ぶたころの愉快コレクション

近くの国営昭和記念公園の近況、アウトドア活動を中心に愉快を探していきたいと思います。

成城五丁目猪俣庭園

2011年10月03日 05時05分00秒 | 日記
( 20111002 世田谷区成城五丁目 猪俣邸 書斎 )

私が東京の学校に入学する出来た成城の現代数奇屋建築を見てきました。

吉田五十八氏の設計による邸宅で、各所に細かな工夫が見られ建築家のよき時代を垣間見る事が出来ました。

私が建築科を受験した頃は建築ブームで、しかも団塊世代の終わりに近い年でしたのでそれまでの浪人生も溜まってすざまじい競争率でした。

幸い入学する事が出来て、フランク・ロイド・ライト や ル・コルビジェ などを目指して勉強したものです。

その頃、若手の住宅作家として人気のあった宮脇檀先生のゼミで古い建築、古い町並みを図面で残すというデザインサーヴェイに係わり、数奇屋など古い建築も熱心に研究したのでその頃の私が乗り移ったように全体とかディテ-ルの写真を撮ってきました。

でも、今、こういう建物は設計から施工までやる事の出来る人は少なくなりました。

住宅が手作りだった頃の遺産かも知れません。

性能が重視され、各部品も工業製品になり、すでに住宅はメーカー住宅が主流になっています。

「 建築家 」の時代は私の前の世代かその前の世代までだったのかなと思います。


流行だからと言うので乗るのでは手遅れですね。
流行を予測する能力、想像力、創造力こそ大切な力です。
先を予測する能力、でも日本ではあまり評価されない力ですよね。

「 前例が無い ! 」

ここからは何も生まれません。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
特別な空間 (ぬのりー)
2011-10-03 22:00:40
ここは時間の流れがゆったりとして落ち着きますね。
一時、耐震問題で閉められていたのですが再開できて良かったです。
たまにイベントがあり、お庭を見ながらお茶と和菓子が頂ける(500円)のですよ。
雨戸も窓(障子だったかな?)も壁の中に入ってしまうので、家の中と庭が繋がっている感じで開放感ありますよね。
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お膝もとでしたね。 (ぶたころ)
2011-10-04 04:09:43
 ぬのりー しゃん

おはようございます。

お膝もとにお邪魔しました。

あの頃、こういう引き込みの開口が流行っていました。今は金属製のサッシが主流で省エネ、耐火、防犯などの機能重視。

軒が深いので木製の建具でも大丈夫、庭と中が繋がって快適ですね。今の建物は軒があっても少しなので日差しはもろに入るし、雨も直接当たるのであのような開口の取れるところは限られるでしょう。

回遊式庭園ですけど、座視観賞式庭園でもありますねここ。

そうそう、お茶会もあると書いてありましたね。茶室が二つあったので、あれを使うのかと思ったらカーペットの洋間に緋毛氈を敷いて行うようですね。

紅葉の頃はきっと美しい事でしょう。

耐震と言えば、3月の震災で灯篭が崩れていました。開口が大きくて大空間なので家もかなり揺れたのでしょうね。
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