「2083―ー欧州独立宣言」日本語版

グローバル極右界の「共産党宣言」、現代世界最大の奇書

EU断罪十箇条 下(p316~)

2012-11-11 22:53:22 | 現代欧州
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 六、透明性を欠如させ、敵対分子の浸透を許せし罪

 EUには透明性も説明責任もない。そして、民心と乖離した魍魎的行政手続きからユーラビア創設という恐るべき構想が出現した。我らの代表と称するEU人材たちはイスラム諸国に買収され、欧州益に反する政策を推進している。完全無欠の制度は確かに存在しないが、EUの密室政治は敵対分子の浸透工作に大いに寄与した。
 「反差別法」の中に民主主義の要素はほとんど存在しない。これはイスラム世界の圧力に屈したものだ。EU人材は自らの行動により、欧州民心から益々、敵の傀儡人形とみなされるようになった。

 七、言論の自由を縮小せし罪
 
 EUは域内で言論の自由を拡大させるどころか縮小させている。筆頭事例はイスラムに都合の良い教科書の修悪作業だ。EUにとってマスゴミや教育機関は自分の口なのだ。やがては単一意見の支配する欧州ソビエト共和国を形成し、イスラムを唯一の宗教にしようと企んでいる。
 英国人ダニエル・ハンナンらは「EU官僚は本能的に自発的行動を嫌っており、無規制を違法と直結したがる」と述べた。彼らはブログなど電網空間に溢れる無政府的、個光主義(リバータリアリズム)的なEU批判を嫌っており、その安価な情報発信力を恐怖してブログ規制を狙っている。
 執筆時点で具体的なネット統制案が示されている訳ではないが、マスゴミを買収するEUは与否なく何らかの検閲案を出してくるだろう。EUは汎欧州的な「人種主義、仇恨言論(ヘイトスピーチ)禁止法」を策定しようとしている。これが成立すれば、ムスリム移民を批判する言論がオンオフを問わず厳しく統制されるようになるだろう。

 八、欧州市民の民心を聞き入れず、民心を侮辱せし罪

 2008年6月、リスボン条約をアイルランド人が国民投票で一度拒絶した時の議論はEUの邪性を顕現させるものだった。投票直前、条約の真名が2005年仏蘭の否定した欧州憲法草案とそれほど変わっていないと欧州の領導者は発言した。フランスのジスカールデスタンやスペインのホセ・サパテロ首相(当時)、イタリアのジョルジョ・ナポリターノ大統領などだ。ジスカールデスタンは偽装性を認め、ナポリターノは「反EU論者は超欧州国の幻影を唱える心理テロリストだ」とまで述べた。[注 翌年10月、リスボン条約は再度アイルランドで国民投票にかけられ可決された]
 アイルランドのブライアン・コーエン首相は「私はリスボン条約を全文読んだわけではないが、とにかく良いものだから承認しなさい」と白状した。独裁者が民心を聞かず「より効率的」な政策を追求したらどうするだろうか?明言してないが、コーエンは受容する構えらしい。EU人材にとって、民心とは自分たちの至高なる政策の速度を遅らせる凸凹に過ぎないのだろうか。
 アイルランドの欧州理事チャーリー・マクリーヴィーはこう言った。「私もリスボン条約は全文読んでいない。420万の国民の内、実際に全文読んだのは250人もいないだろう。そして内容を理解できた者は25人もいないだろう。でも気にしてはいけない。私が本国の財務相だった頃に起草した金融法を誰が読んだというのだい?」
 これは確信犯だ。汎欧州の国家主権を5億人が住む新生の超欧州国に譲渡する条約文を国民は読んでなくても構わぬと元閣僚が悪びれず宣言したのだ。アイルランド国民はそんな条約案を拒んだわけだが、EUは相変わらず人民の抵抗を無視して欧州の国民国家を解体する計画を続けている。
 英仏独は否決に関わらず条約批准の手続きを進める意思を表明し、ハンス=ゲルト・ペテリング欧州議会議長は「市民、民主主義、透明性」のために条約批准を進めねばと演説した。アイルランド人(または前回の仏蘭人)の意見は民主主義の名の下でスルーされたのだ。マーティン・ヘルムいわく

 86万人のアイルランド人に4億5000万の欧州人民の意志を止める力はないという歪曲された議論がEU人材やマスゴミによって行われている。欧州で条約への意見を求められたのはアイルランド人だけだった。他国の政治家も、もし自国で国民投票を行ったら、腐れる事物に同様のことを起こしたかもしれないと認めている。アイルランド人は欧州人民に対してでなく、数千人のEUの政治組織にノーの声を挙げたのだ。

 2008年4月、欧州理事会は「市民の声を聞く」ために、市民を意思決定機関により参与させると表明した。しかし、騙されてはいけない。「声を聞く」とはつまり、「侮辱する」ことなのだ。
 同じ頃、国民投票なきリスボン条約批准に抗議するために、市民たちがヴィーン国立歌劇場前でデモを行った。過半数のオーストリア人が、説明責任なきEUに国内政治の実権を奪われていると懸念している。オランダでも3年前の国民の意志を無視するかのように、ヤン・ペーター・バルケネンデ首相が条約批准を推進している。オランダをユーラビア的な超欧州国の一州に落とす条約をだ。
 ヘルムはこう述べる。「政府は自覚的に人民の声に反した法支配を行っている。これは革命へ結びつく道だ。良いことではないか!トーマス・ジェファーソンによれば、自由の樹木は時と共に愛郷者と暴君の鮮血で塗り替えられる。益々多くの欧州人民が革命の準備をしているようだが、政治家はどうだろうか?」

 九、統治者と市民との間の政治的正統性の連関性を弱めし罪

 親EU論者は「ヘイワ計画」と自称するが、実際には騒擾を煽っている。欧州の国民国家を破壊し、自己推薦で選んだ官僚たちの帝国を創ろうとしているのだ。買収された各国の政治家たちがこの計画を後押ししている。アイルランド・トリニティー大学のアンソニー・コフランが述べる如く、閣僚以外の議員や人民はEU条約の前に従来の権利を振るえなくなったのだ。
 EUの閣僚は超絶権力の設計者となり、選挙制の議会に縛られることもない。そして、これにより既存の政府機関は「人民の知らぬところで機能を換柱される。統合の成果として」。
 EUの真名は民主制度を溶解させる「緩慢なるクーデター機関」だ。なので、自任者の欧州オリガルヒが運営する汎欧州的独裁組織以外にはなりえない。それが当初からの黙契だからだ。

 十、腐偽の文化を流布せし罪

 アイルランド国民がリスボン条約を拒絶した後、デンマークのアナス・フォー・ラスムセン首相は次の欧州議会選までの8か月間に態度を決めるよう迫った。この「ノー」で、リスボン条約の批准計画を止めなかったのだ。EU人材は各国でリスボン条約案への拒否反応が強いのを熟知しているので、国民投票で条約批准の是非を問うのを避け、悪い結果が出たらこれを見事にスルーした。
 ラスムセンこそEUの民主主義漸壊計画の真名を体現する格好の題材だ。首相自身は善人なのかもしれないが、彼は国民の民心よりもEUオリガルヒの意志に忠誠心を示す。ポルトガルの首相もその一例だ。
 EUは複数国に向け同時に漸進的な高度の転覆工作を仕掛けている。無選挙のオリガルヒたる自分たちに権力を集中させようとしている。この漸壊計画は普通のクーデターより厄介だ。EUは国民国家の掌握どころか廃絶を企んでいる。EUこそ組織的背信だ。
 EU人材は庶民からの挑戦には一致して対処する。仲間入りすれば、欧州人民からの税金で実利的な高級取りの職にあり付ける上に、年金まで保証して貰えるので、彼らは挑戦者に対し団結できるのだ。
 ソ連と同じく、EUは腐偽の文化を全人民に広めている。接触したすべての者を腐敗させるEUに自浄作用が期待できないのなら、選択肢は砕粉以外存在しない。

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2.3 EU断罪10箇条 上(p313~)

2012-11-11 22:32:04 | 現代欧州
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フョードマン同志


 出典

 壱、犯罪と不安を昂揚させし罪

 EUは泰和を護っていない。逆に、破綻状態の域外国家から大量移民を受け入れ、域外国家の騒擾を欧州域内に輸入している。そして、複数の欧州国内に騒擾を巻き起こした。これは、戦争を齎した「ヘイワ計画」として史書に記録されるかもしれない。
 EUは域外との境界線を無効化している。既存の境界線をしっかり引き直さない限り、有権者に税金を納める義務はないだろう。EUは数多くの法律を制定したが、深刻化する路上犯罪には目を瞑る。遵法者こそが罰せられ、真正の犯罪者が路上を跋扈する。市民に銃などの自衛義務を与えねば、治安は悪化する一方だろう。
 欧州統合により共有の欧州文明を護ることはより容易になったが、今のEUでは駄目だ。EUは欧州人民の核心的身份を護るのではなく、欧州全域を文化的、人口的に解体して多文化主義のお花畑に変えようとしている。これは規模の経済ならぬ規模の愚昧だ。
 EUが欧州人民の「声」に耳を傾けることは決してないだろう。EUは良くて官僚怪獣ユーロドン、悪くて凶滅幻想郷の元凶なのだから。

 弐、欧州の文化防壁を弱めし罪

 EUは組織ぐるみで宿命の敵に降伏しようとしている。フランスやオランダ、アイルランドの国民がEU憲法を拒絶した時、EU人材は華麗にスルーした。イスラム諸国から「嫌イスラム流」を抹殺するよう求められたら即座に同意した。欧州人民の宿敵たる彼らの要求を欧州人民の民心より優先させる彼らは正に、腐敗階級より出でし紅世の奸者である。
 EUは大量移民推進と先住民の伝統破壊に熱を上げている。西欧は今、地球一豊饒だった文化的身份を投げ捨て、人道なる西欧法を野蛮なるシャリーアに置き換えようとしているが、これは正に「人道に対する犯罪」だ。ムスリム移民の推進は今やEUのDNAである。これを止めるには、EUそのものを完全砕粉するしかない。

 参、官僚の肥大化を進めし罪

 オープン・ヨーロッパの2008年8月の研究調査によると、EUの運営には公式数値を7倍以上上回る17万人が必要とされ、EUはそのための「官僚軍」を揃えている。
 同調査によると、法案策定だけでも複雑怪奇な手続きが必要なため、起草するだけでも6万2026人の官僚が必要となる。これだけでもEUの密室性が分かるだろう。大半の業務は欧州理事会の与り知らぬ欧星殿(コミトロジー委員会)において決められているのだ。なんと独裁的な決定機構だろう。魍魎なる官僚用語の陰で実権を握るこの隠蔽戦術はあの欧州憲法の長いだけの文章にも用いられた。
 一族の命運を決める契約と称して、何百ページもの魍魎な用語の文書を見せつけられた後、とにかく良いものだから署名しろと求められて署名する者がいるだろうか?EUはこれと同じことを大陸規模でやったのだ。オランダやアイルランドの臣民が拒否しても、EUは臣民が裏では支持していると看做した。これは記念碑的な傲慢さだ。
 確かに今のEUは完全な全体主義ではないが、全体主義的素質を既に備えている。国家的俊英を買収して揺籃しようとしている汎欧州国家は、少数派の社会技師たちが多数派の社会経済のあらゆる面に介入する形態を採りうるのだ。

 四、過剰なる規制と集権化で自由と繁栄を侵害せし罪

 欧州はかつて、自由競争の原則により繁栄を成し遂げた訳だが、今日ではEUがあらゆる面で過度に集権的な規制をかける。集権計画体制が大失敗した普遍的な歴史の教訓に学べないようだ。『西洋富裕化伝――産業世界の経済変容』によると、

 西洋の自治精神は、政治・宗教面での統制緩和から始まった。それにより、大規模な「変革的実験の自由」が広く認められ、大成果を挙げた。しかし、社会の領導者階級は将来の決定権が他者に譲るのを恐れ、古今関係なく変革の自由を認めなかった。そして、貧困から逃れることができなかった。
 自治や実験の自由なくして、政治、宗教、科学、経済、社会の大発展がありえただろうか?与否なく、これに反対する科学者はほとんどいない。秩序ある社会において、政治当局は治安や現状を維持する方向へ権力を発動させる。つまり、変革への活力を殺す能力を政治権力は本質的に備えているわけだ。

 つまり、「集権の巨隗」たるEUはどうやっても反自由の方向に走らざるを得ない。ハイエクも『隷属への道』で、「一体感なき国民を一元的に統治しようとすると、いかに民主的に行おうとしたとて、必ず粗暴なる権力の真名が顕現する」と警告している。

 五、分立の欠如により権力濫用が生じうる罪

 モンテスキューは英国の制度を賛美して、行政、立法、司法の三権分立を唱えた。「自らの権力をどこまでも濫用しようとする」ヒトの統治本能を同等の権力を持つ諸機関が牽制しあう制度を讃えたのだ。この権力分立は今のEUにはほとんど存在しないし、民心による権力抑制も働かない。これは独裁への路だ。
 2007年ドイツのヘルツォーク大統領は、EUが自国の議会制民主主義を脅かしていると警告した。1999~2004年に成立した法律の内、実に84%がEU出所のものだったからだ。ところが、EU関係の話題は2005年の総選挙でほとんど争点化しなかった。国内の選挙はどんどん「空虚なる儀礼」と化している。EU関連の法律を自国の国会議員が修正できない、そして説明責任なきEUの官僚はイスラム勢力に買収されているとなれば、自由公民にその法律を遵守する義務があるだろうか?
 モンテスキューはかつて、「立法と行政が単一の君主に発する場合、真正の自由は存在しない。君主は僭主になりうるからだ」と述べた。EUは凄まじい立法攻勢をかけている。無駄法は、有用法を駆逐する。このままでは、遵法的市民が言論や行動を問われて罪人となり、真の犯罪者が路上を闊歩する社会が現出してしまう。そうなれば国は警察国家か破綻国家となるだろう。

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