葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

「宗谷」

2007年01月30日 18時51分29秒 | 日記 ・ 雑記録
朝は雲ひとつない青空が広がって、
風さえ吹かなければ午後の陽だまりは心地よかろうと思わせながら、
昼にはすっかり冬空になった。
ぬるま湯の冬を過ごしているうちにもう節分だが、暦の春には冬空が続く。

昨夜、有線TVを観ていたら
懐かしくも、「宗谷」 が初めて南極に向かった記録映画を放映していた。
何をいまさら、と思いながら、ついつい引き込まれて見てしまった。
ニュースで、南極観測50年の節目だ、と知らされた。
第1次越冬隊の記録や、樺太犬の物語もあったようだが、これは観ていない。

この50年間の科学や技術の進歩は人類の歴史の500年に相当しそうだ。
それ以上かもしれない。
50年前の、劣悪な観測隊の設備や装備 (その時代の最先端だったろうが) に、
改めてそんな時代もあっただと思わされる。
更に50年前に白瀬隊の快挙があるのだから、その苦労たるや推して知るべし。

昔の日本人は <頑強> だったのだ、と思う。
身体的に、というよりも精神的に。
選ばれた11人の第1次越冬隊員のうち、朝日新聞社の方は下関出身だというが、
忍耐力と適応力で任務を遂行した方なら、出身地はどこでもいい。

話に何の関連もないが、
今春の私の <風の旅> は北海道に決めた。
北海道の海岸線を ぐるり一巡りして灯台を訪ねる旅で、私の 「宗谷」 は岬だ。
題して 「風の旅 ・ 風雪の灯台」
出発は5月。 道東の濃霧発生が気がかりだが‥‥。

準備を進めていた みちのくの灯台めぐり 「奥の磯道」 は <お蔵入り> だ。
来年か再来年に蘇生復活する可能性は十二分に、あるが‥‥。

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