文十郎録

日々あれこれと感じたことなど

文芸春秋5月号○負けたくなければ・・・(塩野七生)

2006-04-10 | 文芸春秋
現在、日本は韓国・中国を原告にして被告席に座らされていてその他の国は陪審員といった現状に対して意見を述べられています。
共感したのは、
「手はじめにまず、「終戦」ではなく「敗戦」と言おうではないか。終戦は戦争が終わったことでしかないが、敗戦となれば、この言葉を耳にする人の何人かは必ず、なぜ敗北したのかを考えるようになる。」
という終りのところです。
「終戦」という言葉自体が、「過去を見なくする」為の「言い換え」だったと実感しました。 先ずは、事実を直視する事から始まります。

入社式が多いらしい

2006-04-03 | 社会
本日より実質新年度の始まりです。
入社式も多く開催されるそうです。
私の場合は、すでに20数年前となってしまいましたが、3月下旬でしたので
ちょっと損した気分でした。
歳を取ると「最近の若いもんは、云々」と言う事が多くなりますが
自戒をして言わないようにしようと思います。
その代わり、仕事に全力を出していない人には地位に関わらず一言言わせていただきたいと思います。
多分、こんな事は昔からあった事だと思うのですが、ネットが便利になって目立つと感じ始めているのだと思います。
分からない事を調べる時に裏を取らない、事が多くないか?
(永田議員ではないですが・・・)
先日あった出来事としては、ある計算式を導くように、と指示しておいた若い人が
ネットから調べてきた式を出してきました。
「導出過程は?」と聞くと「ネットに出ていました」との事
この式が自分が20年前に導いた式と形が違っていたので、数値を入れてみると小数点以下2桁目が少し違います。 CADで図面を描いて測定すると私の式の方が正確でした、という事がありました。
そのネットの式は、どこかで近似を導入して簡単で使い易い形になっていたものと思います。 だけども誤差がどこまで許されるかは、当初は分からないしPCを使えばもっと下の桁まで簡単に計算出来るので安易に近似の入った式は使うべきではない、と思います。

と言う訳で、将来の訓練にもなるので出来ることはなるべく自分でやろう、と思いました。

感想○水の迷宮

2006-04-02 | 文芸春秋
著者:石持浅海
出版:光文社

作者得意の密室での犯人探しであるが
読了感が爽やか。
今まで読んだなかではもっとも謎の解明に納得出来る。
殺人は起こるが、誰一人悪者がいないというナイスな構成である。
水族館の裏側も分かり、今後機会があれば水族館に行って見ようという気になる。