葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

年末のはがき

2006年11月24日 17時56分34秒 | 日記 ・ 雑記録
今年もこの時期になると、
「喪中につき」 で始まる、年末年始の挨拶を失礼する旨のはがきが舞い込む。
年とともに増えて今年は既に5枚いただいた。
伴侶や、親兄弟姉妹を亡くして、寂しい年末年始を迎える方々だ。
数年前、親三人を立て続けに亡くした自分の記憶がよみがえる。
生きていれば誰もがたどる道筋だけど、そこにはそれぞれのドラマがあろう。
一枚だけ、面識のない方からのはがきがある。
ご主人とはワイン会の席でご一緒していた方の奥様からだけど、
そういえば、あの方が亡くなったのも今年だったか‥‥。 合掌。

大意は変らないのだけど、
「喪中につき」 に続く文言で、私はどちらを採用するかを考えて、迷った。
「年末年始のご挨拶ご遠慮申し上げます」 と
「年末年始のご挨拶を失礼させていただきます」 だ。
前者は、賀状をくれるな、という意味なら、
後者は、賀状を出しませんよ、という意味だ。
私は後者を採用したが、そんなに深い理由はない。
喪中だから賀状をくれるな、というのは語調が強いかな、と思ったからだ。
世間での割合は前者が圧倒的に多いようだ。
早い話が、最初に考えた人の文言を、
必要に迫られた方も、印刷屋も 「右へならえ」 をしたのだろう。

私には親が一人残っているが、私が先に逝ってもおかしくない歳になった。
あと15年前後生きても、5千日か6千日だ。
その時、家内や息子はどんなはがきを出すのだろうか。
まさか、生きているうちに指定しておくわけにもいくまい。
ま、QUE SERA SERA だ。