最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●今朝のニュースより(9-19)

2011-09-19 06:18:30 | 日記
【9月19日、驚きの朝】

●手のひらサイズのスパコン?

 今朝のニュースの中で驚いたのが、これ。
「手のひらサイズのスパコンができそう」というニュース。
しかも現在のスパコンが1年かかってする仕事を、1秒以内でしてしまうという。

 まず、そのニュースを引用させてもらう。

+++++++日本経済新聞より+++++++++2011-09-19

 国立情報学研究所の山本喜久教授らは、超小型で新しいタイプのスーパーコンピューターを実現する計算原理を考案した。
光を利用して計算する「量子コンピューター」の一種で、計算結果を導く時間を大幅に短縮し、手のひらサイズのスパコンが実現する。
現在のスパコンで年単位の時間がかかる計算をわずか1秒以内でできる。
新薬や材料開発に威力を発揮するとみられ、民間企業と協力してコンピューターの試作機を5年後に完成する。

+++++++日本経済新聞より+++++++++2011-09-19

●すごい!

 こういうニュースを読むと、まずこう考える。
「あと5年は、生きていたい」と。

 もうひとつは、こういった話になると、かならず出てくるのが、「新薬の開発」。
どうして新薬の開発に、それほどまでに高性能のスパコンが必要なのか。
まだまだ私の知らない世界が、山のようにあるらしい。

 それにしても、すごい!
もしこんなパソコンを、そこらの小学生や中学生がもって遊ぶようになったら、この世の中は激変する。
人工知能も、すでに時間の問題。
5年を待たずして、人間の脳を超えた人工知能も開発されるかもしれない。
私がほしいのは、「話し相手ロボット」。
モニター上のロボットでもよい。

 その人の脳みそをそっくりそのままコピーする。
そのコピーと対話する。

私「10年前のことですが……」
コ「どんなことですか?」
私「一度、焼鳥屋へ入ったことを覚えていますか?」
コ「ああ、あのK通りにある焼鳥屋ですね?」
私「そうです……」と。

 日本敬愛新聞の記事を読み、改めて、驚く。

●原発事業からの撤退

 もうひとつ驚いたのが、このニュース。
ドイツのシーメンスが、原発事業から撤退するという。

 Yahoo・Newsは、つぎのように伝える。

『独誌「シュピーゲル」(電子版)は18日、ドイツ総合電機大手シーメンスが原発事業から完全に撤退する方針を決めた、と報じた。

 同社のペーター・レッシャー社長が同誌とのインタビューで語った。
福島第一原子力発電所の事故以降、世界の主要メーカーの中で原発事業からの完全撤退を表明したのは初めてとみられる。

 同社長は完全撤退の理由について、「脱原発というドイツ社会・政治の明確な姿勢に対する企業としての回答」と語った。

 また、同社長は、ロシアの原発メーカー「ロスアトム」との合弁事業も行わないことを明らかにした』(以上、Yahoo・Newsより)と。

 一方、この日本は、(実際には官僚とゼネコンは)、さらに原子力行政を推進すると表明している。
つまり原子力発電所をふやす、と。

 御前崎原子力発電所(浜岡原発)も、管首相が退陣し、がぜん勢いづいてきた。
またまた「防災訓練?」なるものを始めた。
この場に及んでも、まだ原発事業に固執している。
福島第一原発の被害が具体化して現れるのは、これから。
あのチェルノブイリ事故のときは、「2~5年後から、症状が出始め、ピークを迎えたのは10年後」という。
今の今ですら、甲状腺ガンや白血病に苦しんでいる人は多い。

 アインシュタインを生んだドイツで、このような決断がくだされたことに驚いた。

●悪性円安

 世界の金融機関が、今、一斉にドルの確保に動き始めた(日本経済新聞・9月15日)。
内心で、今、いちばん恐れていたことが、現実に起こり始めた。
もしこれが事実とするなら、(すでに現実にそうなりつつあるが)、円安は円安でも、悪性円安の引き金を引くことにもなりかねない。

 つまり日本政府のコントロールのきかない、悪性インフレが起こる可能性がある。
もしそうなったら、食料品価格を中心に、物価の大高騰。
円安で輸出産業が勢いづくというのは、甘い期待に過ぎない。
その前に、原材料の大高騰を招くから、元の黙阿弥。

 アメリカはそれでよいかもしれない。
ドル印刷機をフル回転させれればよい。
お金がなくなったら、回転させればよい。

ニセドル札がよく問題になる。
わかりやすく言えば、アメリカは、そのニセドル札を堂々と、印刷している。
アメリカ以外が作れば、ニセ札。
アメリカが作れば、本物?
が、そのため、世界の経済が大混乱。
現に今、世界は、そうなりつつある。

 こういうニュースを知ると、「アメリカはすごい国だなあ」と思う。
もちろん悪い意味で……。

●N證券(Nホールディングズ)

 私は日本の経済力の健全性(不安定性)を知るために、ときどき証券会社の株価をのぞく。
見かけの動きはいくらよくても、証券会社の株価は、ウソをつかない。

 それによれば、N證券(Nホールディングズ)の株価は、この1年半で、約半値になっている。
(2010年の5月に600円前後。現在303円。)
D証券も同じような割合で、さがっている。)
つまり株価も低迷してるが、株式市場そのものも、低迷している。

 ご存知の方も多いと思うが、金融機関が破産したばあい、ペイオフ制度により、1000万円までは、保障される。
しかし外貨預金には、これは適応されない。
つまり紙くずになる。
そういう意味でも、証券会社の株価からは、目を離せない。
「あぶない!」と感じたら、サッと手を引く。
迷わず損切りをして、逃げる。
モタモタしていると、一蓮托生。
 
●9月19日

 私の9月19日は、こうして始まった。
驚きの連続。

 さて今日の予定。
巷(ちまた)は、祭日とか。
が、私には祭日はない。
いつも通りの仕事+日課。
がんばろう。
がんばります。

 そうそう昨日、山荘周辺の草刈りをした。
30~40分程度のことだった。
朝、9時ごろ始めたが、すでにそのころ気温は30度。
おかげで熱中症に。

 このところ簡単に熱中症になってしまう。
症状は、吐き気と軽いめまい。
プラス吐き気。
すぐ水風呂に入り、頭を扇風機で冷やす。
が、あまり効果がなかった。

 そこで車の中に入り、冷房をかける。
設定温度を、22度にする。
そこで一休み。

 症状が軽くなったので、部屋に戻って、横になる。
1時間ほど、雑誌を読んだりして、時間をつぶす。
幸い、そのころ、熱中症による症状は消えた。

 夏場はいつも、朝6~7時ごろ草刈りをしている。
が、昨日は朝寝坊。
それで9時になってしまった。

 これからは気をつけよう。
2011/09/19記


Hiroshi Hayashi++++++Sep. 2011++++++はやし浩司・林浩司


●Eマガジン(9-19)2011

2011-09-19 04:53:27 | 日記
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子育て最前線の育児論byはやし浩司   2011年 9月 19日
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【小学1年生クラス】

●角度の学習(カメラの位置をかえて、撮影してみました)

(1)
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(2)
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(3)
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【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●弁天島温泉・「The Ocean」にて(はやし浩司 2011-09ー04)

●クレタケ・イン

 浜松市内でイチのビジネスホテルと言えば、「クレタケ・イン」。
サービスもよく、清潔。
料金も、最安値圏。
ただしクレタケ・インが、すべて同じというわけではない。
ホテルによって、部屋の広さが微妙にちがう。
料金もちがう。

 いちばんよいのは、呉竹荘本店(西伊場)。
つづいてクレタケ・イン(田町)。
そして今夜は、「The Ocean」(弁天)に泊まってみることにした。
以前は「白砂亭」という名前の旅館だった。
経営者が替わり、「The Ocean」という名前になった。

 3人1部屋、朝食のみで、計1万2000円弱。
つまり朝食付きで、1名4000円弱。

「料理の持ち込みは、いいですか?」と電話で聞くと、即答で「いいです」と。
部屋の案内書にも、「館外にサークルKがあります」とある。
こういう寛大さが、うれしい。
(料理の持ち込みにうるさい旅館も多い。)

で、クレタケ系のホテルは、どこもサービスがよい。
浴衣、作務衣の両方が用意してあり、洗濯、アイロンがけなどが行き届いている。
シーツ類も、もちろん清潔。
洗濯済みで真新しい。

 旅館全体が中規模だから、風呂も中規模。
が、窓からは浜名湖が一望できる。
大浴場の洗面所には、洗面具一式のほか、歯ブラシまで置いてあった。
(歯ブラシまで置いてあるホテルは少ない。)
この料金で、文句を言う人はいない。
いろいろなホテルに泊まってきたが、これほどまでに良心的なホテルは、そうはない。
浜名湖弁天島では、イチ押しの旅館。
「The Ocean」。
星はもちろん5つ。
★★★★★。

 ちょうど夕刻だったので、窓際にビデオカメラを置き、浜名湖の様子を撮影した。

●居場所
 
 先ほど、知人の女性からメールが届いた。
それにはこうあった。
「東京にも、浜松にも、私の居場所がありません」と。

 現在、夫、息子とともに東京に住んでいる。
ときどき実家のあるこの浜松に戻ってくる。
その浜松にも、「居場所がない」と。

●私もその1人

 居場所・・・それがある人には、空気のようなもの。
ふだんは気がつかない。
が、それがなくなって、人は、自分の居場所を知る。
居場所があったことを知る。
居場所というのは、そういうもの。

●「NO」

 私も改めて知った。
先日、家出をし、3日間、あちこちを旅した。
そのときのこと。
この日本には、私の「家庭」以外、私の居場所がないことを知った。
「2、3日でも、泊めてくれる人はいないか」と、いろいろな人を、頭の中で思い浮かべ
てみた。
が、何度考えても、答えは「NO」だった。

 むしろ私のそういう状態を知ったら、おもしろがる人はいるかもしれない。
そういう人たちは、何人か、頭の中に浮かんできた。
そういう人たちには、そういう人たちどうしのネットワークがある。

 数年前も半ば冗談のつもりで、「離婚するかも?」とその中の1人に話したことがある。
が、その数日後には、みなに伝わってしまった。
別の1人からは、電話もかかってきた。
一応、心配そうな言い方だった。
が、もちろん心配などしていない。
ただの野次馬。
事実を確かめるためだった。
それが私にもよくわかった。

 残念なことだが、私の周囲には、そんな人たちもいる。
みながみな、私に好意的というわけではない。
「居場所がない」という言葉には、そういう意味も含まれる。

●実感

 結局、家出はしたものの、いつもの夫婦喧嘩で終わった。
私たち夫婦は、周期的にそれを繰り返している。
その理由はといえば、結局は居場所ということになる。

 居場所といえば、一義的には「家庭」ということになる。
しかし家庭ではない。
簡単に言えば、「生きがいが根付いたところ」ということになる。
私がいなければ、だれかが困るという場所。

 私たちは常に他者とのつながりの中で生きている。
その(つながり)を、しっかりと実感できるところ。
何も考えず、どっかりとすわることができるところ。

●すぐそば

 私たちはいつも、自分の居場所を求めて、さまよい歩く。
しかし居場所は、そんな遠くにあるのではない。
私たちのすぐそばにあって、私たちに見つけてもらうのを、息をひそめて待っている。
すぐそばにある。
あとはそれを受け入れ、それに身を任せばよい。
居場所は、あなたを温かく受け入れてくれる。

 知人のメールを読んで、そんなことを考えた。

●甘え

 話を変える。

 もう10年にもなる。
中日新聞にこんな投書が載った。
ある女子大生の投書だった。
いわく、「就職先がないのは、社会の責任だ」と。

それについての原稿は、何度も書いた。
ここでは、もう少しその先を書いてみたい。
というのも、こうした傾向は、この10年で
さらに強くなった。

●自責型人間

 人間は大きく、2つのタイプに分けられる。

(1)自責型人間と、(2)他責型人間。

 たとえばお茶をこぼしたとする。
そのときすかさず、「ごめんなさい。私の不注意です」と謝るのを、自責型人間。
反対に「こんなところにお茶を置いておく人が悪い」と、だれかの責任に転嫁するのを、
他責型人間。

 私は一見、他責型人間に見えるかもしれないが、自責型人間。
何があっても、責任を自分のほうに向けてしまう。
そういうことも、心のどこかにおき、これからの原稿を読んでほしい。

●自業自得

 こう書くからといって、息子を責めているのではない。
今、ほとんどの若者たちは、こう考えている。
息子も、その1人にすぎない。

 私があるとき、こう言ったときのこと。
息子はすかさず、「そんなのは、パパたちの責任だろ」と。
私が「ぼくたち戦後生まれの人間は、ひもじい時代を過ごした」と話したときのことだっ
た。
戦争についても、「ぼくたちには、関係ない。(日本中が焼け野原になったのも)、自業自得。
パパたちが勝手に起こした戦争だろ」と。

●ニート

 現在の若者たち、そしてその上の世代を総じてみると、ほとんどが他責型人間。
少なくとも、私たちの世代よりも、はるかに多い。
理由はともかくも、世代を経るごとに、日本人の意識は大きく変わった。

 先日も、あるニート(35歳くらい・男性)と呼ばれる男と話をした。
この10年以上、仕事らしい仕事をしていない。
もちろん収入もない。
親のスネをかじりながら、その日暮らしの生活をつづけている。
そのニートに、「アルバイトでもしたら?」と話してみた。
とたん、こんな答が返ってきた。
「こんなオレにしたのは、親父だ」と。

●書き込み

 私のYOUTUBEにも、こんな書き込みがあった。
私が「でき愛」について話したものである。
いわく「オレも母親にでき愛された。おかげで今はニート」と。

 でき愛児イコール、ニートではない。
でき愛されたからといって、ニートになるわけではない。
私の言ったことが、どこかで誤解されたらしい。
それはともかくも、ここでも、「他責」が出てきた。
つまり「ニートをしているのは、オレのせいではない。母親のせい」と。
いつも心の奥底で、だれかを恨んでいる。
自分の努力のなさを棚に上げ、それを他人の責任にしている。

●自責

 私は冒頭に書いたように、自責型人間。
だから基本的な部分で、発想そのものがちがう。
たとえば私の父は、アルコール中毒だった。
ふだんは静かでおとなしかった。
しかし酒が入ると、人が変わった。
大声を出して、暴れた。

 そういう意味では、悲惨な幼児期→少年期を過ごした。
が、一度たりとも、そういう意味で、父をうらんだり、ののしったりしたことはない。
そのつど人生につまずいたことは何度か、ある。
が、それでも父をうらんだり、ののしったことはない。

 さらに言えば、現在の日本とは比較にならないほど、貧しい時代を過ごした。
が、それでもそれについて、父をうらんだり、ののしったことはない。

 反対にこんなこともあった。

●失業保険

 私も生涯において、2度、失業保険を受け取ることができた。
しかし私は受け取らなかった。
プライドが許さなかった。

 またワイフと結婚したときも、市営住宅へ入居することができた。
ワイフがそれを申し込んだ。
しかし私は入居しなかった。
プライドが許さなかった。

●子どもに謝る

 が、意識は変わった。
逆転した。
今では、祖父母や父母が、孫や子どもに、「ごめん」「ごめん」と言って謝る。
孫や子どもが謝るのではない。
祖父母や父母が、謝る。
謝りながら、子育てをしている。
それについては少し前にも書いた。
たとえば孫や子どもが迷子になったとする。
そういうとき、祖父母や父母は、血眼になって孫や子どもを捜す。
で、見つかったとする。
祖父母や父母は、まず孫や子どもに謝る。
「ごめん」「ごめん」と。

 私たちの時代には、考えられなかったことである。
私たちが子どもの時代には、反対に子どものほうが叱られた。
「バカヤロー、どこをほっつき歩いていたア!」と。

●学校では……

 同じような現象が、このあたりの小学校でも起きている(静岡県浜松市)。
今では、どんな些細な怪我でも、子どもがすると、担任の教師がその子どもと一緒に家庭
訪問をし、親に謝ることになっている(某小学校校長談)。
「昔なら、電話一本ですんだ話ですがね」と。

 では、中学校ではどうか?
何人かの中学生に、直接話を聞いてみた。
いわく、「怪我の程度にもよる」と。
このあたりは常識的な意見ということになる。

●意識の変化

 意識の変化を如実に表すのが、「仕送り」。

 私たちが青年時代のころは、社会人になると同時に、ほとんどの人が実家への仕送りを
始めた。
それがその当時の常識だった。
共通の意識だった。
が、今はちがう。
逆転した。
へたにそんな話を口にしようものなら、すかさずこう言い返される。
「そんな恩着せがましいことを言われても困る」と。

 それがひっくり返ったのが、冒頭の女子大生ということになる。
「就職先がないのは、社会の責任だ」と。

●がんこ

 意識のちがいというのは、恐ろしい。
一方の意識をもっている人は、他方の人がもっている意識を理解できない。
「常識」として、その人の脳の中で、固まってしまう。
さらに年を取れば取るほど、耳障りのよい意見だけを取り入れ、そうでない意見を排斥し
てしまう。
こうしてたがいに、人は、がんこになる。

●世代間戦争

 それだけが原因とは言えない。
しかし現在、世代間で、はげしい戦争が起きているのも事実。
たとえば「孝行論」「先祖論」。

 親孝行を説く世代と、それを無視する世代。
先祖は重要と説く世代と、それを無視する世代。

 少し前は、親の権威主義、家父長意識、上下意識が、問題になった。
私も問題にしてきた。
が、気がついてみたら、それが今は、行き過ぎてしまった。
「無視」から「否定」へ。
「否定」から、「反作用」へ。

 「反作用」というのは、「平等」すらも通り越してしまったということ。
今、親子関係は、総じてみれば、「平等」ではない。
孫や子どものほうが、「上」。
祖父母や父母のほうが、「下」。
そうなってしまった。

●縁を切る

 それでも良好な親子関係が残っていれば、祖父母も父母も救われる。
が、その人間関係も壊れてしまたら……。
というより、これも以前に書いたが、今では、子どものほうから「縁を切る」時代になっ
た。
私たちの時代には、考えられなかったことである。

 アメリカの合理主義の影響とも考えられる。
戦後、アメリカ文化が、怒涛のごとくこの日本に流れ込んできた。
結果、「家族破壊」(「家庭破壊」ではない。「家族破壊」)が急速に進んだ。
同時に、恋愛第一主義。
それも享楽主義。

 若い人は、その意識もないまま、恋愛を、すべての価値観の基本に置くようになった。
親の意見を聞く若者は、今ではいない。
いわんや親の許可を求める若者は、いない。
しかも結婚と同時に、親に向かっては、「ハイ、さようなら」と。

 理由など、何でもよい。
それこそ、「こんなオレにしたのは、テメエだろ」となる。

●人前で堂々と……

 今夕も、ワイフと夕食に出かけた。
近くにZシティという、地下の食堂街がある。
その一角。
若い男女が、怪しげな行動を繰り返していた。
女のほうが、正面から男の股間に顔を埋めていた。

 男は、顔を、女の髪の毛の中に押し込んでいた。
で、食器を返却するとき、横からそれを見ると、女のほうが、男のズボンのジッパーの中
に舌を入れていた。

 驚くというより、あきれた。
今では、人目もはばからず、そういうことを平気でする男女がふえている。
周りには、女子高校生たちが、何組が席を囲んで、アイスのようなものを食べていた。
見て見ぬフリをし、笑っていた。

●家族崩壊

 先に「家族崩壊」について、書いた。
が、欧米では、「家族崩壊」が常識化し、社会もそれに応じて、変化し、常態化した。
アメリカでもオーストラリアでも、祖父母と同居している三世代同居家族というのは、さ
がしても見つからない。

 「家族」の概念そのものが、ちがう。
また日本の概念のほうが正しいと書くつもりはない。
しかし欧米では、家族崩壊を前提として、社会のしくみも完成している。
退職後の老人を例にあげるまでもない。
老人は老人で、みな、お決まりのコースを歩む。

 まず都市部でアパート暮らし→老人村へ→特別養護施設へ……と。
在宅介護の制度も完成している。
が、この日本では、そういったシステムも、やっと軌道に乗り始めたところ。
この先、団塊の世代が大量に後期高齢者になるころには、システムそのものも崩壊しかね
ない。
あやうい。

 つまり制度が整わないうちに、家族という組織が破壊されてしまった。
若い世代の意識が変わってしまった。
これを悲劇と言わずして、何と言う。

 事実として、50代の人で、貯金額ゼロという人が、30%もいる。
そういう人たちは、今後、どうやって自分の老後を設計していくのか?

●M氏

 1週間ほど前、保険の外交員をしている、M氏と話す。
40人ほどのグループを作って、保険契約の勧誘をしているという。
「グループ」であって、「会社」ではない。
だからそこで働く人たちは、社員ではなく、「研修生」という身分だそうだ。
ある大手の保険会社と契約し、1件の保険契約につきいくら……という形で、収入を得て
いるという。

 そのM氏が、こう言った。
「以前は、学資保険にしても、180万円掛ければ、200万円を手にすることができた。
今は、200万円を手に入れるためには、220万円掛けなければならない」と。

 もちろんその間に万が一何かあれば、保険金を受け取ることができる。
が、それについても、ある一定以上の収入のある人は、保険には加入せず、貯金の形でも
っていたほうが得、と。

 さらにインフレの問題もある。
現在の200万円と、10年後の200万円が同じということはありえない。
今後、この日本はハイパーインフレに襲われる可能性がある。
もしそうなれば、その分だけ、損をすることになる。

 が、本当の問題は、このことではない。
子どもの学資を心配するくらいなら、自分の老後の資金を心配したほうがよい。
この先、子どもが親のめんどうをみるということは、ありえない。
期待もできない。
たとえ息子や娘がいても、この先60%の人が、孤独死、無縁死を迎える。
加入するとしたら、学資保険ではなく、介護保険。
認知症保険でもよい。

●親元

 皮肉なことに、学資を出せば出すほど、息子や娘は、親元を離れていく。
私自身も3人の息子を育ててみて、大きく考え方が変わった。
それまでは、「学資は惜しまない」が、私のモットーだった。
息子たちから請求があれば、迷わず、しかも満額、提供してきた。

 が、それがいかにバカげたことであったか。
それを今になって、思い知らされている。
いや、息子たちを責めているのではない。
息子たちにしても、ごく平均的な若者。
ふつうの常識と良識を備えた、ごくふつうの若者。

 冒頭にあげたM氏にしても、こう言った。
「親のめんどうをみるといっても、ぼくたちには、その余裕がありません」と。
2人の子ども(高校生と中学生)をかかえ、生活は、ギリギリという。
さらにこうも言った。

「親父には、年金があります。ひょっとしたら、今のぼくの給料より多いのではないかな」
と。
M氏の父親は、NTTに定年まで勤めた。
定年後は、子会社で調査員のアルバイトをしている。

 そういうM氏を、どうして責めることができるだろうか。
M氏にしても、ごく平均的な日本人ということになる。

 先日、温泉で出会った男性も、こう言っていた。
製造会社元専務。
現在は、長野県のS市で、ひとり住まい。
息子と娘がいたが、とくに娘とは、30年以上、会っていないという。

●学費

 「息子や娘たちの学資にしても、ほどほどにしておけばよかった」と。
つまり「私は、典型的な親バカだった。
気がついてみたら、貯金通帳は底をついていた」とも。
「ピンコロする、その日まで、働くしかないですね」と私が話すと、こう言った。
「今は、死後の心配までしています」と。

 その地域では、無住の寺ばかり。
境内の中央に、納骨堂を作り、そこに無縁仏となった人たちの遺骨を納めているという。

●学資保険

 ……ということで、M氏との話は、暗~イものになってしまった。

私「学資保険といっても、大卒にしても就職率は70%ですからね」
M「無理して大学を出しても、無駄になるということですか」
私「無駄になるか、ならないかは、本人次第ですね」
M「どういうことですか」
私「懸命に自分を磨けば、それでよし。またそういう仕事ならいい」
M「……たとえば?」
私「やはり研究職ということになるかな?」と。

 向上心さえあれば、学歴など、関係ない。
そういう意味で、私は「本人次第」という言葉を使った。
大学を出ても、バカはバカ。
出なくても、賢い人は賢い。
学資を出せば、賢くなるという時代は、もう終わった。

私「あなたもね、子どもの学資など心配するのをやめて、自分の老後の資金をためたほう
がいい」
M「ハハハ、実は、ためようにも、ためようがないのです。毎月、家計は赤字です」
私「赤字?」
M「知っていて知らぬフリをしていますが、女房のヤツ、実家から毎月、お金を借りてい
るみたいです」
私「そりゃあ、たいへんだ」
M「たいへんです」と。

 書き忘れたが、M氏は、46歳。
頭も切れる。
行動も速い。
バイタリティもある。
そんなM氏でも、この不況下、生活そのものがデッドロックに乗り上げ、苦しんでいる。

●The Ocean

 ワイフは、ビデオを観ている。
長男は、絵を描いている。
私は水を飲みながら、この文章を書いている。

 ときどきたがいに言葉を交わす。
そしてまたそれぞれのことをし始める。

 ビデオが終わったら、もう一度、温泉につかってくる。

2011年9月4日 午後8時50分


Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2011++++++はやし浩司・林浩司

【BW子どもクラブより】年中5歳児「数の学習」

(1)
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(2)
<iframe width="480" height="390" src="http://www.youtube.com/embed/i0J5XX6Swa0" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>


(3)
<iframe width="480" height="390" src="http://www.youtube.com/embed/yCkj7IZD9I0" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>


(4)
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(おまけ)The Ocean
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Hiroshi Hayashi++++++Sep. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●9月7日(記憶のメカニズム)

 昨日、「9月6日」と知って驚いた。
「もう6日!」と。

 何もしないまま、6日も過ぎてしまった。
そして今日は、7日。
水曜日。

 昨夜は0時過ぎまで、ビデオのUPLOADなどをしていた。
だから今朝は、午前8時起き。
運動も2単位(40分x2)をこなした。
そのせいか、頭痛というより、細い神経痛がときどき、左の喉の奥からこめかみにかけて
起こる。
先日、はげしい急性咽頭炎(医師の診断)が起きて以来、それがつづいている。

 「新しい電子製品を買えば、治るんだけどな」と私。

ワ「何がほしいの?」
私「やっぱり、パソコンかな?」
ワ「どんな?」
私「メチャメチャ、高性能なのがいい」と。

 ・・・ということで、今朝は自分でいろいろな薬を選んでのんだ。
今まで医院で処方された薬が、たくさん残っている。
その中から、効能書きを読みながら、選んでのんだ。

●経済情報

 EUでは、銀行株が売られつづけている。
同時に、銀行の貸し渋りがひどくなっている。
今朝の経済新聞を読んで、そんな印象をもった。
つまり、あのリーマンショック時前夜と、同じことがEUで起きている。

 一方、日本の証券会社の株価も急降下。
野村、大和・・・など。
数か月前には500円台だったのが、今朝は300円台。
残念ながら、EUの経済危機は、さらに悪化している。
問題は、何ひとつ、解決していない。
 

Hiroshi Hayashi++++++Sep. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●記憶について

++++++++++++++++

数週間ほど前のこと。
若いころ世話になった、IZ氏という
人の名前を、思い出せなかった。
IZ氏……忘れてはならない人の名前だった。
当時の経済界の重鎮だった。
数回だが直接会って、世話になった。

「何という名前だったかな?」とワイフに
聞いたが、ワイフが知る由もない。
そこで「ア」から順に思いつく名前を
口にしてみた。
が、それでも思い出せない。
思い出せないということよりも、忘れた。
そのことにショックを覚えた。
「こうして人は、ボケていくのか!」と。

ところが記憶というのは、不思議なもの。
昨夜、何かの拍子にふとその名前を思い出した。
とくにIZ氏の名前を思い出そうとして
わけではない。
本当に、何かの拍子に、である。
ふと、IZ氏の名前を思い出した。

+++++++++++++++++

●記憶のメカニズム

 記憶のメカニズムは、複雑である。
複雑というより、たとえて言うなら、広い部屋に雑然と本や書類が積み重ねられている状
態を思い浮かべれてみればよい。
どこに何があるかさえ、わからない。
図書館のように、本(=情報)が整理され、格納されているわけではない。
だから、こうした現象がときどき、起きる。

●記銘→保持→想起

 記憶は、記銘(記憶として脳に記録される)、保持(記憶として脳に残る)、想起(必要
に応じて意識として思い起こすことができる)の3つのプロセスを経て、「記憶として思い
出すこと」ができる。

 IZ氏の名前は、どこかに記銘された。
どこかに記憶として保持された。
しかしそれを思い出すことができなかった。
想起する力が鈍ったということになる。
あるいは保持する力そのものが弱くなったのかもしれない。
つまりそれを保持していた神経細胞が死滅した?

 では、そのほかの記憶はどうか?
残念ながら脳には、それを管理する能力はない。
たとえて言うなら、図書館の管理人のようなもの。
そういう部分がない。
だから「この本(=情報)は重要だから、こちらの棚に入れて……」ということができな
い。
あるいは司書のような人がいればよい。
「あの記憶はどこにありますか」と聞くと、その場所を教えてくれるような司書である。

 ただ記憶を確かなものにする方法がないかというと、そうではない。
たとえばIZ氏という名前を思い出したとき、私は、こうした。
「IZ、IZ……」と、その名前を何度も復唱した。
つぎに、IZという名前を、子どものころの友人の名前と結びつけた。
つまり有機的に関連性をもたせた。
こうすれば記銘力は、ぐんと強くなる。
受験生が何かを暗記する要領である。

 が、実は、これは私たちの年代の者にとっては、深刻な問題でもある。
人は、こうしてボケていく。

●叩き込む

 脳の神経細胞は、減ることはあっても、増えることはない。
再生されることもない。
日々に、どんどんと減っていく。
同時に、記憶された情報も、そのままどこかへ消えていく。
こうした経験は、日常的に、よくする。
わかりやすく言えば、脳というバケツの底に穴があいたような状態になる。
その穴から、知恵や知識、経験が、どんどんとこぼれ出て行く。

 そのためたった数か月前に覚えたことですら、忘れるということもある。

 そこで重要な情報は、そのつど記銘しなおすという操作が必要になってくる。
死滅しかかったA神経細胞から、B神経細胞へ、情報を移動させるとか……。
具体的には、IZ氏の名前のときにそうしたように、「もう一度、頭の中に叩き込む」。

 これは日々の運動に似ている。
運動をやめたとたん、その日を境に、健康は下り坂を下り始める。
若いころは、数週間ほど運動をしなくても、健康を維持することができる。
しかし60歳を過ぎると、そうはいかない。
1週間も運動をサボると、体が鈍(なま)ってしまう。
動くはずの筋肉が動かなくなってしまう。
だから自分の体を奮い立たせる。
奮い立たせて、運動に向かう。

●爽快さ

 こう書くと、老後の「暗さ」ばかりが目立つかもしれない。
しかしそれは正しくない。
それは同時に楽しいことでもある。

 たとえば一日の仕事を終え、自転車にまたがる。
またがる寸前まで、「今夜はやめようか」と思う。
しかしまたがったとたん、足のほうが勝手に動き出す。
とたん、頬がさわやかな風を感ずる。
その爽快さは、ほかにはない。

 が、それだけではない。
こう書くと、そうでない人に申し訳ない気分になるが、事実として、生きている喜びさえ
覚える。

 足が動く。
目が見える。
音が聞こえる。
それらひとつひとつが、そのまま喜びとなって、はね返ってくる。

●脳の健康

 脳の健康にしてもそうだ。

 今朝は6時に起きた。
昨夜は、サッカーの日本ーウズベキスタン戦を、深夜1時ごろまで見ていた。
かなり眠かったが、6時に起きた。
起きてそのままウォーキングマシンに。
が、今朝は10分だけ。

 運動も大切だが、それで疲れてしまったのでは、意味はない。
頭がスッキリする。
その程度でよい。
今朝は、これからI市で講演会がある。
公立の幼稚園の先生方が集まってくれる。
ぼんやりと頭では、講演はできない。

●補充

 記憶の話から脳の健康論になってしまった。
が、こうしてものを書く……。
その前にものを考えるということが重要。
それが脳みそを鍛える。

 先ほど「バケツの底の穴」という言葉を使った。
これは事実。
そこで私は考えた。
「こぼれ出た分だけ、あるいはそれ以上のものを、さらに補充していけばいい」と。
そのために、情報を集め、整理し、考える。
それを文として、記録する。

 こうした一連の作業を「闘い」と呼ぶこともできる。
そう、まさに闘い。
言い換えると、老後は、その闘いの連続ということになる。

 さて、今日も、その闘いが始まった。
がんばろう。
はやし浩司 2011-09-07


Hiroshi Hayashi++++++Sep. 2011++++++はやし浩司・林浩司

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