板東しょうごの「ふるさと三木に帰れる町に!」

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インドのミサイル実験

2012-04-22 11:04:32 | その他
北朝鮮のミサイル騒動がありました。

その後にインドのミサイル実験が4/19にあったようです。アグニ(炎)5という核弾頭搭載可能なミサイルで射程が5000キロで日本も射程に収まるそうです。

インド政府の態度は『米露中などとともに「ミサイル大国」になったと認識(産経新聞)』。一方で中国は『発射実験影響を表面上は否定した(AP通信)』とあります。



先日、ある共産党後援会の花見の席で、「なぜ、日本共産党は軍隊を認めないのか?」と私より古い支持者の方がそのようなことを言われていました。私は、現在の日本共産党の方針はすぐに自衛隊をなくすことは言っていないことと軍事力より外交力をもっと重視すべきだということをお話しさせて頂きました。しかし、「外交力何ぞ期待していたらやられてしまう。」という話になっていました。

また、別の場所で自衛隊と関わりのある保守の方とこれもお酒の席でしたがお話をする機会がありました。その方は「何よりも外交力が大事だ。その裏付けにどうしても軍事力が必要なんだ。」という話をされました。

※私は議員になってちょうど1年になるのですが、明確にイデオロギーの違う、保守の方が日本共産党に対して誤解や偏見ももちつつ、それでも「この時代に共産党がもっと頑張らなアカン!」と激励頂く場面が手で数えられないくらいありました。


今回のインドのミサイルの件は自国の防衛と他国の脅威、そして各国の打算的な軍縮論がまかり通っていることをあらためて考えさせられました。


恥ずかしいことですが、インドのミサイルの件は今日初めて赤旗しんぶんの主張欄で知ったわけですが、北朝鮮のミサイルの時は耳をふさいでいても聞こえてきました。

インターネットに疑問の書き込みの中で「なぜ、今度のインドのミサイルは北朝鮮の時ほど騒がないのか?」同趣旨の書き込みが3件あり、その回答として「アメリカの外交の立ち位置がインドと北朝鮮で違う」という趣旨が主のようです。私も同様の疑問を感じたからいまこのブログを書いているわけです。

その趣旨の回答は妥当なものだと思います。しかし、それでいいのかという疑問が私には湧いてきます。アメリカが認める国の軍拡・核保有は認めて、アメリカが認めない国の軍拡・核保有は認めない。

軍事大国となればアメリカとの力関係も平等になる。そのあたりで保守の方も軍事力が必要だと主張されているようです。

しかし、日本という『一国』で見ると『正当な主張』ですが、その『正当な主張』を認めてしまえば他国も軍拡が必要となるわけで、北朝鮮だけ軍拡するなという主張はおかしくなります。

やはり、軍事大国が軍縮を協調して行い、外交を大事にする気運を高める以外に『人類』の平和への道はないのではないかと思います。

マスコミや国民がこの度のインドのミサイルの件を『一国』として見るのか、それとも『人類』の問題として見るのかで、違ってくる気がします。

いま世界には国際連合という世界組織があります。哲学者であるカントが提唱した組織だったと思いますが、当時、国民は『一国』のことしか考えられなかった中で、カントがとんでもない計画を示したのだと思います。

現在では戦争するのに国際法を遵守するのは当たり前ですが、『戦争法』の考え方もこのカントだったと思います。余談ですが、以前私は純粋な戦争反対論者でしたが、「戦争を認める法律を作るって何なんだ!」と考えていたことがありました。

これらはカントの著書の『永遠平和のために』で書かれたものですが、『一国』から『人類』へと考え方を変える必要性を訴えているのだと思います。

そして、国際社会はこの考え方を多く採用して現在の国際社会があります。『永遠平和のために』の中でうたわれている『常備軍はいずれ、全廃すべき』という実現はまだ先のようですが、それでも我々は自分で思っている以上に『一国』だけの考え方でなく『人類』的な視点で物事を考えています。

『一国』的な見方で立ち止まるのか、『人類』的な見方で『常備軍はいずれ、全廃すべき』理想を実現させる方向を向くのかが、マスコミも国民も問われている気がします。




※資料を見て書いていませんので、記述に間違いがあるかも知れません。間違いを見つけられたらご指摘下さい。また間違いが分かれば書き直しますのでご了承ください。