葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

会費減額

2007年01月11日 09時38分36秒 | 日記 ・ 雑記録
実感が伴わないけど <好況> が続いているらしい。
価格の高騰に際限が無いのは、いわゆる高級(高額)ワインだ。
庶民派 WINE LOVER のこちとらは、高級ワインなどに目をくれようも無いから、
グランヴァンやシャンパーニュが高騰しようと無縁の世界に居るが、
話を聞けば、決して快い話ではない。

高騰、高騰の世の中で、<減額> の話もある。
年末に機関紙が届いて、開封しないまま放置していたのを今日開いた。
「会費減額」 が決定し、4月から実施、とある。
会員の大多数を占める高齢者から、年会費の負担が重く、
会費を減額すれば会員数は更に増える、と指摘があったから、らしい。
諸般の事情から会費を減額するなんて、律儀な、いまどき珍しい団体だ。
<諸般の事情> なんて、値上げをするときに使う言葉だ。

機関紙を送ってきたのは 「日本尊厳死協会」
現在の会員は12万名で、私は会員数4万名の段階で入会したから、
初期の会員ということになろうか。

<尊厳死> とは、
患者が 「不治かつ末期」 になったとき、自分の意思で延命治療をやめてもらい、
安らかに、人間らしい死をとげること、をいう。
<尊厳死> と混同されやすい言葉に <安楽死> があるが、
安楽死は第三者が苦痛を訴えている患者に同情して、その患者を「死なせる行為」だ。
それに対して尊厳死は不治かつ末期の患者本人の 「死に方」 のことで、
「死なせる」 こと (殺すこと) とは違う。
今現在、延命治療で病と闘っている方々がいらっしゃるから、
(私は) 善悪は言わない。 好き嫌いを言うだけだ。
自分の死に方について、好き嫌いの基準からいけば、
私が 「不治かつ末期」 の状態になったとき、「延命治療は拒否」 する。

協会では、尊厳死法制化の働きかけを厚労省に対して行っているらしいが、
今の政治が相手では息の長い話になろう。
法制化も必要だが、尊厳死に理解ある医師のネットワーク造りの方が急務だ。
私個人は、ワインの世界に身をおいて、
その関係から理解ある医師にめぐり合って幸運だったが。

    日本尊厳死協会 のHPは こちら です。

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