文十郎録

日々あれこれと感じたことなど

工業品生産で日本が中国に負けない為には

2006-02-22 | 社会
ただいま上海です。某展示会に来ています。
私の関係する分野でも(他の分野も同様でしょう)中国製品の追い上げがすごいです。 日本市場にはなかなか入って来れないみたいですが、世界的に見ると近い将来相当のマーケットシェアを獲得すると予想されます。
そうなってくると日本企業はどうやって生き残って行くかというと、
一言でいうと「CP(コストパフォーマンス)で負けないものを作る」の一点に尽きると思います。
私の関係しているのは、電子光学機械ですが、最近のデジタルモノはある程度出来る人がいるとそこそこのモノが出来上がってしまいます。
そうするとどこで差を付けるか、光学以外にありません。 それも昔ながらの真面目な光学系を作る事に尽きます。
軸がキチンと揃っていて、迷光のないスッキリとした像を得られる光学系というのは、そう簡単に出来るものではありません。 ここに長年の蓄積が出てきます。
この技術を基本にして、新たなハードとソフトを付加した製品を早く市場に投入していくのが生き残る道だと思います。
日本も昔(昭和30年代まで)は、欧米のコピーまがいの製品を作っていた会社が多かったと思います。 そんな中から、真面目に勉強してノウハウを蓄積してきた会社が生き残っているのではないでしょうか?
今、中国で起こっている事は昔日本が欧米にした事と似た事だと思います。
日本製品が出てきた為に廃業になった欧米の会社も多い事でしょう。
一度勝者として経験しているのですから、敗者にならないようにしなければなりません。
昔勝った人たちと、今勝負の真っ最中の人たちは多くは違う人なので意識できるかどうかは分かりませんが。

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