本番初日まで２週間。

客演させて頂く劇団宝船の初日まで、あと２週間。

自分で劇団をやってた頃を思えば「死にたさピーク」を迎える時期です。
台本が半分くらいしかできていないことが殆どだった。スタッフさんにも劇団員にも迷惑をかけてるのはわかっているし、
「人に迷惑かけんのはやだし、書いちゃお～ルン♪」
なんて思ったところで書けるわけもなく、スタッフ・劇団員・自分一同、誰ひとりとしてルンルンした気分など味わえなかった。もっと周りの人たちをルンルンと心弾ませながら芝居をつくることができればよかった。毎回毎回毎回毎回、人に迷惑をかけるだけのために芝居を続けているような気がしていた。
それでも……

劇場入りまであと２～３日しかないのに、やっと台本が完成してそのコピーを配れば、必ずみんな「お疲れ様でした～」とか「おめでとう～」とか何とか言って、それが決まりごとであるかように拍手で迎えてくれるのだ。その台本の最後の数ページに面白い箇所があれば読み合わせで笑ってくれるのだ。
あと３日しかないのに……これから全員に大変な作業がたくさん待っているのに……。
当時はそんなことに感激するゆとりもなかったけれど、ブログを書くようになって過去を振り返ることが多くなるにつれ、泣いちゃうよ、今になって。いつの日かスペインに旅行に行く機会があれば、あの頃自分を支えてくれた人たち全員に闘牛の写真のついた感謝の絵葉書を送りたい。でもまあスペインには一生行かないので、そのメッセージが彼らに届くことはないでしょう。

「俺は過去は振り返らない。明日だけを見つめてゆく」

世間ではそんな人が良しとされているけれど、自分はそんなタイプじゃなくてよかったかな、と思う。今後も、合間合間に小刻みに振り返って生きていきたい。
まあ今は明け方でボーっとしているせいもあるが、未来なんて永遠に続くわけじゃないのに、そんなに未来重視でどうすんの？などと、くれぐれも眠い頭でそう思います。だって、もしもあさって命を落とす事故に遭ったら振り返れないまま終わっちゃうんだよ？

照れくさいかもしれないけれど、いつもあなたのすぐそばにいる人に、今日は一言でいいから伝えてみませんか？
「いつも、ありがとう」って。

うん、そうです、あまりに長文になり過ぎて、締めくくり方がわかんなかった。
では、おやすみなさいませ……。