寒稽古、寒中水泳、試し割り、お餅つき、etc・・・・と色々あって合宿らしい冬合宿なのですが、今回小さいことだけどとっても嬉しいことがありました。
それは一食だけど、全員が完食できたこと。
な~んだと思うかもしれないけれど、正直身体の小さい子には胃のキャパシティがあって、今までに気持ちはあるけど無理をして吐いてしまった子もいるし、パセリや福神漬、シソなんていう普段は食べなくても何も言われない食品も含めて「完食」と認めているから今どきの子ども達にとってはかなりハードルが高かったりする。
昔に比べれば、元々配膳されている量が少し減っていたり、当たり前のようにどんどん食べきれる子が増えてきている影響ももちろんあるのだけれど、それでも今までどうしても全員食べきることはできなかった。
普段道場ではほとんど話さないのに合宿が大好きで、「今回は絶対食べてやる」と信念を持って食事にのぞんでいた小柄なショウタが最後の食事を見事完食。
そのとなりで疲れて食欲も落ちて視線がボーっとどこかにいってしまっていたユウヤ(笑)。いったん止まった箸もセンセーや周りの仲間の声かけで再び動き出す。
でもなんとかのせのせで食べ終えてしまった。小さいのにほんとすごいことだと思う。
「沢山食べて強くなりたい」そう言って残念そうにそれまでの食事は残していたのに・・・男見せたね。
そして、残るはひとり・・・合宿常連のヨクト、食べる量はけして少なくないのに、トマトその他、何種類か好き嫌いがあってこれまで完食できずにいた。
初参加のユウヤが頑張ったのを横目にお皿の上には、福神漬とカリフラワー。
「ヨクトが食べたら、この食事文庫全員完食だぞ。」
さらっと言ったセンセーの言葉に置いていた箸が動き出した。頑固なヨクトが意を決し食べ始めた。目を白黒させながら必死に飲み込んで完食。
やった~!!みんなで拍手~!!
人から見たらたいしたことじゃないかもしれないけど・・・自分の意志で「みんなの為ならよしやってみるか」と思ったことが大切なんじゃないかな~。
強要することなく、励まし、見守り続けてきたセンセーもすごく嬉しそうだったし、クールなヨクトも本当に嬉しそうだった。
メンバーの中には、まずは一食食べれるようになり、合宿に何度も来るうちに何食か食べれるようになり、最後に苦手なものを克服して全食完食できている子が何人もいる。
お家では、ご飯を食べることよりもいろいろ言われてることもあるだろうから、食べることにこんなに注目することもないのかもしれない。
食事の最後に師範からも良いお話を聞けたので、合宿をきっかけにお家でも食べることの大切さを少しずつでも意識してもらえたらいいと思う。
ひとりじゃできないことをみんなでいると頑張れる。
詳しい合宿の様子は、木元道場ブログ『濱の風』をご覧下さい。
昨日は学校やお仕事大丈夫だったかな~?本当にお疲れ様でした。