嵐敬一(白洋舎相談役)等の財界人、壷内明(全日本中学校長会会長)等の教育関係者、小和田優美子(皇太子妃雅子母)等の著名人等から構成されている』(以上、ウィキペディア百科事典)と。

 今どき、こういう肩書きを並べる団体があること自体、私には信じられない。
何もシーシャパード※を支持するわけではないが、シーシェパードの連中が見たら、腹をかかえて笑うだろう。

 「控えおろう!」と葵の紋章を見せつける、日本ユニセフ協会。
そこはまさに権威主義の世界!
やっていることが、子どもじみている。
幼稚。
「難民救済」を口にするなら、それにふさわしい「土着性」があるはず。
が、その土着性がない。
つまりそうした活動を草の根レベルで展開し、そこからはい上がってきたという土着性。
その土着性がない。
言うなれば、金持ちや成功者の道楽(?)。
そう疑われても、しかたない。
が、それだけではない。
私は、さらにその「道楽」の向こうに、「偽善」を感じてしまう。

(注※……シーシェパード)ウィキペディア百科事典より

『シーシェパード環境保護団体(Sea Shepherd Conservation Society、通称シーシェパードまたはSS)は、海洋生物保護のために直接行動を戦術として用いる国際非営利組織の海洋環境保護団体。
本部はアメリカ合衆国ワシントン州フライデーハーバー(Friday Harbor)。
「シーシェパード」は「海の番犬」、「海の保護者」の意』(ウィキペディア百科事典)と。

 なお日本では、シーシェパードを「テロリスト」と位置づけている。

●偽善

 日本ユニセフ協会がそうであるというのではない。
が、その一方で、こんな話もある。

 私がいっしょに食事をしたことのある女性に、TE氏という人物がいた。
右腕を、大きな包帯で巻いていた。
話を聞くと、ベトナムとカンボジアの国境付近で、難民救済のための救護活動をしているという。
腕に大けがをしたので、休暇をもらい、そのとき日本へ帰ってきているという話だった。
そのとき、鎌倉で、TK先生(東大元副総長(特別補佐))といっしょに、食事をした。
話をいろいろ聞いた。

 が、そういう人物ほど、静か。
そういった活動を、人知れず、目立たない世界で、黙々とこなしている。
もちろんマスコミにも、いっさい、取りあげられなかった。
「信念」というのは、そういうもの。
個人の内部に向けた、正義の追求を「信念」という。
看板のように、背中に背負い、人に見せびらかすようなものではない。
いわんや、宣伝?
広告?
テレビコマーシャル?

 で、中には、こう思う人もいるかもしれない。
たとえ75%の金額でも、難民救済に使われれば、それでよいのではないか、と。
「何かをするほうが、何もしないよりはマシ」と。

 が、もしそれが偽善であれば、「何もしないほうがマシ」。
「難民救済」は、口実。
中身は、「金儲け」。
苦しんでいる人を利用しての「金儲け」。
もしそうでないというのなら、募金は、全額、難民救済に回したらよい。
全額だ。
活動・運営費は、「役員名」として名を連ねる人たちに、払ってもらえばよい。
ここに名を連ねている人にとっては、ハシタ金。
どうして、一般庶民からの募金を、25%もピンはねするのか?
あるいは募金に先立って、それを公表すべき。
「25%を、私たちの利益にしています」と。
が、なぜ、それを公表しないのか。
その疑問に答えないかぎり、「偽善」の疑いは、消えない。
 
 繰り返す。

 33億6000万円(2007年)だぞ!
この額を知り、「ああ、それは活動・運営費」と納得する人はいるだろうか?

 ウィキペディア百科事典には、さらにこうある。

『(協会ビル建設に関し)、2001年6月、25億円を使って、都内でも有数の一等地である港区高輪に、協会のビル「ユニセフハウス」(地下1階、地上5階建、延床面積3,702平方メートル)を建設した。
そこで、このようなビルを建てるのが寄付金の具体的使い道の妥当性として問題にされている』と。

 まさに同感である。

【日本ユニセフに関する、参考文献】
(日本ユニセフ協会に疑問をもっている人は、一度は目を通してみたほうがよい。)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%BB%E3%83%95%E5%8D%94%E4%BC%9A

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Hiroshi Hayashi+++++++Feb. 2012++++++はやし浩司・林浩司

●偽善

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

偽善については、たびたび書いてきた。
宗教団体にせよ、慈善事業団体にせよ、
人の心を扱う団体は、慎重に行動したらよい。
「真」「善」を売り物にするなら、慎重に行動したらよい。
ひとつまちがえば、詐欺。
詐欺以上の詐欺。
人の心をもてあそぶ詐欺。

困っている人や貧しい人を出汁(だし)に、
自分の利益に結びつける。
自分の名声につなげる。
悪党以上の悪党。

以前、「偽善」について書いた原稿を探してみる。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

2004年06月14日付けの原稿が
見つかった。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●偽善(2004年06月14日)

 偽善者は、悪人より、タチが悪い。
イギリスの格言にも、こんなのがある。
『悪魔は、善人の顔をして、あなたのところへやってくる』と。

 『悪魔は、目的のためには、聖書をも引用する』というのもある。
 『ブタを盗んで、骨を施す』というのもある。

 ……と言いながら、この世の中、すべてが偽善。
偽善でないものをさがすほうが、むずかしい。
あなたにしても、身のまわりの、あらゆるものが、どこかで人間の欲望と利益にからんでいる。
そのからんだところで、善は悪に変身する。

 少し前、JTのコマーシャルにこんなのがあった。

 ある男がタバコを吸おうとすると、そこへ小さな少女が通りかかる。
その男は、一瞬手を休め、その少女が通りすぎるまで、タバコを吸うのをやめる。

 あるいは美しい野原で、一人の男がタバコを吸っている。
その男の近くには、灰皿が置いてある。
男は、真っ青な空の白い飛行機雲を見ながら、タバコを吸う。

 一連のJTのコマーシャルが、まさしく偽善の典型とみてよい。
本当に善を訴えるなら、「どうか、タバコを吸わないでください」「私どものタバコを買わないでください」というような内容のコマーシャルにすればよい。

 JTは、ブタの骨を人に与えながら、ブタを盗んだことを隠している。

 それにしても、この世の中、偽善が多すぎる……と、あなたも、そう思いませんか?

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

もう1作。
日付は、2008年8月23日になっている。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●John 8:34(2008年08月23日記)

+++++++++++++++

この世は偽善のかたまり。
以前、アメリカに住む息子が、そう言った。

しかし偽善こそ、人間がもっとも卑しむべき
行為。

日ごろは、美しい着物に身を包み、バラエティ
番組でケラケラと笑っている女性が、別のところで
は、作業服を着て、アフリカの難民運動の
指導者になる。

これを「偽善」と言わずして、何という?

+++++++++++++++

●偽善

聖書(RYRIE版)を、ひもとく。

John(8:34)には、こうある。

Jesus replies:
I tell you the truth, everyone who sins is a slave of sin.
Now a slave has no permanent place in the family, but a son belongs to it forever.
So if the Son sets you free, you will be free indeed.

イエスは、こう答えた。 
あなたに真実を話そう。
罪ある人は、罪の奴隷である。
(罪の)奴隷には、家族の中に安住の場所はなく、息子が、永遠にそこにとりつく。
もし、その息子が、あなたを自由にするなら、あなたは本当に、自由になるだろう。

++++++++++++++++

 キリスト教でいう(sin=罪)という言葉には、独特のものがある。
昔、オーストラリアの友人に、一度、その意味を聞いたことがあるが、彼は、こう言った。
「キリスト教徒でないと、理解できないだろうね」と。

 しかしニュアンスとしては、私にも、理解できるような気がする。

 邪悪な思想をもっている人は、いつもその邪悪な思想に振りまわされてしまう。
そして自分が邪悪なことをしていることにすら、気がつかなくなってしまう。
つまり、邪悪な思想の奴隷になる。

 こんな勝手な解釈をすると、息子は怒るかもしれないが、私なりの解釈によれば、そうなる。

 つまり邪悪な思想に一度、とりつかれると、その時点で、自分の人生をムダにすることになる。
一時の快楽を得ることはできるかもしれないが、一度キズついた人間性を取りもどすことは、容易なことではない。

 人生を、(真理への旅)にたとえるなら、その旅で、遠回りすることになる。
あるいは道からはずれてしまう。
だから、永遠に、その(真理)に、たどりつけなくなる。

 息子は、「真理を知れば、罪の奴隷から解放される」と言う。
つまり罪の奴隷から、自らを解放することが、自由である、と。

 しかし私の心の中には、邪悪なゴミがいっぱいある。ゴミだらけ。

 私は、平気で、人をうらむし、ねたむし、バカにするし、嫌うし、さげすむ。
お金もほしいし、若くて美しい女性を見れば、性的魅力を感じてしまう。
まさに私は、(罪の奴隷、a slave of sin)ということになる。

 私は、決して、善人でもないし、聖人でもない。

 だから私のような人間は、その臨終のとき、無間の孤独地獄の中で、もがき、苦しむ。
失意と悔恨。
恐怖と不安。
絶望と苦痛。
そのどん底で、もがき、苦しむ。

 ……それがわかっているから、正直に告白するが、死ぬのが、こわい。
こわくてならない。

 他人から見れば、私は、懸命にがんばっている人間に見えるかもしれない。
一応、まじめだし、社会のルールは守っている。
ウソはつかないし、健康にも注意している。
いつも家族には、誠実に接している。

 しかしそれとて、(自分がよい人間)だから、そうしているのではなく、臨終のときの自分が、こわいから、そうしているだけ。
それはたとえて言うなら、借金取りに追いたてられるのがいやだから、仕事をしているようなもの。

 ほかに、私は、過去40年以上にわたって、人からお金を借りたことがない。
それは私に何かの哲学があって、それで借金をするのがいやだからではなく、頭をさげて、借りるのがいやだからにほかならない。
根拠となる思想があって、そうしているのではない。

 同じように、本当に、同じように、私がいくら「私は自由だ」と叫んでも、そう叫んでいるだけで、本当に自由かどうかということになると、自分でも、まったく自信がない。

 やはり息子が言うように、本当に自由になるためには、自分の中にある、邪悪さから解放されなければならない。
お金がほしいくせいに、さもお金など興味はありませんというような顔をしてみせる。
それでは、真の自由を手にいれることはできない。

 しかしそれこそ、まさに偽善。
その偽善のかたまりでは、真理には、到達できないということ。

 が、残された時間は、あまりにも、短い。
今は、57歳。
そのうち、兄のように頭もボケるだろう。
そうなったら、おしまい。私は、何としても急がなければならない。

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Hiroshi Hayashi+++++++Feb. 2012++++++はやし浩司・林浩司

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