葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

2006年11月30日 10時31分20秒 | 日記 ・ 雑記録
今朝、自宅から葡萄舎に向かう途中 (といっても60mの距離だが)、
(私の) 観天望気の指標である四王司山から西の空にかけて大きい虹が出ていた。
しばらく見とれてから、そうだ、家人にも見せようと思い立って、呼んだ。
「なによ」 とは口に出さないまでも、そんな表情で家から出て来たが、
大きくてきれいな虹は誰が見たって美しい。
出て来た最初の場所よりも、数歩、道の真ん中まで歩を進めたから、気に入ったのだろう。
短い時間だけど、肩を並べて観た。

思えば、肩を並べて同じものを見つめるなんて、十年以上ほとんどなかった。
93年に <水晶婚記念> と称してエアーズロックに行ったのが最後だ。
それからは、立て続けに親を3人亡くし、会社勤めを辞めて家業を継ぎ、
葡萄舎を建て、息子は高校進学‥‥。
それよりも何よりも、その頃の私はワイナリー巡りにウツツを抜かしていた。

二人揃って出かければ、即、<家業は休業> だから出来ない相談だけど、
爾来、私は私の旅、家内は家内の旅、が定着した。
そういえば、明日、飛騨高山から金沢への小旅行に出かけるらしい。
旅行期間中の天気予報は芳しくなく、朝は3℃から5℃の世界だが、
初冬の飛騨でも北陸でもガス抜きにはなるだろう。

朝の虹は儚(はかな)くて、カメラを構えたときには薄れてしまった。

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