「2083―ー欧州独立宣言」日本語版

グローバル極右界の「共産党宣言」、現代世界最大の奇書

ミャンマーの反ロヒンギャ暴動について

2012-11-09 22:56:41 | 訳者の見解、意見
(汎東亜後全球連盟より)

 改革開放が進むミャンマーの西部ラカイン州を中心に6月以降、仏教徒とムスリムのロヒンギャ人との衝突が発生し、嫌イスラム流の仏教徒たちが多くのムスリムを難民化した。今回はこの問題に対する連盟の見解を記してみたい。
 騒擾は6月に、あるロヒンギャ人が仏教徒の女性を強姦殺害したことに始まる。これを契機に反発した仏教徒がキャウクピュなどロヒンギャ人の多い地区を集団で討滅し、ムスリムとの械闘も発生して、ミャンマーの民主化工程を遅らせるほどの事態になった。バングラデシュから庇護を受けられないロヒンギャ人は国内に留まっている。
 仏教至上国のミャンマーには、ベンガル地方との歴史的経緯によりロヒンギャを含め5%ほどのムスリムが在住する。欧州独立宣言の主張によれば、人口比率がこの段階に達した時点で自治化、自治領化を求める動きが本格化することになっている。
 恐らく、討滅活動を指揮した仏教の領導者たちは、既にこの欧州独立宣言の内容を熟知し、ムスリム排斥を訴える主張を実践したつもりになっているのだろう。仏教系の在日ミャンマー人の中には既にこのブログを発見し、「会いたかった、会いたかった」と加入を熱望する者もいるかもしれない。
 しかし、連盟はこのような仏教徒によるムスリムの討滅活動には決して賛同しないこと、賛同者の加盟を許可しないことを記しておきたい。この方策は結局成果を挙げず、民主化の大義を毀損するに終わるだろう。
 9月にはバングラデシュで子供がコーランを悪戯で焼く動画を流したことが、バングラデシュでの嫌仏教流の討滅作戦に結び付いた。これはもちろん、ムスリム側の過剰反応であり、ムスリム側に非がある。しかし、ロヒンギャ人を討滅する仏教徒の行為もまた、ベンガルの嫌仏教流と同根の行為であり、非難されるべき行為だ。例えスーチーが沈黙しているとしても、連盟は仏教徒の方を非難する。
 連盟はこれからも欧州独立宣言の世界観に従って起きる同種の暴力的な斥邪行動には上趣旨のような見解を示す。それでは、なぜそんな物騒な文書を翻訳するのかという問いに対しては、以下のように答える。

 ・欧州独立宣言は「セカイ反イスラム思想の陰の聖典」として、これ以降もその発想法が繰り返し世界中で顕現することだろう。なので、同宣言文の中で理想視される日韓台の誰かが同宣言文の内容を管理しなければならない
 ・連盟はイスラム化の脅威を現前のものとして認識するが、それは多文化主義の枠組みの中で解決されるべきと確信する。そのための鍵は、娯楽主義の枠組みの中では解消しきれない青年の懊悩をイスラム主義者が回収してしまわないよう理性的、学問的に解決していくことにある
 ・連盟は娯楽活動には極めて抑制的であり、美術面では偶像崇拝的要素の高まりに懸念を抱いている。もし、真のイスラム排外論者や偶像崇拝の音楽称賛主義者が本宣言文の翻訳を手掛ければ、より好戦的、煽情的な文章になるだけだろう。連盟は閑静型の文化を愛する懐深き左翼修正主義型の組織である。