2月13日に行われた審査の帯と賞状が授与されています。木元道場職員の先生方がこうやって準備して下った大切なみんなの帯です。
今回文庫道場少年部では初の1級も3人も誕生しました。ぜひ皆の見本となるような先輩になって欲しいと思います。
昨日はこの春年長のフウゴにオレンジ帯が渡されました。フウゴは、アイリ・ケイゴの弟で、本人のたっての願い(笑)で入門しました。この帯を手にするまで、それはそれは時間がかかりました。幼さと性格もあって、なかなか昇級に対して本気を表現することが難しかったのだと思います。うちの子も3才で入門したので、見守ってくれているママの気持ちは痛いほどわかります。(ママは今では稽古生で、仕事や子育てについても励まし合える大切な仲間です。)
道場も10年近く、沢山のお子さんを見させていただいて、不真面目なわけではなく、その時点での言葉の理解や身体の発達状況でどうしてもできないことが、それぞれにあるということ、それには年齢だけでは線引きできない個人差があること、そしてどの子もその子にしかないそれぞれの良さをもっていることを学ばせていただきました。
そして・・・押したり、引いたりしながら、それを信じ、待ってあげるのが親の役目であることも。
念願のオレンジ帯をしめたフウゴは、何だか別人のように見えました。
また、今回文庫道場では、現6年生のトモヤがただ一人飛び級(2つ昇級)でした。トモヤは入門したのは遅く、6年生としてはけして身体の大きい方ではありません。でも入ったときから小さい子に混じってもおごることなく、蹴りは誰よりも高く、突きは誰よりも力を込めて出しています。素直に一生懸命稽古に臨んでいます。そして小さな子にも優しいです。組手にも勇気と高学年としての配慮を持って挑んでいます。
わかっていても子ども達にはなかなかできないことで、その気持ちをずっと変わらず持ち続けて欲しいと思います。
帯にはそれぞれの努力や思いがこめられています。
みんなの締めている帯は、その証であり、流した汗の結晶ともいえると思います。
昇級を目指して、すぐに変われるわけではないのだと思います。その思いを温め、こつこつ稽古してきた結果だと思います。
センセーは、その人が空手を続けていくことを前提で、道場での普段の様子や将来に思いをはせ、よくよく考えて、昇級の許可を出しているようです。
もちろん、目の前に目標があると人はぐんと伸びるし、強くなれると思います。その勇気は迷うんだったら絶対に出したほうがいいと思います。
ただ近々試合に出なくても、審査を受けなくても、普段の稽古の中には、自分を強くする為のヒントが沢山あると思います。
最近のソフトバンクの『不器用ですから・・・』のCMを見ていると他人とは思えないほど不器用な私ですが(汗)、その不器用がこうじて私なんぞが空手を続けていけている気がします。100本か200本、時には何千本蹴ってやっと「センセーが言ってたのは、これだったのかな~?」という蹴りが蹴れたり、理解できたりすることがあるからです。
だけど・・・それがホント嬉しい!!
でもだからこそ、人に空手を本当に勧めることができます。実感があるから・・・。
本当に空手を始める時期は、人それぞれだと思います。帯が上がるスピードも稽古の意味も。
じりじりとでも前に進んでいれば、きっと自分にとっての喜びがあると思っています。
私もみんなと稽古できるようあきらめず頑張ります。
昇級した皆さん、本当におめでとうございました。
また稽古生全員で前を向いてこれからもこつこつ頑張っていきましょう。
押忍