闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

モモ

2008年02月29日 | 雑記

 道場のブログとしながら、ごく個人的なことを書くことをお許しください。
今日うちの犬が天国に行きました。来月で15才になる予定だった老犬です。
でも見た目はまだ若々しく、連れていて年を言うと「子犬かと思った」と度々言われるほど可愛い犬でした。せんせーと一緒だとさらに小さく見えるらしい。
 私達夫婦がなかなか子宝に恵まれず、婦人病にも悩んでいたとき、亡き母が「犬を飼うと犬は安産や子宝のお守りにもなるほどでいいらしい」と私達の気持ちを楽にしようと提案してくれたことがきっかけで我家にきました。
 しつけや夜鳴きも経験し、無駄吠えをしないようになったらそのかわりに飛び跳ねすぎて後ろ足の靭帯を切り2回も手術しました。これまでにも命にかかわるような状態になったことはありましたが、その度に生きる気力と食いしん坊が幸いして乗り越えてきました。
 ここにきて後ろ足が急に麻痺して歩けない状態になったりしながらも持ち前のガッツで乗り切っていました。でも3日前から大好きなおやつすら食べなくなり、昨日入院し、今日あっけなく逝ってしまいました。最後の最後まで我慢強くおりこうな子でした。
 モモは沢山の喜びや幸せを運んできてくれていました。やさしくて静かな子なので遊びに来る人に犬が苦手な人がいても存在を忘れさせてしまうほどでした。「犬は駄目だけどモモは平気」と言われたことも何度もあります。そっと何もかも受け止めてくれるような子でした。勿論私達が癒され、救われたことも沢山あります。
 母の提案通り、我家に息子を授けてくれたのも彼女かもしれません。その息子が重度のアトピーで産まれてきたため、先輩でありながらしばらくゲージに閉じ込められたり、不自由な生活をしいられましたが、先輩風をときどき吹かせながらも息子が病気になったり、怪我をすると心配そうにぐるぐる歩き回っていました。息子のアレルギーの数値は半端無いので室内犬を飼うことなどタブーでしたが、お互いにかばい合い、労わり合ったりしている姿を見て、姉弟のように過ごした日々は本当にそれ以上のものがあると思っています。
 少年部の時間に自宅に急変の知らせが入り、本当にたまたま家に残っていた息子が電話を受けたようです。稽古中なので電話をかけることを悩み、時計を見て終わり時間にやっとの思いで電話をかけてきました。短時間に2度ほど病院から電話があったそうで、今日は息子が部屋の中をぐるぐる歩き回っていたそうです。

 

 残念ながら臨終には間に合いませんでした。でもこれまで合宿にも旅行にも家でひとりで我慢強く待つことができたモモと「稽古が何より大切」と悩んだ息子を私は誇りに思っています。

 「モモもだいぶおばあさんになっちゃったから、もう泊まりの旅行はやめようと思うけどいい?」と聞くと「ぜんぜんそんなのかまわないよ」と息子と決めたのばかりだったのに・・・。

 

 いつもそこにいたモモ。そこにいないことを受け止める日々が辛いんだよなぁ・・・。
でもしばしの別れです。母を亡くしたときに勇気付けられ、以前後藤さんに紹介したサイトをもう一度紹介します。

 

 WALKING TOUR 

 

 今日は家族でおもいっきり泣いて・・・いつか会えるその日まで頑張って歩いていきます。いつもいつも私達のわがままを受け止めてくれたモモ、本当にありがとう。
(私的なことを書いて本当にごめんなさい。)


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6 コメント

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ごめんなさい (じむちょー)
2008-03-01 10:28:47
 モモのことをブログに書いてしまい、沢山の方にご心配や同じ愛犬のいる方には悲しい思いをさせてしまったかもしれないと思っています。
 愛犬といえども我家にとっては家族同然で、できれば道場に連れていきたいほどでした。道場にとっては皆さんのご家族も道場の家族と私達は思っていて、それは愛犬、愛猫、その他の動物達もだと思っています。
 喜びも悲しみも私自身が体験できることはわずかかもしれません。誰かのことで喜んだり、悲しんだり、感動したりすることで自分の人生を深められたらいいなと思っています。今回はモモが頑張って生きた証を残したくて皆さんに甘えてしまいました。
 少年部と一般部の間にモモと対面することができ、せんせーはその後の稽古で涙の代わりに何も知らずに一緒に稽古した皆さんとおもいっきり汗を流せて本当によかったと話していました。
 皆さんが道場に先生に救われたと言って下さるように私達も皆さんに救われ、助けられ、励まされています。本当に感謝しています。ありがとうございました。押忍
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モモちゃん (湘南コビゾー)
2008-03-01 15:20:38
押忍、コビゾーです。モモちゃん最後まで頑張りましたね、モモちゃんは先生やじむちょーと過ごした日々を思いながら安らかに天に召されたと思います。読んでいて自分も1年前に亡くなったチモの事を思い出して涙してしまいました。自分は米軍や国内で犬の訓練士もしていましたが自分の犬や知人の犬の死を考える時いつも思う事は決して後から後悔してしまわないようにその時に出来る最大の愛情を彼らにあげる事ではないかと、たとえ1分でもその子の事だけを考え接してあげることが最大の愛情であると・・友人のスピリチュアルカウンセラーに見て頂いた時に言われた事ですがワンちゃんとの思い出や笑った事、救われた事、泣いた事、怒った事些細な事でもいいから思い出して笑ってあげる事がその子に対する最善の供養であり感謝であると、そしてその子にしてあげられなかった事や後悔は今いる自分の家族や他の人達に分けてあげる事がワンちゃんに対する追善供養であると教えて頂きました。いつもそこに居て当たり前の存在が今日は居ない事はとても辛い事だと思います、でも姿は見えなくてもモモちゃんはいつもじむちょーや先生家族の傍に寄り添ってますよ。これは自分や家族も体験しましたが思った時にはいつもみんなの傍で寄り添っているという事です。自分もこんな姿して奴が亡くなって暫くはいつも一人で思い出し泣いていました、このまま何十年経っても傷は癒えないんじゃないかと・・
そんな時自分はその子との思い出をノートに書き出して彼らとの楽しかった日々や感謝を思い出すようにしました、モモちゃん本当に家族に愛されて幸せな人生だったと思いますよ。モモちゃんのご冥福を心からお祈りいたします。押忍。
PS:
じむちょー、すみません生意気な事書いてしまって。  m( )m
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生意気なんて・・・ (じむちょー)
2008-03-01 23:40:27
 とんでもないです。実はブログに書くときコビゾーさんがチモちゃんのことを思い出してしまうのではないかとすごく悩みました。それに沢山の人にそれぞれ色々な別れがあるのに自分だけ悲しみを皆さんにぶつけていいのかと・・・。昔の私だったら絶対にできませんでした。でも私にとって道場の皆さんは家族以外に弱みを出せる人達なので。みなさんにとってもそうであったらいいなと思って書いてしまいました。
 アドバイス本当にありがとうございます。せんせーも実はとってもとってもさみしがっているので感謝していると思います。せんせーが見せる優しさは自分に向いてるときより他の誰かに向いているときに感じることが多いのですが、モモに対しても最期までそうでした。
 姿が見えなくなったモモを含めて、私達家族がさらに絆を深めお互いを大切にできることこそがモモへの供養や感謝になるのですね。沢山モモのことを思い出して笑って話ができるようになります。
ありがとうございました。押忍
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察します‥。 (dirty gotoh)
2008-03-02 20:34:13
 先生、事務長、そして、り○と先輩、文章にしなくてもわかります‥。僕も、ずいぶん前のことですが、可愛がっていた犬が亡くなりました。小学生の時です。とても賢く、今は亡き祖母が病院へ病院バスで通って帰りの病院バスが着く時間を知っていて、バスが来るまで、ずっと停留所で待っていました。実家は北海道なので犬は放し飼いです。名前はクロといい、毎日停留所へ自分で迎えに行っていました。でも、亡くなるとき、突然に自分から姿を消しました。動物は亡くなるときには自分で死に場所を選ぶのだそうです。それ以来帰ってこないので、亡くなったのだと思います。雑種でしたけど、本当に家族に可愛がられて育ちました。そして、家族に、何も言わずに旅立ちました。当時、僕はいつ帰ってくるのかな、とそればかり考えていました。今がいつまでも続くわけではありません。必ず別れがきます。僕の父の死も突然の別れでした‥。でも、いつまでも悲しんでも過去はもどらず、これからのことを考えなくてはと気持ちを切り替えて3年前はすごしました。島倉千代子先生が歌うように人生いろいろです(このへんから、いつものお調子者にもどります。)。いま、青山テルマにはまっています。それと、木元道場のブログに投稿しました。機会があれば読んでください。まったく空手と関係ありません。西○道場のF先生が、とてもヌンチャクがうまいので、イサミからヌンチャクを通信販売で買ってしまいました‥。ヌンチャク練習するまえに空手の稽古したらといわれたら、返す言葉がありません。ブルースリーが大好きなので、ヌンチャクにはとても興味があります。ブルースリーはワンインチパンチといって、1インチ(2.4cm)だけ離れたところから突きを出して、相手を10mくらい飛ばします。先生が合宿で披露してくれる、スンケイ(漢字忘れました。)です。実際に画像で見たときには驚愕でした。危ないので相手に電話帳を二冊持たせて1インチの距離から突きをして、相手がすっとびます。見たときはこれしかない、と思ったのですが、これしかじゃなくてもっとやるべきことがたくさんあるぞ、と別の冷静な自分が教えてくれました。やたら長くないですか、この投稿。じむちょー、またあのサイト見ました。作者は同じ思いをしたのでしょうね‥。上記記載をすっとばして、押忍。
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同じ思い (じむちょー)
2008-03-02 23:05:17
 そのとおりですね。コビゾーさん、沓澤指導員、小澤さんファミリー、酒巻さん、石井指導員までもが自分の体験を含めてお話し下さいました。辛い事を思い出させてしまいましたが、皆さんのお話にとても救われました。きっと他にも沢山そういう思いを経験された方がいらっしゃることでしょうね。黙って見守って下さっている方もいるでしょう。どちらも私達を気遣い、察して下さっていることが伝わってきて・・・やっぱり本当に皆さんいい人だなぁって。
 私のは、役に立ってないことばかりかもしれませんが、もっともっと皆さんのこと勝手に考え続けたいなぁと。
 dirtygotohさん、せんせーもヌンチャク持ってますよ。今はほとんど練習してないみたいですけど(笑)鉄下駄もありましたし。
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アイリありがとう! (じむちょー)
2008-03-22 23:50:29
 モモとせんせーとジムチョーとリクトにおてがみありがとう。とってもこころがこもっていてうれしかったよ。あいりのようにげんきになるよ。エリーとヤマトもとってもしあわせだったとおもうよ。ほんとうにありがとう。
 ケイゴとフウガもおはなをありがとう。モモがとってもよろこぶとおもう。モモはこどもがだいすきだったから・・・。きっとぴょんぴょんとんでよろこんでるとおもうよ。
 コウヘイ、リョウタからいただいたおはなもモモにたむけました。本当にありがとうございました。せんせーの腰のときに送り迎えでお世話になって、唯一モモに会ってもらえたリョウタが流してくれた涙も忘れません。
 文庫道場の子供達がますます強く、優しい子に育ってくれることをモモも天国で祈っていると思います。
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