文十郎録

日々あれこれと感じたことなど

文芸春秋5月号○負けたくなければ・・・(塩野七生)

2006-04-10 | 文芸春秋
現在、日本は韓国・中国を原告にして被告席に座らされていてその他の国は陪審員といった現状に対して意見を述べられています。
共感したのは、
「手はじめにまず、「終戦」ではなく「敗戦」と言おうではないか。終戦は戦争が終わったことでしかないが、敗戦となれば、この言葉を耳にする人の何人かは必ず、なぜ敗北したのかを考えるようになる。」
という終りのところです。
「終戦」という言葉自体が、「過去を見なくする」為の「言い換え」だったと実感しました。 先ずは、事実を直視する事から始まります。

感想○水の迷宮

2006-04-02 | 文芸春秋
著者:石持浅海
出版:光文社

作者得意の密室での犯人探しであるが
読了感が爽やか。
今まで読んだなかではもっとも謎の解明に納得出来る。
殺人は起こるが、誰一人悪者がいないというナイスな構成である。
水族館の裏側も分かり、今後機会があれば水族館に行って見ようという気になる。

感想○生きがいの創造

2006-03-06 | 文芸春秋
私は、一応技術者で学部は物理学科卒業なのですがこの本を読んで生まれ変わりを信じる事となりました。
まだピンと来ないのですが、本書を読んだのは大きな経験となるかもしれません。
「日々是魂の修行」と捕らえて、毎日を楽しく過ごせればいいなあ、と思います。

日経ビジネス デンソー特集

2006-02-28 | 文芸春秋
現在日本を代表する超優良企業になった理由をモノ作りを疎かにせずに愚直な努力を続けた結果としています
多分 間違ってはいないのでしょう
でも以前デンソーの技術屋さんと一緒に仕事をした経験からすると少し違和感があります
彼らは仕様を伝えるだけで泥臭い作業を避けている様に感じました
結果を見ればデンソーの仕事なんでしょうが
意外と官僚化は進んでいるのかも知れません

感想○隠匿捜査

2006-01-30 | 文芸春秋
なるほど、こういう話だったんだ、というのが最初の感想です。
最初は、学歴にこだわるいやらしい奴と思っていた主人公への印象が段々変わって行くのが面白いです。
本人は何にも変わっていないんですがね。
このミスのベスト20に入っていた印象があるのですが、それも納得ですね。
ただ、最近読んだ本の中では一番地味ですね。
これも読んで損はない、と思います。

感想○シリウスの道

2006-01-24 | 文芸春秋
一言でいうと、「大人しい志水辰夫」。
基本的には、企業小説と思います。
少し過去を絡ませながら(「テロリストのパラソル」も出てくるし)、ミステリーの匂いも漂っています。
読んで損は無い、です。
作者の文章との相性がいいのか、気持ちよく読むことが出来ました。


読書○シリウスの道

2006-01-22 | 文芸春秋
作者:藤原伊織
出版:文芸春秋
発行:2005年6月10日 第1刷

「愚か者死すべし」を読み終えたので、ただちにかかる。
市立図書館から借りたので28日までに読まなくてはならない。
感想は、後日アップします。

読書○愚か者死すべし

2006-01-22 | 文芸春秋
作者:原
出版:早川書房
発行:2004年11月30日

沢崎の新シリーズ第1弾。 過去の3作とどう変わったか、全てを1回しか読んでいない私にはよくわからない。 昔の雰囲気はそのままある。
錦織警部が出てこないのが新しいのかなあ。
社会の裏側にありそうな話と警察権力とやくざを絡めた話は、昔からの世界だなあと感じるところ。
沢崎が出てくる以上は、この辺りの狭い世界の中で閉じ込めておかねばならないのは仕方がないのかもしれない。
全てが沢崎の一人称で語られるので、裏切りはない感じがする。
読んでみて損はない。

文芸春秋8月号 「六本木ヒルズ族」の仮面を剥ぐ

2005-07-15 | 文芸春秋
本当かなあ、本当みたいに書いてはありますが。本当だとすると何だか下品な人達ですねえ。取り巻き連中が「虎の威を借りる」事はありそうですが・・・。
でも、仕事は着実に信用を築かないと相手にされないと思いますが。 例えば、堀江社長などはTVに出るときはクセのある印象を受けますが、多分仕事は着実にこなす方なんだろうなあ、と勝手に思っていました。
どなたがどんな方なのかは、分かりませんがちょっと下品というか卑しい感じがしますね。

あんなに稼げませんが、反面教師として頭に留めましょう。